投資初心者にバイナリーオプションよりFXをおすすめする理由

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今では、資産運用のために手頃な投資商品がたくさんありますね。その中でも「バイナリーオプション」は少額で始められてルールが単純なので、初心者にもオススメだという紹介記事や広告をよく目にします。

しかし、実際はそんなに甘くはなく、むしろ投資初心者ほどバイナリーオプションは避けるべきだと思います。

確かに、バイナリーオプションの特徴自体は初心者でも比較的始めやすいものなのですが、これから投資家として資産運用や投資を学ぶには適していません。

なぜなら、とてもギャンブル寄りの投機だからです。そのため、資産を安定して増やしたいのであれば、投資家としての「相場観」を身につけられるFXの方が投資初心者には適しています。

ここでは、バイナリーオプションとFXをさまざまな角度から比較し、その理由を解説していきたいと思います。

バイナリーオプションは簡単なものではない

バイナリーオプションは、証券会社やFX業者で取扱いをしており、証券総合口座やFX口座の開設と同時に、バイナリーオプション口座もついでに開設することができるようになっています。

口座開設時には、投資歴・資産・投資可能金額などを申告しますが、これはバイナリーオプションもその他の投資商品も変わりません。

しかし、バイナリーオプションの場合、口座開設後に実際に取引をするためにはWEB上で簡単なテストをすることが2013年12月1日以降から義務付けられています。

試験問題はバイナリーオプションに関する知識の確認テストで、専門用語も多く投資初心者には少々戸惑ってしまうような問題も出題されます。

ただし、テストといっても不合格になってしまったらもう取引できないという訳ではなく、何度でも再チャレンジができます。

解答付きの練習問題も公開されているので、投資初心者でもテスト対策をして合格することは可能です。

具体的なテスト問題は、以下のIG証券の知識確認テストの対策プログラムを参考にしてください。

IG証券 公式ホームページ 知識確認テスト解説

つまり、このようなテストを設けている投資商品はあまりないので、それだけバイナリーオプションは投資初心者にはリスクの高い取引だという裏付けでもあります。

 

バイナリーオプションとFXの違いを比較

「バイナリーオプションはリスクが高いというけど、FXにもリスクはあるでしょう?」と思われるかもしれません。しかし、リスクの質が異なります。

では、具体的にバイナリーオプションとFXの特徴を比較してみましょう!

基本的な違い

バイナリーオプションとFXの基本的な違い
バイナリーオプション FX
取引ルール 一定時間後の通貨の価格を予測
価格を超えるか超えないかの2択
相場の変動を利用した通貨の売買
取引時間 ほぼ24時間
取引期限 あり
(数分~数時間後の判定時刻が期限)
なし
利益 短期 ペイアウト 為替差益
中長期 不可 為替差益
スワップポイント
利益の上限 あり
(ペイアウト金額×発注数量上限)
なし
(値幅分の利益×発注数量上限)
損失の上限 あり
(投資金額が上限)
なし
(ロスカットで対策)
通貨ペア数 10通貨ペア以下が多い 50通貨ペア以上の業者もある
取引方向 買い
(ペイアウトをもらう権利を購入)
買い・売り
(通貨を売買)
取引数量 枚数を指定 枚数、Lot、通貨で指定
注文価格 ペイアウト率で変動 業者が決めた必要証拠金
レバレッジ なし あり
(国内個人口座は25倍まで)
途中売却 可能
(業者によっては不可)
可能
税率 20.315%(海外業者は総合課税)
損益通算
損失繰越
可能(海外業者は不可)

共通するものは「取引時間」「税率」「損益通算・繰越損失」といった取引市場と税金に関わるものだけで、その他は「為替レートを利用した投資商品」ということ以外は全くの別物です。

バイナリーオプションの特徴

バイナリーオプションは、一定時間後(2時間後など)の為替レートが自分で決めた価格(目標レート)を超えるか超えないか(ハイかローか)を決めて、予測が当たればペイアウトというリターン(1枚1,000程)を受け取れる「権利」を購入します。

購入金額はペイアウト率というもので常に変動し、ペイアウト金額を超えることはありません。ペイアウト率は、経過時間やいろいろな要素を総合して業者が算出したものです。

そして取引期限(満期または判定時刻)を迎え、予測が当たっていれば利益「( ペイアウト金額 - 購入金額 ) × 枚数」を受け取り、予測が外れていれば投資金額は全額没収となります。

FXの特徴

FXは、レバレッジをかけることで、少ない必要証拠金でも大きな取引数量の通貨ペアを売買できます。売りからでも買いからでも注文が可能です。

為替変動による注文時点の価格と決済時点の価格の値幅分の差が利益です。FXは主に、この為替差益と呼ばれる利益を狙った取引が中心となります。

また、為替市場がクローズしている間などに急激な価格変動があった場合、口座の預託金以上の損失が出てしまう可能性もあります。

しかし、ロスカットと呼ばれる安全対策があり、預託金がマイナスになる前に、ポジションの強制決済が行われる仕組みがあります。

ロスカットは口座の預託金の金額を増減させることで、自分でコントロールすることが可能です。

また、ポジションを保有したまま日をまたぐことで(ロールオーバー)、通貨ペアごとに決められている金利差による利益(スワップポイント)を毎日受け取れることも特徴です。

利益率の違い

では次に、気になる利益について考えたいと思います。

これはにはいろいろな条件が関わってくるので、具体的な金額で比較することは難しいのですが「投資資金」「利益の額」「利益率」の特徴と考え方をまとめます。

バイナリーオプションとFXの利益率の違い
バイナリーオプション FX
投資資金 現在レートと目標レートの
値幅を離すほど購入金額が安くなる
必要証拠金は一定
利益 ペイアウトの利益は一定 現在レートと指値・逆指値の
値幅を離すほど利益が大きい
利益率 勝率が低いほど利益率が上がる 値幅が広いほど利益率が上がる

バイナリーオプションは、投資資金が変動しますが利益は一定額です。逆にFXは、投資資金は一定ですが利益が変動します。

つまり、これを利益率で考えた場合、バイナリーオプションは「勝率」、FXは「値幅」がダイレクトに利益率に影響しているということになります。

そのため、同じ勝率と投資資金であれば、バイナリーオプションの方が最終的に利益が大きくなることもあると思います。

しかし、それは一時的です。長期的に考えた場合、勝率のコントロールはFXよりもバイナリーオプションの方がとても難しいのです。

なぜなら、バイナリーオプションは判定時刻になれば強制的に勝敗が決まってしまうのに対し、FXは、勝敗を自分のタイミングで決めることができるからです。

これは、FXに取引期限がなく、損失が出ていても口座の預託金に余力を持たせておけばロスカットに耐えることができ、いつまでもポジションを保有しておくことができるためです。

そして、相場が持ち直して利益が出たら決済(利食い)、または自分で決めたラインで損失を確定させてしまう(損切り)といった柔軟性のある取引ができます。

そのため、長期的な投資として考えた場合、FXの方が投資家のスキル次第では利益率を上げやすいといえます。

有効な分析方法の違い

相場を分析する手法はいろいろとありますが、代表的なものに「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」というものがあります。基本的にFXでは、この2つの分析方法を使い今後の取引を計画します。

ファンダメンタルズ分析とは、国の経済指標や資源価格などのを総合的に分析して、中長期の投資計画を立てることに利用します。ただし、経済指標発表前後は為替レートが大きく動くので、取引時間帯によってはとても重要です。

テクニカル分析は、為替相場の過去データから変動パターンを導き出し、今後の為替レートの動きを短期・中期・長期で分析することが可能です。

バイナリーオプションは取引期限が短いため、トレードスタイルは短期売買です。

FXは取引期限がないため、トレードスタイルを短期・中期・長期から自分で決められます。

そのため、バイナリーオプションやFXの短期売買では、数分〜数時間という取引時間帯に経済指標の発表などがなければ、ファンダメンタルズ分析はそれほど重要ではなくテクニカル分析が中心となります。

これは「取引に必要な情報収集が少なく済むから楽だ」ともいえますが、このテクニカル分析だけでは広い視野を持った「相場観」を養うことができません。

つまり、ファンダメンタルズ分析ができてこそ、いろいろなトレードスタイル・投資商品に共通するスキルを身につけられるのです。

 

バイナリーオプションはリスクが高い

バイナリーオプションの特徴のうち、次の3つに注目してみましょう。

  • 予測が当たる確率が低いほど利益率が高い
  • 判定時刻になると無条件で勝敗が決まる
  • 1日に何度も回号が開かれる

これはほぼ、カジノのゲームの特徴です。おそらく、ギャンブルも投資も経験したことのない人には、その違いが曖昧なために、なかなか気づかないことだと思います。また、投資商品全般をまとめてギャンブルと考えてしまう恐れもあります。

「投資と投機とギャンブルの違い」については、コチラの記事を参考にしてください。

参考記事FXはギャンブルか?投資と投機とギャンブルの違い

また、バイナリーオプションは前述の「利益率の違い」「有効な分析方法の違い」で解説した通り、FXの「取引期限がない」「ファンダメンタル分析の有効性」という特徴がありません。

バイナリーオプションは、その仕組み上、強制的にギャンブル寄りの短期売買をせざるを得ないのです。

また、取引が簡単で短時間のうちに勝敗が決まるこの仕組みは、「次こそは!」といった心理に陥りやすくギャンブル性が高くなりがちです。

つまり、バイナリーオプションは、FXでいうところのスキャルピングやデイトレードと呼ばれる比較的ハイリスクな短期売買が得意な人に向いているように思います。

FXの場合は、十分な資金を用意して中長期で運用すれば、ギャンブル性を極力排除できるのです。

くどいようですが、投資初心者に必要なのは、運試しや度胸ではなく「相場観」です。

 

まとめ

まとめると、バイナリーオプションはハイリスクな短期売買であり、必要な知識はテクニカル分析が中心。

FXは中長期で運用すればローリスクであり、必要な知識はトレードスタイルにかかわらずテクニカル分析とファンダメンタルズ分析が中心となります。

これから腰を据えて資産運用や投資を学んでいくうえでは、リスクの面でも得られる知識の面でもバイナリーオプションよりもFXが有利と言わざるを得ません。

バイナリーオプションは、投資でひと財産築いた人が、取引の幅を広げるための投資商品の一つと考えた方が良いでしょう。

普段、仕事の合間に投資の勉強するのは大変ですし、そもそもFXや他の投資商品のように専門用語の多い勉強が苦手という人もいると思います。

この記事でも、難しい専門用語がいくつか出てきました。なるべく分かりやすく解説したつもりですが、詳しくは別の記事や専門書を参考にしてみてください。

たとえおこずかい程度の利益でも定期的に得られるようになるためには、それなりの労力が必要です。

ぜひ、大切な資金を上手く運用するために、自分に合った投資商品を選ぶようにしましょう!

マネフルFX編集部

「FXを始めたいけど失敗したくない!」という初心者の人に、FXってなに?どう勉強すればいいの?おすすめのFX会社は?などを一から順番に丁寧に解説します。

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