FXロット数の計算方法！1Lot、1枚、1万通貨単位はいくら？【初心者向けにわかりやすく解説】

この記事では、FXでは避けては通れない「Lot」「枚数」「1万通貨」という用語の意味と計算方法を初心者向けにわかりやすく解説します。

これらはFXでの利益と損失に直結する大切な言葉で、「取引数量を表す単位」のことです。

どちらかというとFX用語の中では、比較的意味が理解しやすい方だと思います。

しかし、「1マイルは歩いてどのくらい時間がかかる？」

と言われてもいまいちピンとこないのと同じように

というのは、FX初心者だとなかなかイメージしにくいですよね。

ですが、一度覚えてしまえば日常の金銭感覚と同じようにFXの損益をイメージできるようになりますのでご安心ください。

一つ理解できれば次の言葉の理解はとても早いので、この記事であせらず一歩ずつ勉強していきましょう！

取引単位の種類 Lot、枚数、数量、通貨の違いは？

FXの取引単位には主に次のような種類があります。

FX業者によって使われている単位がバラバラなので混乱しがちですが、「Lot」「枚数」「数量」は全て同じ意味です。

そして、「通貨」だけは全社共通で使われる基本単位です。

つまり、「一定の量の通貨」をひとまとめにしたものを「1Lot」「1枚」「数量1」と便宜上呼ぶようにしているだけなんです。

もちろん「通貨」しか取引単位を使わないFX業者もあります。

1Lotはいくら？ FX会社別の取引単位

数量、枚数、lot・・・どの単位を使っているのかはFX会社によって違います。

では、代表的なFX業者の取引単位を見てみましょう。

業者別でも違いますし、同じ業者でも口座タイプが違うと通貨の量も異なっていますね。

SBI FXトレードは「Lot」などの概念はなく、素直に通貨数量を指定して注文が可能です。

そのほかのFX業者は、「Lot」「数量」「枚数」を指定して注文をしますが、トレードツールの注文画面には「×10,000」「〜万通貨」など表示されているところもあるので参考にしましょう。

また、代表的な海外FX業者であるXMとAXIORYは、日本のFX業者とはLotに対する考え方も最小取引単位もぜんぜん違います。

基本的に海外FX業者はオススメしませんが、もし今後、利用する機会があれば注意してください。

FX海外口座の危険性！メリット・デメリット比較でわかるハイリスクの理由

Lot数の計算方法！1Lotはレバレッジと必要証拠金で計算できる

取引単位に関する基本的な考え方を頭に入れたところで、続いてはLot数（取引単位）の計算方法を解説していきます。

FX会社別の取引単位でも説明しましたが、同じ1LotでもDMM FXは1万通貨、ヒロセ通商は1000通貨とそもそもの単位が違います。

そのため、ここでは1Lot＝1万通貨として解説していきますね。

必要証拠金の計算方法

取引可能なロット数を計算するためには、まず1Lotごとの必要証拠金を知る必要があります。

必要証拠金は次の式で計算できます。

例えば、1ドル100円のときに1万通貨をレバレッジ25倍で取引した場合、必要証拠金は40,000円になります。

ロット数の計算方法

取引可能なロット数は次の式で計算できます。

FX口座にもし100万円入金していたら、必要証拠金4万円のドル円は最大25ロット取引することができます。

ヒロセ通商など、1Lotが1000通貨の業者の場合は10倍の250Lotが最大取引枚数となります。

しかし、今はこのような面倒な計算をしなくても取引ツールで必要証拠金や何ロット取引できるのか自動的に表示されます。

例えば、DMM FXの取引ツールなら↑上の画像のように表示され、現在の1Lot必要証拠金目安と取引可能枚数が一目でわかります。

1Lot取引で利益・損失はいくら動く？

FXは「取引数量」に応じて、「利益と損失」が変わります。

ここからは、取引数量が利益と損失にどのように関係しているのか、取引例を挙げて解説していきますね。

以下の条件で、1Lotポジションを持っているときの利益や損失を計算してみます。

また、FXでは値幅に「pips」という単位を使いますので、pipsの意味がわからない方は次の記事をご覧ください。

米ドル円の場合は、1pips=0.01円です。

FXの単位pips（ピップス）とは？1pipsはいくら？損益の計算方法

1Lotが1万通貨の場合

1Lotが10,000通貨の場合、値幅1pipsで1通貨あたり0.01円の利益を得ることができます。

値幅50pipsで1万通貨の場合は5千円の為替差益を受取ることができます。

1Lotが1,000通貨の場合

1Lotが1,000通貨の場合、値幅1pipsで1通貨あたり0.01円の利益を得ることができます。

値幅50pipsで1,000通貨の場合は500円の為替差益を受取ることができます。

FX業者の取引ルールを知る重要性

先ほどの計算で、取引数量が1/10になれば、投資資金と利益・損失の金額も1/10なることがわかりました。

このことから、手持ちの投資資金と期待する利益のバランスを考えると、FX業者を選ぶときに

をチェックすることがいかに大切なことかがわかりますね。

FX初心者は何ロット数でトレードすべきか

FX初心者の方だと、「最初は何Lotくらいで取引すればいいのか」「Lot数はいくつがおすすめなのか」

といったところを疑問に思うかもしれません。

こちらについては記事の前半でも説明しましたが、同じ1Lotでも通貨の量は口座によって異なっているため

「初心者は何ロットでトレードすべき」というのは、一概には言えません。

ただ、FX初心者が持つ数量に関して以下の2点は必ず覚えておいてください。

レバレッジをかけすぎないように取引する

レバレッジの管理は大変重要です。

最大の25倍を目一杯に使って、取引可能な最大ロット数でトレードするような真似はしないほうがいいです。

なぜかと言うと、逆行した場合の含み損の増えかたがとても早く、ロスカットされてしまう可能性が非常に高くなるためです。

FXのロスカットとは？仕組みと計算方法

初心者のうちはレバレッジ10倍くらいを目安にトレードをするべきです。

ドル円なら資金10万円につき1万通貨を取引する感じです。

レバレッジ25倍は危険？FX初心者におすすめの設定倍率は何倍？

損益が自分の許容できる金額内で取引する

先ほどレバレッジ10倍くらいを目安にトレードすべきと書きましたが、FX口座の残高によっても変わってきます。

例えば、退職金3000万円全額でいきなりFXを始めた人の場合、レバレッジ10倍だといきなり300万通貨の取引をすることになってしまいます。

ドル円レートが100pips（1円）動くと損益は300万円動きますので、初心者ではとてもまともな精神状態でいられなくなります。

そのためしばらく慣れるまでは1万通貨、多くても5万通貨くらいで経験を積んでいったほうが大きく損をする可能性を減らすことができます。

FX業者ごとの最大ロット数 何Lotまで持てるか表で比較

FX業者ごとに注文できる最大ロット数が異なりますので、参考までに一覧表を記載します。

FXのLot数と取引単位 まとめ

以上、FXの取引単位（1Lot、1枚、1万通貨単位）と、Lot数の計算方法を解説してきました。

この記事で解説してきた重要なポイントを簡単にまとめておきます。

一度読んだだけでは全て覚えるのが難しいと思うので、ぜひこの記事をブックマークやお気に入りに登録して、

実際にLot数を計算する際に再度見ながら参考にしていただけると、より理解が深まると思います。

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