FXで負けない正しいナンピン買い手法と戦略

更新日:

fxの正しいナンピン買い手法

ナンピンとは?(ドルコスト平均法)

FXにおけるナンピンとは、次のような手法のことをいいます。

買い建てた後に為替レートが下落した場合、下値で買い増しすることで、1枚あたりの買い値を下げる手法。

平均取得価格が低くなることで、その後の上げ幅が少なくても、利益が出る・プラマイゼロ・軽微な損失で処分することが可能となる。

これが『ナンピン買い』です。

空売りした後で為替レートが上昇した場合に、上昇後の値段でさらに売り増しする『ナンピン売り』もあります。

「ドルコスト平均法」とも言い、古くから利用されてきた手法です。

ドルコスト平均法

引用:三菱東京UFJ銀行

FX入門者向けのテキストの多くでは、非常にリスキーなため、絶対に避けるべき手法として紹介されています。

これは間違いではありません。

しかし、実際には、FX上級者ほど、このナンピンを上手く使って多くの利益を上げ、損失を少なくしているのです。

両者の差は、FX初心者のナンピンが「悪いナンピン」であり、FX上級者のナンピンが「正しいナンピン」であることによります。

ちなみに、世間では両建てとナンピンを組み合わせた損切りしない必勝法も語られていますが、それも基本的に意味のない手法です。

参考記事FX両建てナンピン必勝法は嘘!両建てにメリットや意味がない理由

 

初心者がナンピンで大損してしまう理由

最初に初心者のナンピンが非常にリスキーで絶対に避けるべき手法である理由を解説します。

初心者がナンピンで退場してしまう理由に

  • 不用意にナンピンして証拠金維持率を圧迫する
  • 損切りを決めないので雪だるま式に含み損が増える
  • 同値撤退したがるので退場リスクが上がっているのに利益はゼロ

ことが挙げられます。

例えば、1ドル110円から為替レートが1円下がるたびに1万通貨ずつ買いナンピンをしたとします。

1万通貨買い(1ドル110円)
・110円買い 含み損0万円

1円下落 含み損1万円(1ドル109円)
・110円買い 含み損1万円

1円下落 含み損3万円(1ドル108円)
・110円買い 含み損2万円
・109円買い 含み損1万円

1円下落 含み損6万円(1ドル107円)
・110円買い 含み損3万円
・109円買い 含み損2万円
・108円買い 含み損1万円

1円下落 含み損10万円(1ドル106円)
・110円買い 含み損4万円
・109円買い 含み損3万円
・108円買い 含み損2万円
・107円買い 含み損1万円

1円下落 含み損15万円(1ドル105円)
・110円買い 含み損5万円
・109円買い 含み損4万円
・108円買い 含み損3万円
・107円買い 含み損2万円
・106円買い 含み損1万円

せんせえ
このようにナンピンした場合の含み損の増えかたは凄まじいスピードとなり、最終的にお祈り投資法で相場が戻るのを待つだけになってしまいます。

 

 「正しいナンピン」と「悪いナンピン」の違い

「正しいナンピン」とは、戦略性のあるナンピンであり、「悪いナンピン」とは、戦略性のないナンピンのことです。

トレードの戦略

「彼のトレードには戦略がないんだよな」

トレードに「戦略がない」とはどういうことでしょうか?

悪いナンピンの特徴

  • すべてのトレードを貫く明確なルールがない
  • 個々のトレードにシナリオがない
  • ストップとターゲットがない
  • サポートとレジスタンスが見えていない
  • 想定元本と最大許容リスクを算定していない
  • 枚数管理をしていない
  • 負けてばっかり
せんせえ
このような「戦略のない」状況下で行うナンピンが、「悪いナンピン」ですね。

正しいナンピンの特徴

  • すべてのトレードを貫く明確なルールがある
  • 個々のトレードにシナリオがある
  • ストップとターゲットがある
  • サポートとレジスタンスが見えている
  • 想定元本と最大許容リスクを算定している
  • 枚数管理をしている
  • 確率的に勝てる
せんせえ
このような「戦略のある」状況下で行うナンピンが、「正しいナンピン」です。

正しいナンピンを行うための基礎知識は次の記事をご覧ください。

 

正しいナンピン手法の具体的なやり方

最近の為替相場において、私の知る限り、「勝率」と「時間効率」のバランスが一番良いFXトレード手法をご紹介します。

  1. 1時間足の25 SMAと75 SMA がクロスしたあと、
  2. 最初に75 SMAにタッチしたときにエントリーする

というものです。

世界中のトレーダーや人工知能が日夜研究しているFXの世界で、こんな単純な方法で勝てる方が逆に不思議ですが、少なくとも現在の為替相場において勝てるのは事実なので仕方がないです。

NZD/USDのチャートを例に、この手法と「正しいナンピン」の関係をご説明します。

NZD/USD 1時間足 2018年3月13日前後

赤線:25 SMA 黄線:75 SMA

① 25 SMA タッチで買い2枚

本来は、75 SMAにタッチまで待ってエントリーするのが原則なのですが、そのまま一方的に上がってしまうことも多いので、少量ロングします。

トレーダーによっては、「打診買い」と呼んでいるものです。打診買いの有効性は、トレーダーごとの性格によります。

打診買いとは、いわば「セオリー」(正攻法)と「ポジポジ病」(メンタルの弱さ)との妥協点なのです。

せんせえ
私個人としては、「うわ、買っておけばよかった!」という、機会損失的な思考をする性格なので、必ず打診買いしています。

ストップは、75 SMAの10~20pips下に置いて下さい。

一方、ターゲットは、ストップ時のpips数と同じになるように設定して下さい。

勝率が50%超なら、期待値がプラスになる、という作戦です。

② 75 SMA 接近で買い8枚

本来は、75 SMAタッチまで待ってエントリーするのが原則なのですが、直前で折り返すことも多いので、下げ止まったようなら、エントリーします。

カンコツも入りますが、おおむね、25 SMAで打診買いし、75 SMAで買い増しするという、当初からのシナリオどおりです。つまり、正しいナンピンです。

ストップの水準は①と同値です。ターゲットの水準は①と同じか、ストップまでの距離が縮まった分、買い増し分については、①より低くしても可です。

せんせえ
このあたりは、本当に個々のトレーダーの性格によりますので、ご自身の心と、よく相談なさって下さい。心に無理が生じるような手法は、長続きしません。

③ 当初のターゲットで半分の5枚利確

10枚全部利確してしまっても可です。

しかし、半分利確して、建値の平均値にストップを置くのがセオリー通りです。

なぜなら、「初押しは買え」の格言通り、一度上げ始めれば、その後も上昇する確率が高いからです。

しかも、建値の平均値にストップを置いているので、半分利確の時点で「勝ち」は確定しているので、非常に気が楽になるのです。

半分残した分のターゲットは、1時間足の前回高値と前回安値のフィボナチリトリースメント200%に置くとよいでしょう。つまり、「倍返し」狙いです。

④ フィボナチリトリースメント200%で残り5枚も利確

この例では上手くいっていますが、決してヤラセではなく、実際にそうなる可能性は結構高いです。

 

先ほどのトレードが「正しいナンピン」だったか確認

上でご紹介したNZD/USDのトレードが「正しいナンピン」であったか、検証してみましょう。

  • 個々のトレードにシナリオがある ⇒OK

今回のシナリオは、1時間足25 SMAと75 SMAのゴールデンクロス後、25 SMAタッチで打診買い、75 SMAタッチで買い増し(正しいナンピン)です。

FX・株のゴールデンクロスとデッドクロス|見方や設定・だまし回避の方法

  • ストップとターゲットがある ⇒OK

ストップは、75 SMAから10~20pips下です。建値からターゲットまでのpips数は、建値とストップまでのpips数と同値にします。

  • サポートとレジスタンスが見えている ⇒OK

サポートは、1時間足の25 SMAと75SMAです。

  • 想定元本と最大許容リスクを算定している ⇒NG

最大損失額、すなわち、ストップがついたときの損失金額が、FX用の運用資金の2%に収まるようにして下さい。

ただし、最大5%まで増やしても構いません。これはご自身での「決め」です。

決めさえ明確であれば、多少リスクテイカーに傾いても構いません。

  • 枚数管理をしている ⇒NG

打診買いと、買い増し時の枚数は、最大損失額をもとに、あらかじめ計算しておきましょう。

行き当たりばったりが、「悪いナンピン」です。

せんせえ
なお、私はストップ10pips前まで近づいたら、思い切ってさらに買い増ししていきます。ストップがついても傷が小さくてすみ、期待値的にはその方が得になるからです。もちろん買い余力を残しておくため、初期エントリーは少なめにする必要があります。

 

タートルズ流FXトレード

はじネコ
「正しいナンピン」よりも、予定していたストップまでノーポジでいて、ストップぎりぎりで大量に買った方が、損小利大になるんじゃないかな?

とお気づきになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような「正しいナンピン」を先鋭化した、ストップぎりぎりまでポジションをとらないトレード手法こそが、かの有名な天才トレーダー集団・タートルズのFX手法です。

タートルズ流でドル円だけトレードしていると、エントリーチャンスは下手すれば1ヵ月以上来ないこともありますが、多数の通貨ペアを監視していれば、それだけエントリーチャンスも増えます。

ただし、タートルズ流は、1勝9敗で、勝つときにとことん利益を伸ばす手法ですので、負けが続くとストレスがたまります。性格的に合わない方も多いと思います。

せんせえ
かく言う私も、タートルズ流にはついていけません。彼らが天才トレーダー集団の名を欲しいままにした理由は、連敗をものともしないメンタルの強さにもあるようです。

 

初心者はアナリストのサポート&レジスタンスを参考にする

ご紹介した「1時間足の25 SMAと75 SMAを利用する手法」においては、サポート&レジスタンスの設定が、ストップの設定、資金管理、枚数管理のあらゆる出発点となっており、その重要性がお分かり頂けたと思います。

サポート&レジスタンスは、他にも、一目均衡表の雲や、フィボナチリトリースメントなどがあります。

あるいは、テクニカルともファンダメンタルズとも離れて、FXのメチャクチャ上手い人のサポート&レジスタンスを流用してしまう手があります。

上手い人の技のコピーが至難な、ゴルフ・将棋・相撲等とちがい、FXは、上手い人の技をコピーしやすいので、上手い人の意見は、どんどん活用すべきだと考えています。

とにかく勝ちにこだわって、コピートレードをしているうちに、自分流が見えてくるはずです。「守破離」のプロセスですね。

ブログ『川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法』

私のイチオシのアナリストが、「川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法」で日々為替相場分析をされている川合美智子氏です。

サポート&レジスタンスの設定が絶妙です。

川合さんのサポート&レジスタンスは、

  1. その直前で反転することが多い
  2. 割れたときは一気に走ることが多い

という、まさしくサポート&レジスタンスの理想形となっています。しかも、無料ブログでの配信です。

たとえば、下記は2018年3月1日のポンド円に関する記事です。

ポンド円 日足 2018年3月1日前後

赤線:25 SMA 黄線:75 SMA

ポンド/円は大陰線が出ており、この足が148.50-60の下値抵抗を下抜けて短期トレンドに変化が生じています。買いは様子見です。売りは147.60-70で戻り売り。損切りは148.60で撤退です。

引用:3月1日付『川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法

この日は、

始値:146.75
高値:147.48
安値:146.02
終値:146.38

となりました。

147.48の高値をつけた後、146.02まで急落しています。

川合さんの指値通りだと、「ポンド円↓」の相場観は合っていたにも関わらず、指値は12pips差で掛からず、その後の急落をまったく拾えず、収益ゼロだったことになります。

経験上、川合さんのブログの更新があったら、川合さんの相場観通りに「成行で打診売り(買い)」して、エントリーポイントに近づいたら、売り増し(買い増し)するのが勝利が高いようです。

また、エントリーポイントを超えて評価損が発生した場合も、ストップに向けて徐々にポジションを増していくのも、「買い下がり」「売り上がり」と呼ばれる、空振りの少ない方法です。

せんせえ
「エントリーしておけば、儲かっていたのに」という、機会損失的な思考の強い方は、ぜひ「買い下がり」「売り上がり」の手法を試してみて下さい。

その場合は、必ず1回のトレード最大損失額(FX用投資資金の2~5%)内に収めるようにしてください。

そのためには、「買い余力」または「売り余力」を残しておく必要があります。

それが、無軌道な「悪いナンピン」との決定的なちがいです。

なお、タートルズ流であれば、

  1. 川合さんのエントリーポイントぎりぎりまで引きつけて、エントリーポイントを少しでもオーバーすればロスカット
  2. 川合さんのストップポイントぎりぎりまで引きつけて、ストップポイントを少しでもオーバーすればロスカット

のどちらかになります。

ぎりぎりまで引きつけることは、とくに②ストップポイントの場合は機会は少ないですし、損切りがタイトなので、ロスカットになってしまう確率も高いです。そのため負けが続きやすく結構ストレスがたまります。

しかしながら、川合さんのサポート&レジスタンスの類まれな正確さを最大限活かせる方法ですので、ぜひ、「タートルズ流×川合流」の合わせ技FX、ぜひ試してみて下さい。

 

まとめ

最大損失額を計算しないまま、ストップがついたときのことを考えずにする、向こう見ずなナンピンが「悪いナンピン」です。

川合美智子さんの予想がはずれることももちろんあります。

むしろ、多くの場合、川合さんは「買いシナリオ」と「売りシナリオ」の両方を同時に提示しており、そのことは、片方がはずれることを想定していることに他なりません。非常に客観的で、ニュートラルな相場観といえます。

チャートや他人の意見から、値動きを盲信してしまい、逆に動いたときのことを考えずに、たくさん賭けすぎてしまうことこそが、FXの破滅への道です。この意味でも、川合さんのスタイルは、「正しいナンピン」と相性がいいといえます。

思い込みの強い、熱っぽくポジショントークをするアナリストは、危険です。

以上、あなたのトレードのお役に立てば幸いです。

記事下

 

2018年版!最強FX口座ランキング

2018年人気No1のFX口座はこちら

TOPページへ戻る

 

はじネコ
最新の相場分析情報を配信してるのでフォローしてね!
  • この記事を書いた人
マネフルFX編集部 斉藤

マネフルFX編集部 斉藤

専業トレーダー。月間最高利益2000万円。2007年にFXをスタート、CFD、日経225先物オプションなども取引する。一日に数回取引するデイトレードと長期のスイングトレードを得意とする。

-FXの手法

Copyright© FX初心者が失敗しない始め方|マネフル , 2018 All Rights Reserved.