FX初心者におすすめの通貨ペアと選び方

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FXトレーダーに人気の通貨ペア

FXは、選ぶ通貨ペアによって利益、コスト、トレードスタイルが大きく変わります。

初心者の人には、まずは人気の通貨ペアから取引してみることをオススメします。

なぜなら、人気がある通貨ペアは以下の3つの特徴を持っているからです。

  • 情報量が多い
  • ボラティリティ(価格変動率)が大きい
  • リクイディティ(流動性)が高い

人気の高い通貨ペアは情報量も多く、ボラティリティ(価格変動率)が高いため利益を狙いやすいです。

そしてもう一つ、通貨のリクイディティ(流動性)も意識する必要があります。

マイナー通貨ほどリクイディティが低く、予期せぬ出来事が発生した場合には値が大幅に飛ぶ可能性があること、希望する価格で買いたい時(または売りたい時)に取引の相手がおらず、注文が成立しないこともあるためです。

しかし、この3つだけで判断していては、この先、世界の通貨バランスが変わった場合に対応できません。

まずは代表的な人気通貨ペアをご紹介し、通貨ペアを選ぶ基準をご紹介していきます。

インターバンク市場の取引量から見る人気通貨ペア

国際決済銀行(BIS)が3年に一度公表している、インターバンク市場の2013年4月1日の平均取引量の調査データです。

これを見ると、米ドル/ユーロがもっとも取引量の多い通貨ペア、2番目に米ドル/円です。

出典:インヴァスト証券

くりっく365の出来高から見る人気通貨ペア

次に、東京証券取引所が運営する「くりっく365」の2015年の出来高では、米ドル/円が最も多く、ユーロ/米ドルはそこそこといったところですね。

出典:インヴァスト証券

つまり、世界的には「米ドル/ユーロ」が最も人気があり、国内においては「米ドル/円」が最も人気ということです。

日本でユーロ/米ドルの人気がそこそこなのは、日本人の民族性や国内FX業者の商品ラインナップの影響が大きく関わっていると考えられます。

こちらについては、以下の「ドルストレートとクロス円」で触れたいと思います。

ドルストレートとクロス円

世界には多くの通貨があり、通貨ペアは数え切れないほどのパターンが存在します。

「米ドル/ユーロ」「米ドル/円」などの人気通貨で取引に慣れてきたら、その他の通貨も試してみたいところ。

しかし、全ての通貨の特徴を見極めることは至難の技です。

外国為替市場で取引のある通貨ペアは、「ストレート通貨」「クロス通貨」の2つに大きく分類できます。

まずは、この2つを覚えるだけでも通貨ペアの見方と選び方が大きく変わります。

ストレート通貨(ドルストレート)とは

米ドルは、世界の基軸通貨です。そのため、世界の外国為替市場は米ドルを中心に動いています。

この基軸通貨米ドルを必ず含む通貨ペアを、「ストレート通貨」または「ドルストレート」と呼びます。

ストレート通貨は、比較的自然な値動きで相場が読みやすく、テクニカル分析の結果に従いやすいことが特徴です。なぜなら、2つの通貨間の取引なので変動要因が少ないためです。

先程の「米ドル/円」「米ドル/ユーロ」もストレート通貨です。

代表的なストレート通貨(ヒロセ通商)
AUD/USD USD/CAD USD/MXN USD/JPY
EUR/USD USD/CHF USD/PLN USD/ZAR
GBP/USD USD/HKD USD/SGD
NZD/USD USD/HUF USD/TRY

クロス通貨とは

誤解されやすいのですが、例えば南アフリカランド/円の取引をする場合、直接日本円で南アフリカランドを購入している訳ではありません。間に「基軸通貨である米ドル」を必ず挟みます。

価格も、南アフリカと日本の需給関係によって決まる訳ではなくて、南アフリカとアメリカ、アメリカと日本の関係で決定します。

2つの取引をクロスするので、これを「クロス通貨」と呼びます。

また「あるストレート通貨」と「あるストレート通貨」の2つのレートを合成するので「合成通貨」とも呼ばれます。

ストレート通貨(1):【米ドル(基軸通貨)/日本円】
ストレート通貨(2):【南アフリカランド/米ドル(基軸通貨)】

↓↓↓↓

レートを合成

↓↓↓↓

クロス通貨(合成通貨):【南アフリカランド/円】の出来上がり

クロス通貨は2つの取引を同時に行うため、ストレート通貨よりもスプレッドが広めです。

また、マイナー通貨ほどリクイディティが低いため高い手数料(スプレッド)を支払うことにもなります。

3つの通貨が絡むことで変動要因が多くとても複雑であり、その他の通貨ペアの影響を受けやすくボラティリティが高い特徴があります。

代表的なクロス通貨(ヒロセ通商)
AUD/CAD EUR/CHF EUR/SGD GBP/NZD
AUD/CHF EUR/GBP EUR/TRY NZD/CAD
AUD/NZD EUR/NOK EUR/ZAR NZD/CHF
CAD/CHF EUR/NZD GBP/AUD
EUR/AUD EUR/PLN GBP/CAD
EUR/CAD EUR/SEK GBP/CHF

クロス円とは

クロス通貨の中で、円を含むものだけを「クロス円」と呼びます。

クロス円は、国内のFX業者を利用する場合には、かなり特殊な通貨ペアだと考えてください。

クロス円といってもクロス通貨なので、通常はストレート通貨よりもスプレッドが広いはず。

しかし、多くの国内FX業者は、ストレート通貨よりも狭いスプレッドで原則固定にまでしてくれています。

実はこれ、国内FX業者の低スプレッド競争の産物であり、FX業者同士で売りと買いを相殺、一定の取引量をまとめて売買する、カバー取引の時間をずらすなど、さまざまなテクニックを使って実現しているものなのです。FX業者の努力の賜物です。

しかしなぜ、クロス円を優遇するのでしょう?

日本人の「円」に対する信頼感・安心感は絶大です。実際、外貨同士の通貨ペアで取引するよりもなぜか安心感がありませんか?

そのため、FX業者は日本人向けにはクロス円が取引しやすいような取引環境を作り出すことが、口座数を増やすために必要なことだと分かっているのです。

しかし、クロス円の安心感の根拠はなんでしょう?

クロス円は、取引コストが優遇されており情報量も多いのですが、通常はレンジ相場になりやすい、3つの通貨が絡み合うので変動要因が多い、値動きがあるときは激しく突然、暴騰・暴落しやすい、ドル円相場の影響を受ける、などの特徴があります。

日本人には適していると思われがちなクロス円ですが、本来は、実はとてもクセが強く値動きの理由が分かりづらい通貨ペアでもあるんです。

代表的なクロス円(ヒロセ通商)
AUD/JPY GBP/JPY NOK/JPY TRY/JPY
CAD/JPY HKD/JPY NZD/JPY PLN/JPY
CHF/JPY HUF/JPY SEK/JPY ZAR/JPY
EUR/JPY MXN/JPY SGD/JPY

このように、通貨ペアと言っても「ストレート通貨」「クロス通貨」「クロス円」で全く特徴が異なります。このことを意識してトレードするように心がけましょう。

FX初心者にオススメの通貨ペア

初心者の人には、まずは取引量が桁違いに多い「米ドル/ユーロ」「米ドル/円」、同じぐらいトレーダーに人気の「ユーロ/円」をオススメします。

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ユーロ/米ドル

スプレッドが狭くストレート通貨である「ユーロ/米ドル」。

前述の通り、世界で最も取引高の多い通貨ペアで、市場参加者が多くリクイディティが高いことが特徴です。

ボラティリティも大きく、トレンドが出やすいためテクニカル分析で相場を読みやすいことから、スキャルピング・デイトレードの通貨ペアとしては絶対に外せません。

ユーロ/円

スプレッドが狭く米ドル/円より比較的値幅が広いクロス円通貨の「ユーロ/円」。

ユーロ、ドル、円の3通貨が絡みますが、情報量も多く比較的テクニカル通りの動きをします。

市場参加者も多くリクイディティ・ボラティリティともに大きいためスキャルピング・デイトレード向きです。

米ドル/円

スプレッドが最も狭くストレート通貨の米ドル/円。

ボラティリティは上記2通貨ペアよりも小さいです。

市場参加者が多くリクイディティは高いのですが、平常時はそれほどボラティリティが大きくないため、初心者がスキャルピング・デイトレーダーの練習をするには良いかもしれません。

ただし、「リスク回避の円買い」として利用されることが多く、戦争や自然災害などの世界的に悪いニュースがあった時には大量に円が買われ急激な円高になる傾向があるため注意が必要です。

スキャルピング・デイトレード向きの通貨ペア

スキャルピングは、秒~分単位で新規・決済を繰り返し小さな利益を積み重ねる取引です。

選ぶ通貨ペアには「スプレッドが狭い」「ボラティリティが大きい」「リクイディティが高い」といった特徴を持っていることが必須です。

デイトレードはその名の通り、1日に数回程度取引し、スキャルピングよりもトレード回数は少ないですが、1回あたりの利益を大きく狙う取引です。

こちらも「スプレッドが狭い」「ボラティリティが大きい」「リクイディティが高い」通貨ペアであることが必須です。

この条件に合うオススメの通貨ペアは、以下の3種類です。

スキャルピング向き通貨ペア
通貨ペア スプレッド(ヒロセ通商)
ユーロ/米ドル 0.4pips
ユーロ/円 0.5pips
米ドル/円 0.3pips

また、特にスキャルピングとデイトレードで注意しなければならないことは「取引時間帯」です。

まず、16時ごろからは欧州市場が参入してくるため相場に勢いが出てくる時間帯です。
次に、21時ごろからニューヨーク市場が参入し最も活発に相場が動きます。
そして、2時ごろに欧州市場が終わり、相場が落ち着いてきます。

上記3通貨ペアで積極的にスキャルピングをするとなると、この時間帯を意識して取引画面に向かわなくてはいけません。

デイトレードは、スキャルピングよりも比較的時間に余裕があり、日中に情報収集、分析、注文ができますが、サラリーマンであれば時間は限られます。

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スイング向きの通貨ペア

スイングトレードには「豪ドル/円」「NZドル/円」がオススメです。

また、「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」「米ドル/円」も基本的に押さえておきたい通貨ペアです。

「得られる情報量が多い」「ボラティリティが大きい」「リクイディティが高い」からです。

高スワップポイントを狙うなら「トルコリラ/円」「南アフリカランド/円」です。

しかし、スイングトレードで大切なポイントは

  • ハッキリとした「トレンド」が出るかどうか
  • 現在トレンドにある通貨ペアを選ぶ、またはトレンドが出来るまで待つ

この2点がとても大切です。

ハッキリとしたトレンドが出ない、値幅が小さい、トレンドがすぐに終わってしまうようでは、スイングトレードで狙った利益は出せません。

「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」だけ狙っていても、トレンドが来るまで待つのはあまりにチャンスが少なすぎます。

スイングトレードは取引回数が少ないので、なるべく多くの通貨ペアをチェックしておくことで利益を得るチャンスも増え、相場観も養われます。

ただし、高金利通貨の売りポジションはマイナススワップの積み重ねが痛いので、できるだけ買いポジションで上昇トレンドに乗れるようにした方が良いです。

スイング向き通貨ペア
通貨ペア スワップポイント(GMOクリック証券)
豪ドル/円 38円 -41
NZドル/円 44円 -47
ポンド/円 9 -12
高スワップポイント狙いの通貨ペア
通貨ペア スワップポイント(GMOクリック証券)
トルコリラ/円 105円 -115
南アフリカランド/円 160円 -190

※スワップポイントは、GMOクリック証券2017/9/8のもの

初心者はマイナー通貨に手を出さない方がいい

日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、カナダドルなどの主要通貨以外は、「マイナー通貨」と呼ばれ、国力が比較的低い国の通貨です。そのため明確な定義はありません。

メリットは「スワップが高い」「ボラティリティが高い」、デメリットは「スプレッドが広い」「リクイディティが低い」「情報が入りにくい」といった特徴があります。

政治不安や、突然の金融制度の変更などが大きなリスクです。そういった情報を事前に得ることは個人レベルの投資家が出来ることではありません。

ましてや情報量の少ないマイナー通貨は、気づいたら大暴落や、極端に流動性が低下していたなんてことも考えられるので「ハイリスク・ハイリターン」の代名詞といっても良いでしょう。

そのため、FX初心者がマイナー通貨一本で取引することはやめたほうが良く、さまざまな通貨・投資商品でしっかりリスクヘッジをしている中上級者向きに通貨ペアと言えます。

また、最初に通貨の取引量や出来高を見ましたが、米ドル、日本円、ユーロ以外の通貨はメジャー通貨といえども、全体に占める割合は小さなものです。

初心者は基本的に「ドル円」「ユーロドル」「ユーロ円」の3通貨ペアで相場に慣れていくことをおすすめします。

まとめ

最後に、FX初心者の人の通貨ペア選びで、気をつけて欲しい点をまとめます。

  • スキャルピングは、リクイディティ・ボラティリティの高い通貨ペア・取引時間を選ぶ
  • スイングトレードは、トレンドのハッキリした通貨ペアを選ぶ
  • どんな取引スタイルでも、情報量の多い通貨ペアを選ぶ
  • マイナー通貨に手を出すのは、スキルアップしてリスクヘッジも取れるようになってから

まずは、「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/米ドル」を基本に取引して、利益が上がる自分の得意な投資スタイルを見つけましょう。

投資スタイルが確立→徐々に扱う通貨ペアを増やしていく→他の投資スタイルも試す→さらに扱う通貨ペア増やす、といったサイクルが理想です。

FXは、一時的な根拠のない情報に流されてしまったり、スプレッド・スワップポイントだけで判断したり、安易に自動売買をしたりしてはダメです。

できるだけ多くの情報を収集をして、しっかり自分なりの根拠を持って通貨ペアを選ぶようにしましょう。

相場の全体を見る目が養われ、きっと今後の投資ライフの力になるはずです。

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