今では「リピート系注文で今月◯◯万円儲かった」「当初の資金が半年で倍になった」という嬉しい報告をネット上で良く見かけますが、ここには詳しい設定内容・現在の含み損・これまで支払ったコストが含まれていないことが多いので注意してください。
「別の業者のほうがコストが安かったからもっと利益があったはず」「将来的に損切りやロスカットになってしまい大した利益は残らなかった」ということも考えられるからです。
この記事では、数あるリピート系注文の中から、少なくとも30万円以上の投資資金を3ヶ月以上長期で運用することを前提に、初心者でも運用がしやすいものを厳選しランキング形式で紹介します。
また、何がどのように良いのかもポイント別に他社と比較しているので、参考にしてみてください。
リピート系注文オススメ業者ランキング
1位:ループイフダン(アイネット証券)
ループイフダン(アイネット証券)の特徴
アイネット証券のループイフダンは、通常の裁量取引のトレードツールに組み込まれたリピート系注文です。
1,000通貨から利用可能、通貨ペアも14種類と多め、あらかじめ売買方向と利幅がセットになった売買システムを選択するだけなので設定がとても簡単です。
選ぶ通貨ペア・売買システム・稼働させるタイミングで運用成績は大きく変わリ、注文修正ができないなどカスタマイズ性もないので、シンプルですが奥の深い仕組みです。
ただ、全体的なコストの安さはリピート系注文の中でもトップレベルなので、初心者が始めるには最適と言えるでしょう。
ループイフダン(アイネット証券)のメリット・デメリット
ココがおすすめ
- 注文は売買システムを選んで稼働させるだけ
- 全般的にコストが安くコストパフォーマンスに優れている
- スワップが高い
- 最大損失額が設定できてリスク管理しやすい
ココに注意
- 売買方向によってはスワップで余計なコストが膨らむ可能性もある
- 注文修正ができない
-
ループイフダンの評判・口コミと比較でわかる評価
アイネット証券の自動売買システム「ループイフダン」は、少額から低コストで始められる、忙しい人にオススメの自動売買方法です! また、注文方法も非常にシンプルで分かりやす…
2位:ループイフダン(ひまわり証券)
ループイフダン(ひまわり証券)の特徴
上記の取引画面を見ていただく分かる通り、ひまわり証券のループイフダンは、アイネット証券と関連会社である関係でほぼ同じトレードツール・ループイフダンです。
ロジックはアイネット証券とほぼ同じですが、自動損切りを任意でOFFにできないという点が異なるため、損失を出しながらも利益確定を長期で繰り返す運用方針を強く打ち出した商品と言えるでしょう。
コストはアイネット証券と同じく最も安いのですが、通貨ペアが5種類と少ないため、アイネット証券よりもより初心者向きのリピート系注文です。
ループイフダン(ひまわり証券)のメリット・デメリット
ココがおすすめ
- 注文は売買システムを選んで稼働させるだけ
- 全般的にコストが安く、コストパフォーマンスに優れている
- 最大損失額が設定できてリスク管理しやすい
ココに注意
- 通貨ペアが5種類と圧倒的に少ない
- 注文修正ができない
3位:iサイクル注文(外為オンライン)
iサイクル注文の特徴
外為オンラインのiサイクル注文は、もはやリピート系注文の顔ともいうべきリピート系注文で、後述するマネースクエアのトラリピと同様、かなり以前から運営されている商品です。
改良を重ねながらバージョンアップしており、通常のボラティリティ形式の注文方法のほか、ランキング形式・マトリクス形式など、初心者でも戦略的な設定ができるような工夫が施されています。
また、通常の裁量取引の注文方法の一つという位置付けなので、通貨ペアが26種類と最も多いのも特徴です。
基本のボラティリティ形式の注文方法では、予算とレンジ幅(注文を複数まとめて仕掛ける値幅)を入力すれば、あとの設定は自動計算して相場を追いかけならが利益を積み重ねてくれます。
ドテンを設定できるなど、ちょっと上級者向けの設定があるのですが、慣れれば初心者でも扱いやすいリピート系注文なのでオススメです。
ただ、他社に比べてコストが最も高いという点が、唯一利用を躊躇してしまうところ。
しかし、外為オンラインでは、口座開設から90日間は取引手数料無料、90日目以降も手数料半額キャンペーンを実施しているので、以前より格段に利用しやすくなっています!
iサイクル注文のメリット・デメリット
ココがおすすめ
- 通貨ペアが26種類と多い
- 口座開設90日目までは手数料無料
- 90日目以降も手数料半額
- スワップが高い
- 移動平均・MACDのシグナルでドテンができる
ココに注意
- 注文設定が簡単で初心者向き
- 売買方向によってはスワップで余計なコストが膨らむ可能性もある
- ドテンはダマシに弱い
- 注文修正ができない
-
iサイクル注文の実績と口コミ評判!資金やおすすめ設定&デメリットを徹底解説
公式サイトはこちら はじネコiサイクル注文って儲かるの? 西畠儲かるよ。 でも、今までしてきた裁量取引や株・投資信託でも同じことが言えるし、大儲けしている人は大儲けしてい…
4位:トライオートFX(インヴァスト証券)
トライオートFXの特徴
インヴァスト証券のトライオートFXの特徴は、ハイスペック+カスタマイズ性の高さが特徴です。
ほとんどの設定値を自分で変更できるため、戦略家には最もオススメのリピート系注文と言えますが、その分だけ設定画面が複雑で専門用語も多いため、基本的には上級者向けです。
初心者にオススメする最も大きな理由は、圧倒的なコストの安さです!取引数量が多いほど取引手数料が安くなる仕組みになっていて、50万通貨以上はなんと無料になります。
また、ランキング形式の自動売買パーツやオススメのポートフォリオ機能を備えているので、すぐに取引をスタートさせることもできます。
いきなり50万通貨で取引する初心者はなかなかいないと思いますが、1万通貨程度でも全体的に他社より有利なんです。
通貨ペアによってはループイフダンに負けるものもありますが、特に本来ボラティリティの関係からスプレッドが広い傾向にあるZAR/JPYが最もお得に取引できます。
トライオートFXのメリット・デメリット
ココがおすすめ
- ハイスペック・高いカスタマイズ性
- 初心者から上級者まで対応した柔軟性のあるシステム
- 大口注文ほど手数料がお得!50万通貨以上は無料
- ZAR/JPYのスプレッドが1.8pipsしかない
- 自動売買パーツや自動売買セレクトなどのシステムが充実
- 運用リスト、ポートフォリオで自由に設定を編集できる
- 最大損失額が設定できてリスク管理しやすい
ココに注意
- 少額取引ほど手数料が高くなる
- 設定画面・ロジックが複雑
-
トライオートFXの評判!口コミ・特徴比較でわかる評価(インヴァスト証券)
トライオートFXは、初心者でも選ぶだけで簡単に自動売買が利用でき、オリジナルの売買ロジックも作成できるのが強みです。 しかし、デメリットがないわけではありません。 この記…
5位:トラッキングトレード(FXブロードネット)
トラッキングトレードの特徴
FXブロードネットのトラッキングトレードは、外為オンラインのiサイクル注文に非常によく似たリピート系注文です。
通貨ペアが24種類と非常に多く、設定画面が最もシンプルなので簡単に取引をスタートできます。
ただ、設定方法方はランキングまたは任意設定のみでマトリクス方式がなく、ドテンもできません。
全体的にコストが高く、特にZAR/JPYのコストが最も高くつく業者なのですが、外為オンライン同様に、口座開設から90日間は取引手数料無料、90日目以降も手数料半額キャンペーンを実施しています。
トラッキングトレードのメリット・デメリット
ココがおすすめ
- 最もシンプルで簡単な注文設定
- 通貨ペアが24種類と多い
- 口座開設90日目までは手数料無料
- 90日目以降も手数料半額
- スワップが高い
ココに注意
- カスタマイズ性がない
- ZAR/JPYの手数料が最も高い
- 売買方向によってはスワップで余計なコストが膨らむ可能性もある
- 注文修正ができない
6位:トラリピ(マネースクエア )
トラリピの特徴
マネースクエアのトラリピは、リピート系注文の元祖ともいうべきシステムですが、今では他社の追随を許してしまっている状況です。
通貨ペアは11種類と一般的で、他社と違いトレンド追尾・レンジ追尾という機能がないので、相場の動きに合わせて仕掛けたい場合は、手動で行う必要があります。
その反面、注文内容は約定していなければ全て自分で修正可能です。
取引コストがとても高いことで有名だったのですが、2018年9月29日から原則無料になったので、以前よりはコストをかけずに運用できます。
トラリピのメリット・デメリット
ココがおすすめ
- 1注文あたりの利益を円で指定できて分かりやすい
- ZAR/JPYのスプレッドが2.0pipsしかない
- 約定していない注文は修正可能
ココに注意
- 注文の設定項目が多く相場観・経験が必要
- トラリピ停止後に残ったポジションの決済コストが高い
- トレンド追尾・レンジ追尾はしない
-
トラリピの評判!口コミと特徴比較でわかる評価
数あるリピート系注文方式の草分け的存在である、マネースクエアの「トラリピ」は、特許取得済みの自動発注機能です。 トラリピは、どちらかというと資産運用としての面がとても…
7位:オートレール(マネックス証券)
オートレールの特徴
マネックス証券のオートレールは、トレール機能がついたリピート系自動売買。
他のリピート系は「逆張り」がメインなのに対し、オートレールは「順張り」の自動売買です。
また、取引数量が1万通貨未満だと手数料が発生しますが、スプレッドが狭いのでコストは全体的に安めです。
しかし、そもそも決済トレール・ドテンが上級者向きの注文方法なので、それが複数のポジションを保有しリピートするとなると、初心者には難易度が高い注文方法と言えるでしょう。
オートレールのメリット・デメリット
ココがおすすめ
- 1万通貨以上手数料無料+スプレッド85%OFF
- 最大損失額が設定できてリスク管理しやすい
ココに注意
- 順張り・レンジ追尾のリピート系なので上級者向き
- 1万通貨未満は1,000通貨あたり往復60円の手数料がかかる
- 注文修正ができない
-
マネックス証券「オートレール」の評判と評価
マネックス証券の自動発注方式「オートレール」は、トレール注文の特徴をよく理解して利用する必要があります。 まず、オートレールは儲かるか? これは、トレーダーの相場観に左…
続きを見る
リピート系注文を重要ポイント別に比較
リピート系注文は、もともと通常の裁量取引の機能・注文方法をいくつか組み合わせ、パッケージ化したものに過ぎません。
ただ、全く同じ名前のリピート系注文でも業者が異なれば微妙に仕組みが違っていたり、全く違う名前のリピート系注文でも非常によく似た仕組みのものだったりするので、リピート系注文をより分かりにくいものにしてしまっています。
ここでは、詳しい仕組みについては簡単な解説に留め、重要なポイントだけを分かりやすく比較します。
運用成績の違い
例えば、裁量取引の場合に、とある業者のとある通貨ペアで注文設定・保有期間など全て同一条件のポジションは、基本的に取引結果は同じになるはずです。
しかし、別々の業者であれば、マーケット・スプレッド・取引条件が異なるため、当然結果は違ってきますね。
さらに、リピート系注文ともなれば、運用スタイル・機能・設定方法などのシステム面も全く変わってしまうので、同一条件で運用成績を比較することはほぼ不可能です。
そこで、一部のトレーダーの口コミから、「運用成績」や「使ってみた感想」などを見てみることにしましょう。
通貨ペア・売買方向・スタート時期・運用期間は人それぞれ違うので、あくまで参考としてください。
ロジックの違い
リピート系注文は、基本的にIFD注文またはIFO注文をベースとして、各社独自の考え方によって作られています。
それぞれの詳しい注文方法や振る舞い方を詳しく解説するより、まずは「運用スタイル」「機能」「設定項目」の3つを比較してみると、それぞれの違いが分かりやすいかと思います。
以下の表では、項目ごとに難易度を初心者向き中級者向き上級者向きとして色分けしています。
基本的に、青色が多いほど初心者向きのリピート系注文、赤色が多いほど上級者向きのリピート系注文と考えてください。
順張り・逆張り | レンジ追尾・トレンド追尾 | |
---|---|---|
アイネット証券 ループイフダン | 逆張り | トレンド※ |
ひまわり証券 ループイフダン | 逆張り | トレンド |
外為オンライン iサイクル注文 | 逆張り | 選択可 |
インヴァスト証券 トライオートFX | 両方 | 選択可 |
FXブロードネット トラッキングトレード | 逆張り | トレンド |
マネースクエア トラリピ | 選択可 | しない |
マネックス証券 オートレール | 順張り | レンジ |
※ 自動損切り「あり」の場合のみ
運用スタイルには、「順張り」「逆張り」「レンジ追尾」「トレンド追尾」といった種類があります。
初心者の裁量取引には、正統派の順張りが適していますが、リピート系注文は感情を挟まず自動で損切りをしてくるので、逆張りのほうが良いでしょう。また、比較的トレンド追尾のほうが初心者に適しています。
売買システム | ランキング | 自動 損切り | 決済 トレール | ドテン | 注文修正 | |
---|---|---|---|---|---|---|
アイネット証券 ループイフダン | あり | あり | 任意 | なし | なし | 不可 |
ひまわり証券 ループイフダン | あり | あり | あり | なし | なし | 不可 |
外為オンライン iサイクル注文 | なし | あり | あり | なし | 任意 | 不可 |
インヴァスト証券 トライオートFX | あり | あり | 任意 | なし | なし | 可能 |
FXブロードネット トラッキングトレード | なし | あり | あり | なし | なし | 不可 |
マネースクエア トラリピ | なし | なし | 任意 | 任意 | なし | 可能 |
マネックス証券 オートレール | なし | なし | あり | あり | あり | 不可 |
リピート系注文を選ぶ場合、注目してほしい機能は上記の7種類です。
予算 | レンジ幅 | スタート 価格 | 注文本数 | 注文間隔 | 利益 | 損切り 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アイネット証券 ループイフダン | 自動 | 自動 | 自動 | 入力 | 選択制 | 選択制 | 自動 |
ひまわり証券 ループイフダン | 自動 | 自動 | 自動 | 入力 | 選択制 | 選択制 | 自動 |
外為オンライン iサイクル注文 | 入力 | 入力 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 |
インヴァスト証券 トライオートFX | 自動 | 入力 | 自動※ | 入力 | 自動※ | 自動※ | 自動※ |
FXブロードネット トラッキングトレード | 入力 | 入力 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 |
マネースクエア トラリピ | 自動 | 自動 | 入力 | 入力 | 入力 | 入力 | 入力 |
マネックス証券 オートレール | 自動 | 自動 | 入力 | 入力 | 入力 | 入力 | 自動 |
※ カスタマイズ可能
「設定項目」は、「自分で入力するもの(入力)」「パターンから選択するもの(選択制)」「自動計算してくれるもの(自動)」の3種類に分類でき、業者によってその方針は全然違います。(「通貨ペア」「取引数量」は、必ず自分で入力するため省略)
このうち「自分で入力するもの」は、「トレーダーが運用方針の中で最も重視するもの」と言いかえることもできるので、その業者のリピート系注文に対する考え方が大きく表れる部分といえるでしょう。
自動計算やパターン選択の設定が多いものほど注文はしやすいのですが、柔軟性がありません。自分で入力する設定が多いものほどトレーダーの相場観や裁量取引の経験が求められますが、柔軟性があります。
以上の3つのポイントをまとめると、次の通りです。
では、もう少し各社の特徴を見ていきましょう。
ループイフダンは選ぶだけ!ランキングもあって設定が超簡単
アイネット証券とひまわり証券のループイフダンは、「売買方向」「注文間隔(利益)」がセットになった「売買システム」を選んでスタートさせるだけなので、設定がとても簡単です。
注文間隔と1注文あたりの利益はイコールです。10〜200pipsの中から選択します。
あとは注文本数(最大ポジション数)を入力すれば、損切り幅(最大ポジション数×利幅)・予算・レンジ幅が自動計算されます。一度スタートさせると、注文修正はできません。
アイネット証券のループイフダンは、「自動損切り」をOFFにできますが、この場合トレンド追尾がストップしてしまう可能性があるので注意してください。
上級者向けの「決済トレール」「ドテン」「注文修正」はできないので、どのタイミングで何の売買システムをスタートさせるかがポイントです。
ひまわり証券(ひまわりFX)の評判!口コミ・特徴比較でわかる評価
iサイクル注文は順張りタイプの中で唯一ドテンができて成績も良い
iサイクル注文は、予算とレンジ幅を自分で決めるだけで、そのほかの設定は自動計算してくれます。
ランキングから運用成績の良いもの売買システムとして選ぶことも可能なので、基本的に初心者寄りの注文方法です。
上級者向けとしてドテンが選択できることも特徴で、ドテンを設定した場合はレンジ追尾となります。ランキング上位には、このドテンを設定したものがほとんどなので、なかなか優秀な注文方法と言えるでしょう。
シグナルとして移動平均かMACDのどちらかを選び、短期・長期ラインがクロスすると全てのポジションを強制決済し、同じ予算とレンジ幅で反対方向のiサイクル注文を実行します。移動平均・MACDの足種は、4時間足〜月足の中から選択可能です。
iサイクル注文の実績からわかる評価と評判!初心者が月10万円稼ぐ方法
FX・株のゴールデンクロスとデッドクロス|見方や設定・だまし回避の方法
トライオートFXは初心者〜上級者対応のカスタマイズの高いシステム
トライオートFXも、基本的に「レンジ幅」「注文本数」を入力すれば、そのほかの設定は自動計算してくれます。
ただし、全ての自動売買注文は、いくつも運用リストというものに追加することで、あとからいくらでも自分で修正可能です。
オススメの設定が「自動売買パーツ」という単位でランキング化されており、それを運用リストに追加してカスタマイズもできますし、一つ一つの注文を個別で追加もできます。
さらに、複数の「自動売買パーツ」を組み合わせてパッケージ化した「自動売買セレクト」と呼ばれるものもあります。こちらもランキング化されており、複数の「自動売買セレクト」をポートフォリオに追加してシミュレーションしたり、そのまま取引画面へコピペすることも可能です。
このように、初心者向けにさまざまな工夫がされているのですが、ロジックの中身はあまりにハイスペックかつ複雑で専門用語も多いため、慣れるまで初心者は戸惑うことも多いと思います。
特徴的な機能は、次の3つです。
トライオートFXの評判!口コミ・特徴比較でわかる評価(インヴァスト証券)
トラッキングトレードは設定画面が最もシンプルで簡単
トラッキングトレードは、外為オンラインのiサイクル注文をさらにシンプルにした注文方法と言えます。
予算とレンジ幅を設定するだけで、ランキングもあります。
ドテンはできず、自動損切りOFFや注文修正はできません。
トラッキングトレードの実績からわかる評価と評判!初心者でも儲かる?
トラリピは柔軟性な設定が可能だが相場を追尾しない
トラリピには、売買システムという考え方がなく、「注文本数」「注文間隔」「利益(円で指定可能)」「自動損切りの有無」「決済トレールの有無」などを全て自分で入力しなければならないため、裁量取引の知識・経験が求められます。
相場を追尾しないため、想定したレンジ幅から外れればリピートせず、含み損を抱えたままになるか、利益を取り損ねる可能性が高い注文方法なので注意してください。
ただ、トラリピは、「スタート価格」を指定することで1回目の注文だけは順張り(逆指値)・逆張り(指値)を自分で選択可能です。(2回目以降は必ず逆張り)
トレール注文を入れていない限り、トラリピスタート後であっても約定していない新規・決済注文はいつでも価格修正ができるという柔軟性もあります。
また、マネースクエア では、もう一つ「らくトラ」というリピート系注文もできますが、こちらは「利益」と「レンジ幅」を指定することで、その他の設定が自動計算されます。
中身はトラリピと一緒ですがアプローチは真逆であり、順張り+逆張りタイプの運用スタイルです。
トラリピは儲かるが取引手数料が高い!実績からわかる評価と評判
オートレールは上級者向きの順張りタイプ
オートレールは、その他のリピート系注文とはタイプが全く異なり、決済トレール+ドテン専門のリピート系注文です。
うまくレンジ相場に設定がハマれば、相場が反転するまで利益を自動で伸ばし、相場が上がるたび下がるたびに利益確定を繰り返してくれる欲張りな注文方法と言えます。
どのくらい相場が反転すれば決済するかは「トレール幅」を入力して自分で決め、そのトレール幅が損切り幅となります。
しかし、設定にドンピシャでチャートが動くとも限りません。「チャートが上がっても損切り」「下がっても損切り」をリピートしていくものになり兼ねないので、相場観がなければ利益を出すのは難しいでしょう。
取引手数料・スプレッドの違い
アイネット証券 ループイフダン | ひまわり証券 ループイフダン | 外為オンライン iサイクル注文 (miniコース) | インヴァスト証券 トライオートFX | |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | 200円 | 200円 | 500円 | 230円 |
EUR/JPY | 300円 | 300円 | 600円 | 250円 |
GBP/JPY | 500円 | 500円 | 700円 | 300円 |
AUD/JPY | 400円 | 400円 | 700円 | 260円 |
CAD/JPY | 500円 | - | 900円 | 390円 |
NZD/JPY | 600円 | - | 1,000円 | 370円 |
TRY/JPY | 700円 | - | 1,000円 | 750円 |
ZAR/JPY | 700円 | - | 1,540円 | 380円 |
EUR/USD | 200円 | 200円 | 1,000円 | 230円 |
FXブロードネット トラッキングトレード (ライトコース) | マネースクエア トラリピ | マネックス証券 オートレール | ||
USD/JPY | 430円 | 400円 | 30円 | |
EUR/JPY | 450円 | 400円 | 50円 | |
GBP/JPY | 500円 | 700円 | 130円 | |
AUD/JPY | 460円 | 500円 | 60円 | |
CAD/JPY | 880円 | 300円 | 200円 | |
NZD/JPY | 530円 | 700円 | 150円 | |
TRY/JPY | - | 800円 | 270円 | |
ZAR/JPY | 1,680円 | 200円 | 200円 | |
EUR/USD | 430円 | 200円 | 40円 |
※2018年11月30日時点
上記の表は、代表的な通貨ペアの1万通貨あたりのコスト(往復取引手数料+スプレッドを円換算したもの)を各社で比較したものです。
詳細は「取引手数料とスプレッドを見る」も参照してください。
基本的に、コストは次のように考えます。
例えば、「1万通貨あたりのコストが400円」のリピート系注文で、「取引数量1万通貨、値幅20pips、最大ポジション数10」が全て利益確定した場合、
- 損益:2,000円(1万通貨×20pips)× 10回 = 20,000円
- コスト:400円 × 10回 = 4,000円
- 実際の損益:16,000円
このように、少なくとも本来得られる利益の1/5も取引コストを支払うことになるんです。
また、損切りの場合も同様のコストがかかるので、運用成績が良くないと1/5どころの話ではありません。
この比較表では、スプレッドの拡大やキャンペーンなどは考慮していおらず、1万通貨の取引に限定しているので、あくまで参考料金として考えてください。
現在はさまざまなリピート系注文が出回っているため、自動売買も低コスト競争が加熱しています。
そのため、業者によっては独自の手数料割引制度やキャンペーンを実施しているため、通貨ペアや取引数量などの条件によっては、コストを大幅に抑えることができるところもあります。
各社の取引コストの特徴は、次の通りです。
ループイフダンは通貨ペア全般的にコストが安い
ループイフダンは、無条件で取引手数料無料なのと、スプレッドも原則固定でとても狭いので、全般的にコストの安いリピート系注文の代表格です。
そのため、コストをあまり気にせず安心して取引できるリピート系注文と言えるでしょう。
iサイクル注文とトラッキングトレードは手数料割引制度が充実
iサイクル注文とトラッキングトレードも、初心者向けのリピート注文としてはとても優れたシステムなのですが、コストがちょっと割高なのが気になりますよね?
しかし、どちらも通常口座開設から90日間は取引手数料無料ですし、決済手数料無料キャンペーンも長期間実施しているので、これらを適用した場合、ループイフダン並みにコストがお得になるんです。
この決済手数料無料キャンペーンは、随時延長され長期間開催されていますが、いつ終了してしまうか分からないので、なるべくこの機会を利用すると良いかもしれませんね。
トライオートFXは取引数量が多いほどコストが安くZAR/JPYもお得
先ほどの比較表では、取引数量が1万通貨の場合のコストで比較していましたが、実はトライオートFXは、大口注文になるほど手数料がとてもお得なんです。
取引数量 | 新規 | 決済 |
---|---|---|
1万通貨未満 | 2.0pips | 2.0pips |
1万通貨以上10万通貨未満 | 1.0pips | 1.0pips |
10万通貨以上50万通貨未満 | 0.5pips | 0.5pips |
50万通貨以上 | 無料 |
※2018年11月30日時点
取引数量が1万通貨未満の場合は往復手数料が4pipsですが、1万通貨以上10万通貨未満になると半額、10万通貨以上50万通貨未満になるとさらに半額、そして50万通貨以上になるとなんと無料になります。
トラリピは全体的にコストが高いがZAR/JPYはとてもお得
トラリピは、分かりやすく優れたプラットフォームのリピート系注文ですが、その分だけコストがかかります。
取引手数料は原則無料ですが、全体的にスプレッドが最も広いので、ZAR/JPYなど一部通貨ペアを除きループイフダンより割高です。
また、「トラリピまたはらくトラを停止後、残ったポジションを決済する場合」「東京15時ロスカット、および自動ロスカットにより決済される場合」は通常の取引手数料が発生するので注意してください。
オートレールは取引数量が少ないと手数料が発生する
オートレールは、取引数量が1万通貨以上だと手数料無料ですが、1万通貨未満の場合は1,000通貨あたり往復60円(6pips)の取引手数料が発生します。(ロスカット、追証の場合を含む)
そのため、少額取引には不利なので注意してくださいね。
スワップポイントの違い
スワップは、売買方向によって利益にもなればコストにもなるので注意しましょう。
これは通常の裁量取引と同じなので今更と思うかもしれませんが、リピート系注文の場合は含み損を抱えたいくつかのポジションがスワップを支払い続けていたとしても、リピート系注文自体をストップ(取り消し)しなければ、個別に決済してそれを止めることはできません。
TRY/JPYなどの高金利通貨ペアでない限り、1万通貨あたり一日数十円程度ですが、最大ポジション数やポジション保有期間によっては、積もり積もって結構痛い出費になってしまうんですね。
この記事で紹介している業者の中では、以下の業者が比較的高いスワップを提供しているので、スワップが大きな足かせになってしまわないように注意してください。
スワップの高い業者
- 外為オンライン(iサイクル注文)
- アイネット証券(ループイフダン)
- FXブロードネット(トラッキングトレード)
FX高金利通貨ペアの資産運用ランキング!高スワップポイント(金利差)おすすめ通貨はコレ!
通貨ペアの違い
通貨ペア数 | |
---|---|
アイネット証券 ループイフダン | 14 種類 |
ひまわり証券 ループイフダン | 5 種類 |
外為オンライン iサイクル注文 | 26 種類 |
インヴァスト証券 トライオートFX | 17 種類 |
FXブロードネット トラッキングトレード | 24 種類 |
マネースクエア トラリピ | 11 種類 |
マネックス証券 オートレール | 16 種類 |
※2018年11月30日時点
通貨ペアは、iサイクル注文・トラッキングトレードが多く20種類以上、ひまわり証券ループイフダンが最も少なく5種類です。
iサイクル注文・トラッキングトレードは、クロスカレンシーの種類が豊富ですね。
ループイフダンなら、ひまわり証券よりアイネット証券の方が有利です。
通貨ペアは、価格変動率がそれぞれ違いますから、リピート回数に影響します。そして、リピート回数が違えば、当然資金効率にも影響します。
また、取引する通貨ペアを決めたら、リピート系注文のスタート位置、売買方向のチョイスも大切です。ここは通常の裁量取引と同じですね。
参考までに、いくつかの通貨ペアの価格変動率をグラフで見てみましょう。(対象期間:2018年6月〜11月)
全てUSD/JPY(赤)と比較しており、一番左の0%の価格を基準にして、時間軸が進むにつれ何%変動したかを表しています。(価格チャートではありません)
リスク対策の違い
ロスカットライン※ | セーフティ機能 | |
---|---|---|
アイネット証券 ループイフダン | ①15% ②100% | 損失許容額 (任意の合計損失額で損切り) |
ひまわり証券 ループイフダン | 100% | 損失許容額 (任意の合計損失額で損切り) |
外為オンライン iサイクル注文 | ①20% ②100% | - |
インヴァスト証券 トライオートFX | 50% | 損失許容額 最大ドローダウン 上限価格・最大連敗数 (設定値を越えると稼働停止) |
FXブロードネット トラッキングトレード | ①1%②8% ③20%④100% | - |
マネースクエア トラリピ | 80% | - |
マネックス証券 オートレール | ①50%②60% ③70%④100% | 損失制限額 (設定値を越えると稼働停止) |
※ロスカットラインが複数あるものは、任意で選択または取引コースで選択可能です。
※ロスカットラインが100%以下のものは、毎日の証拠金判定時刻までに維持率を回復できない場合は強制決済されます。
リピート系注文は、ある程度は放置できますが完全にほったらかしはダメです。
ほったらかしだと、いつの間にか自動損切りやロスカットで口座がすっからかん、またはポジションを維持するため大急ぎで追加入金(追証)が必要になってしまいます。
リスク対策には、裁量取引と同じようにアラートメールや注文の有効期限を設定するなどが一般的ですが、それ以外にも、業者独自のセーフティ機能を搭載している業者もあるので、積極的に活用していきましょう。
セーフティ機能を設定しておけば、万が一設定値を超えた場合、自動的に損切りや稼働停止にできます。
インヴァスト証券はETFでもリピート系注文ができる
インヴァスト証券の、トライオートFXのETF版「トライオートETF」も、注目のリピート系注文の一つです。
トライオートFXとは口座が別々なので、一つの画面で一緒に注文することはできませんが、設定方法や取引ツールはトライオートFXとほぼ同じです。
注文方法は、基本的にレンジ幅を設定するだけですが、個別注文を売買リストに追加して注文修正もできます。
トライオートFXとは違い、手数料が完全無料なのも魅力です。
また、自動売買セレクトを使えば、FXとETFでポートフォリオを組んで運用シミュレーションし、その設定をそれぞれの取引画面にコピペすることもできるので、リスクヘッジを重視した資産運用には最適です。
レバレッジ | 5倍 |
---|---|
取扱銘柄 | 26銘柄 |
取引手数料 | 完全無料 |
最小取引数量(1注文) | 1口 |
最大取引数量(1注文) | 上限なし |
ロスカット | 100% |
セーフティ機能 | 損失許容額 最大ドローダウン 上限価格・最大連敗数 (設定値を超えると稼働停止) |
リピート系注文と誤解してしまいがちな注文方法
リピート系注文と誤解してしまいがちな注文方法に、連続系注文というものがあります。
およそこれまで紹介したリピート系注文とは全然別物であり、そもそも自動的にリピートをしないので注意してください。
主な特徴は次の通りです。
- 注文はリピートさせたい回数分だけ全て自分で入力する
- 連続入力できる専用フォームがあるだけ
- レンジ追尾・トレンド追尾はしない
例えば、マネーパートナーズの「連続予約注文」は、専用フォームを使いIFDやIFO注文を一つずつ全部自分で連続入力するだけなので、資金管理・売買計画の立て方は通常の裁量取引と同じです。
これは、IFD・IFO注文を使いこなせる人向けのお助けツールとも言え、FX初心者には向いておらず、リピート系注文のような長期運用タイプの商品でもありません。