FXの単位pips(ピップス)とは?1pipsはいくら?損益の計算方法

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はじネコ
FXのサイトとかによく出てくるpipsってどういう意味ですか?
せんせえ
「今日は+50pipsだった!昨日は-15pips!」
はじネコ
pipsじゃなくて、いくら買った負けたで書いてくれないとわかりません!
せんせえ
pipsの意味がわかると、いくら買った負けたよりも何pips取れたか、の方がトレードのパフォーマンスを計りやすいんだよ。

FXを始めるとpipsという単語を割といろんなところで目にしますよね。

今回は、pipsの意味と、pipsをトレードに活かす方法を説明します。

pipsとは為替レートの最小値幅単位という意味

pipsは「ピップス」もしくは「ピプス」と読みます。

これは為替レートの最小値幅単位という意味です。

FXでの最小単位とは、

米ドル/円であれば106.56円の6の部分、

ユーロ/米ドルであれば1.2306ドルの6の部分、

がこのpipsにあたる部分になります。

「今日は0.3円の利幅が取れた!昨日は0.005米ドルの利幅が取れた」ではいまいちわかりづらいですよね?

これらをいちいち通貨ごとに◯円、◯ドルというように言い換える手間を省略したものが、pipsということです。

通貨ペアの小数点以下の桁数に注意

先ほど、具体的に米ドル/円とユーロ/米ドルのpipsについて見てきました。

米ドル/円の時は小数点2桁目がpipsだったのに、ユーロ/米ドルの時は小数点4桁目がpipsになっており、通貨ペアによって位置が異なることに気がついたと思います。

通貨ペアによって、小数点以下のどの単位がpipsにあたるのかが変わってきますので、代表的なものを次の表にまとめました。

通貨ペア 1pips
米ドル/円
ユーロ/円
英ポンド/円
豪ドル/円NZドル/円
スイスフラン/円
加ドル/円
南アフリカランド/円
0.01円
ユーロ/米ドル
英ポンド/米ドル
豪ドル/米ドル
NZドル/米ドル
0.0001米ドル

最近のFX会社はこのpipsよりさらにもう一桁小さい値を表示しています。

これは米ドル/円のレートです。

この場合、売Bid小数点2桁目の2が1pips、買Askの小数点3桁目の0は0.1pipsという扱いになります。

pipsの具体例

では具体的に、pipsとはどう見ればいいか説明します。

◆米ドル/円の場合

米ドル/円が106.700円だった場合、小数点2桁目0の部分が最小単位(pips)です。

米ドル/円が106.70円から106.90円に上昇したとします。

この場合、最小単位の0.700円が0.9000円に上昇したので、20銭上昇したことになります。

これは20pips上昇したと言い換えることができます。

◆ユーロ/米ドルの場合

ユーロ/米ドルが1.22700ドルだった場合、小数点4桁目0の部分が最小単位(pips)です。

ユーロ/米ドルが1.22700ドルから1.23300ドルに上昇したとします。

この場合、60pips上昇したと言えます。

せんせえ
値幅の話だとpipsで書くのがわかりやすいね。

1銭と1pipsは同じ?

ドル/円やユーロ/円といった日本円が絡む通貨ペアは1銭=1pipsです。

「銭」だったり「pips」だったりで戸惑ってしまうかもしれませんが、FX会社がよくスプレッドの単位で「銭」を使うのは、その方が日本人にとって馴染みがあるからでしょう。

日本円が絡まないユーロ/ドルやポンド/ドルは1銭ではなく、1pipsと表記されます。

pipsとpointの違い

最近はpipsの他にpoint(ポイント)という単位を使う業者も出てきました。

先ほど見たように、レートのどこを1pipsとするかは通貨ペアごとに決まっています。

しかし、レートを小数点以下何桁まで表示するかはFX会社によって異なります。これをわかりやすく言うために、そのFX会社が表示している一番小さい桁数のことをpointと呼びます。

 

1pipsとは何円のこと?

これでpipsとは何か?どう見ればいいか?がわかりましたね。

では次は、1pipsはいくらなのかを見ていきましょう。

1pipsがいくらになるかは通貨の取引量によって変わってきます。

ドル円やクロス円の場合

米ドル/円の取引だと1pips=0.01円ということは先ほど勉強しましたね。

10,000通貨の1pipsは、
10,000通貨 × 0.01円 = 100円

1,000通貨の1pipsは、
1,000通貨 × 0.01円 = 10円

1通貨の1pipsは、
1通貨 × 0.01円 = 0.01円

となります。

ドルストレートの場合

ユーロドルやポンドドルといった日本円を介さないドルストレートなどの場合、その時の米ドル円レートによって少し計算結果が変わってきます。

例えば、1ドル110円のときの1pipsは、

110.00円 × 0.0001ドル = 0.011円(1pips)

この場合、1万通貨取引の1pipsとは、

10000通貨 × 0.011円 = 110円

となります。

これで1pipsが何円になるかがわかりましたね。

 

pipsから利益や損失を計算する

1pipsがいくらなのかがわかればトレードごとの損益が簡単に計算できるようになります。

計算式は次のようになります。

利益 = 通貨単位 × 1pipsの利益 × 獲得値幅

1,000通貨で50pipsの利益が出た場合、
1000通貨 × 10円 × 50pips = 500円の利益ということになります。

10,000通貨で100pipsの利益が出た場合、
1万通貨 × 100円 × 100pips = 10,000円の利益ということになります。

50,000通貨で100pipsの利益が出た場合、
5万通貨 × 100円 × 100pips = 50,000円の利益ということになります。

このように1pipsで損益がいくら上下するかということがわかれば、あとはそれに取引枚数を乗算すれば実際の損益を簡単に出すことができます。

取引する通貨単位 利益
1pips 10pips 100pips
10万通貨 1,000円 10,000円 100,000円
1万通貨 100円 1,000円 10,000円
1000通貨 10円 100円 1,000円
100通貨 1円 10円 100円
1通貨 0.01円 0.1円 1円

 

トレード結果をpipsで表記する理由

トレード結果をpipsで表記するのはいくつか理由があります。

どれだけの値幅を取ったか一目瞭然

一番の理由はどれだけの値幅が取れたか一目でわかることでしょう。

例えば、米ドル/円で1万円の利益が出たとします。

1万通貨で100pips取ったのかもしれませんし、100万通貨で1pips取ったのかもしれません。

金額はわかっても、どれだけの値幅を獲得したのかよくわかりませんよね。

金額は取引する通貨量(Lot数)に応じて変わってくるので、不変的な目安としてpipsが使われるのです。

先ほどの例だと、100万通貨で1pipsを獲得したのであれば、それは資金さえあれば誰でもすぐにできることでしょう。

しかし、1日で100pips獲得したとなると、誰が見ても良いパフォーマンスだったということが言えるでしょう。

はじネコ
たしかに金額だけを書かれても、トレードのパフォーマンスがどうだったかはわかりませんね。

トレードの調子を判断する

ポジション量を増やしたり減らしたりしながらトレードをしている場合、金額だけを見ていてはその日調子が良かったのか悪かったのか正しく判断できません。

ポジション量を増やすと損益も多くなるので、金額に目がくらみ、pips数で見るとパフォーマンスが悪化していた、ということもよくあることです。

トレード結果を常にpipsで把握することで、今のトレードの調子の判断ができるのです。

せんせえ
自分のトレード手法で本来どれくらいのpipsが取れるのか、を常に意識しておこう。

 

初心者がpipsで利確と損切り幅の目安を決める方法

pips表記することにより、取引Lot数に関わらずトレードパフォーマンスが測りやすいことがわかりました。次に、pipsを取り入れたトレードルールを考えてみましょう。

トレードルールには、ポジションを持つタイミングと手じまいするタイミングの2つが必要です。

pipsで損切りの目安を決める

初心者が悩むのは手じまい、特に損切りをするタイミングです。

損切りは絶対になくてはならないルールですが、まだ具体的に良い損切りルールが決まっていない場合は、pipsで損切り幅を決めてしまいましょう。

手法 損切り幅の目安
スキャルピング 3〜10pips
デイトレード 10〜30pips
スイング 30〜150pips

これは筆者が推奨するpipsでの損切り幅の目安です。より精度の高い損切りルールについては次の記事をご覧ください。

脱・損切り貧乏!損切りルールの適切な幅、目安、タイミングは?

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pipsで儲けの目標を決める

pipsで利益確定の目標を決める場合も、まず自分はどのトレード手法で取引するのかを明確にする必要があります。

トレード手法は大きく分けて次の4つです。

利確幅の目標と合わせて、具体的な手法を書いた記事も紹介しますので、是非ご参考ください。

手法ごとの目安
手法 トレード時間 トレード回数 利幅
スキャルピング 数秒〜数分 数十回/日 1〜10pips
デイトレード 数分〜数時間 数回/日 10〜100pips
スイングトレード 数日〜数週間 数回/月 100〜500pips
長期トレード 数ヶ月〜 数回/年 500〜1500pips

損切り幅は絶対に決めなくてはいけませんが、利益確定は明確に決める必要はありません。

なぜなら損は伸びたら困りますが、利益はどこまででも伸びていっても問題ないからです。

実際に、上手なトレーダーはデイトレードのつもりでエントリーして、利益がうまく伸びたらスイングに切り替えて伸ばせるところまで伸ばすというスタイルの人も多いです。

ただ、絶対に心がけないといけないのは、損切り幅>利益確定幅になってはいけない、ということです。「損大利小」になってはいけません。

勝率を重視するあまり損大利小のトレードをしてしまいがちな人は多いですが、だいたい失敗します。5回の勝ちを1回の負けで吹き飛ばしてしまい、やけになってエントリーがおろそかになり、損切りすらしなくなるからです。

儲けの利幅をpipsで決めたいという人は、先ほどの損切り目安表を見て、少なくともそれと同じ幅、できれば平均してそれより大きい幅を目安に利益確定できるようにしていきましょう。

より詳しい利益確定ルールについては次の記事をご覧ください。

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マネフルFX編集部 斉藤

専業トレーダー。月間最高利益2000万円。2007年にFXをスタート、CFD、日経225先物オプションなども取引する。一日に数回取引するデイトレードと長期のスイングトレードを得意とする。

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