FXのトレード方法には裁量トレードとシステムトレードの2つがあります。FXをしてるとよく耳にしますよね。
今回は、まず「裁量トレードとシステムトレードはなにが違うのか?」を学んだ後に、「FX初心者にはどちらがいいのか?」を見ていきましょう。
目次
裁量トレードとシステムトレードどう違う?
裁量トレードとは?
裁量トレードとは、売り買いの判断を自分で行ってトレードをすることです。
多くのトレーダーはこの裁量トレードを行っています。
システムトレードとは?
システムトレードとは、あらかじめ決められたルールの通りに、プログラムが自動的にトレードをすることです。
システムトレードの代表的なものにMetaTrader4のEA(売買ロジック)を使用したものがあります。
裁量トレードのメリット・デメリット
裁量トレードのメリット
裁量トレードには以下のようなメリットがあります。
- 自分の好きな時に、好きな通貨ペアを、好きな数量だけ取引できる
- 状況に応じた判断ができる
- 経験を即座に反映できる
裁量トレードのデメリット
逆にデメリットは以下のようになります。
- 自分でいつ、どの通貨ペアを、どのくらい取引するか考えなければならない
- 判断に迷いが出ることがある
- 冷静でなくなると本来とは違った取引をしてしまう可能性がある
- 疲れて途中で眠ってしまったりすることがある
システムトレードのメリット・デメリット
システムトレードのメリット
- 24時間、システムが勝手に売買してくれる
- 自分の裁量が入らない
- 常に冷静で狂うことがない
システムトレードのデメリット
- 相場の状況に合わせた判断が難しい
- 頭で思った通りのプログラムを組むのは大変
- 想定通りのパフォーマンスが出せる保証はない
- 途中でシステムが落ちてしまう可能性がある
システムトレードには2種類ある
システムトレードには2種類あります。
自分でプログラムしたシステムを使ってトレードすることと、他人がプログラムしたシステムを使ってトレードすることです。
自分でプログラムを組んだシステムであれば、どのような指標を、どのようなパラメーターに設定し、どのような条件の時にサインを出すかは把握できます。
しかし、他人のプログラムの中には、どのような指標やパラメーターが使われているかわからず、どんな時にサインが出ているのか全然わからないといったこともあります。
裁量トレードとシステムトレードどっちがいいの?
では、本題の裁量トレードとシステムトレードではどちらが良いのか?
理由として、まずシステムトレードだと難しい理由を挙げます。
システムトレードが勝ちづらい理由
状況により自動売買を停止させられる判断力が必要
もともと用意されているストラテジーを利用する場合、トレンドの変化などでパフォーマンスが悪化した時はシステムを停止させる判断力が必要となってきます。
今の相場に合っていないと判断するだけの相場観があなたには求められるんです。
いきなり他人のストラテジーで自動売買を始めてしまうと、なんだかよくわからないけど増えたり減ったりしてるという感想しか持てないでしょう。
その場合、大抵資金は減っていく一方になりますよ。
過去の相場から安定して勝てる条件を見つけることが必須
自分で自動売買プログラムを組む場合、過去の相場において安定して勝てている条件を見つけなければいけません。
当たり前ですが、過去の相場で勝てていないものを、未来の相場で勝てると思えないでしょう。
安定して勝てる条件を見つけるためには、自分自身がある程度、テクニカル分析や統計に詳しくないといけません。そうでなければ、いつ売買をするのかを決めることができません。
優位性があるであろう条件は、何度も検証して自分の頭の中から考え出さなくてはいけません。
過去に通用した手法が今後通用するとは限らない
過去のチャートの検証では勝てていた手法が、この先も同じパフォーマンスが出せるとは限りません。
また、過去のチャートで手法を検証する際に、過度にチャートに合わせてテクニカルのパラメーターを変更してしまうとその過去チャートでしか機能しない、といったことが起こります。これをカーブフィットと言います。
また相場の世界では、よく100年に一度と言われるような出来事や変動が起こります。
検証で得た結果は、カーブフィットさせずに少なくとも数年分検証したものでしょうか?
裁量をプログラムに組み込むのは大変
自分が素晴らしい裁量トレーダーだとして、それをプログラムに組み込むのはとても大変です。
多くのトレーダーは、テクニカルだけでなく、チャートの形や勢い、またファンダメンタル要因なども考慮してトレードします。
そういった裁量の部分をプログラムに入れようとすると、高度なプログラミングスキルが要求されます。
それ無しにシステムを組もうとすると、ただ数字をいじっただけの粗末なものになってしまいがちです。
裁量トレードのすすめ
さて、ここまでシステムトレードが勝ちづらい理由を見てきました。
かといって裁量トレードが勝ちやすいわけではないのも悩みどころです。
ですが、システムトレードの売買ロジックを組むにしても、まずは自分自身にそれなりに相場経験が必要なわけです。初心者はまずしっかりと勉強して相場経験を積みましょう。
そして相場の勉強をしていく中で、テクニカル分析についても学んでいくはずです。
テクニカル分析を勉強したら、システムトレードをする、しないに関わらずしっかりと検証をしたほうがいいでしょう。
相場の勉強はどれだけしても足りないくらい、簡単ではありません。
あと、投資で何億円も稼いでいる人の多くは裁量トレーダーです。システムトレードでめちゃくちゃ勝ってます、という人はあまり聞いたことがありません。
たしかにヘッジファンドなどは、ほぼアルゴリズムでトレードされていて人間のトレーダーはかなり減ったという話もあります。しかし、ヘッジファンドで使用されているような高度なプログラムを組み、同じような取引環境を個人で作ることは難しいでしょう。
まとめ
ここまで、裁量トレードとシステムトレードについて見てきました。
初心者はまずしっかりと相場の勉強をして、裁量を磨くことこそが「裁量トレード」でも「システムトレード」でも安定して勝つための近道になります。
もし自動売買に興味があるなら、まずは1000通貨などの少額でもFXの経験をしっかり積んで、それをシストレに活かせるようにしていきましょう。
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