マネックス証券「オートレール」の評判と評価

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マネックス証券の自動発注方式「オートレール」は、トレール注文の特徴をよく理解して利用する必要があります。

まず、「オートレール」は儲かるか?

これは、トレーダーの相場観に左右されます!

設定が相場に上手くマッチすれば儲かりますし、外れた場合は損切りばかりになってしまう、とてもクセの強い注文方法です。

そのため、初心者がいきなり「オートレール」を始めるのはリスクが高いため、まずは通常の裁量取引でトレール注文の練習をすることをオススメします。

オートレールとは?

マネックス証券の「オートレール」は、2017年1月14日にサービスが開始された比較的新しい自動発注方式で、裁量取引「FX PLUS」の注文方法の1つという位置付けです。

取引ルールなどは、その他の注文方式と同一で、1,000通貨からの少額取引も可能です。

仕組みは、実にシンプル!

自分で設定した複数のトレール注文を、相場の動きに合わせて自動発注してくれます。

トレール注文とは、簡単に解説すると以下のような注文方式のことです。

トレール注文とは?

トレール注文とは、利益確定(指値)と損切り(逆指値)を同一価格に設定した決済方法の一種です。

この設定価格のことをトレール価格といい、「買」の場合は必ず注文時点の価格より低い価格を指定して運用を開始します。

もし、相場が予想に反して下降した場合は、自動的にトレール価格で損切りします。

反対に、相場が予想通り上昇すればトレール価格も一定の幅を保ったまま一緒に上昇していきます。この一定の幅のことをトレール幅といい自分で設定可能です。

ポイントは、トレール価格は一度上がれば(下がれば)、下がる(上がる)ことはありません。

その後、上昇した相場が一時的に下降し、一緒に上昇していたトレール価格に触れることで「利益確定」する仕組みです。

この機能のおかげで、相場を追従しながら利益は大きく損失は最小限に抑えることができるんですね。

参考記事【トレール注文】使い方のコツと取扱FX業者まとめ

このようなトレール注文をいくつも設定し、自動的に発注してくれるのが「オートレール」なのです。(あらかじめ設定したトレール注文の新規注文価格を、トリガー価格とも呼びます。)

設定方法はシンプル

一見、設定はとても簡単。

通貨ペア・売買方向・注文数量の基本設定を決めてトレール設定をするだけです。

しかし、相場観のないトレーダーには少々難易度が高く、目安となるシミュレーション結果や設定ランキングなどがないため、初めのうちは経験者でも設定には悩みます。

基本設定トリガー・トレール設定
  • 通貨ペア
  • 売買方向
  • 注文数量
  • いくらからスタートするか(基準価格)
  • どちらに向かって設定するか(トリガーを設置する相場の方向)
  • ◯円間隔で◯本設定するか(トリガーの値幅)
  • 決済の価格設定はいくらに設定するか(トレール幅)
  • 自動発注に期限を設けるか(オートレール有効期限)

オートレールを検証している人たちの口コミ評判

オートレールはまだ新しいサービスなので評判はまちまちです。

トレンドの出ている相場で設定がハマれば大きな利益を出すことができますが、レンジ相場や適切なトレール幅が設定できなけば全く利益を出せません。

うまく使いこなすには相場の分析ができる実力が必須です。

メリットとデメリット

メリット

  • 1,000通貨からの少額取引が可能
  • トレール注文を自動発注できる
  • 相場にマッチすれば利益が拡大する

「オートレール」は、1,000通貨からの少額取引が可能でトレール注文を自動発注でき、設定が相場にマッチしていれば大きな利益を得ることができます。

デメリット

  • 通貨ペア13種類と少ない
  • 10,000通貨未満は取引手数料がかかる
  • 相場にマッチしなければ損切りが続く

「FX PLUS」自体、取扱通貨ペアが少なく13種類です。10,000通貨未満は取引手数料もかかります。

また、設定が相場にマッチしなければ損切りばかり発生してしまうことも考えられます。

(詳細は以下の「リスクは?」「手数料・取引コストは?」を参照。)

「オートレール」は順張り、他社は逆張り

「オートレール」は、「ループイフダン」「iサイクル注文」などの他社のリピート系注文方式とはタイプの異なる自動発注機能です。

また、他社のリピート系注文方式は逆張りになりやすいのですが、「オートレール」はトレンドに合わせた素直な順張りのトレード戦略です。

しかし、順張りと逆張りには、それぞれでメリット・デメリットがあるので、どちらが良いのかは一概には言えません。

▪️順張りのメリット
投資のタイミングが掴みやすい
素直な投資判断ができるので心理的に注文しやすい

▪️順張りのデメリット
注文した時点が高値だった場合、反動で大きく相場が反転し損失となる場合がある

▪️逆張りのメリット
相場の行き過ぎた上昇または下降に乗じて、反転したときの大きな利益が狙える

▪️逆張りのデメリット
そのまま暴落する可能性もある
一時的に含み損のあるポジションを抱えるため心理的・資金的に負担がかかる

オートレールのリスク

設定方法はとても簡単な反面、稼げる設定を見つけ出すことはなかなか難しいところです。

設定が相場に合っていれば利益は拡大し、合わなければ損失が拡大する特徴があるので、場合によってはすぐに運用停止することも肝心です。

特にトレール幅の設定は、損切りの頻度、利食いの頻度、1回あたりの利益に直結する重要な設定であり、以下のような傾向があります。

  • トレール幅が狭いと、相場の方向が予想に反した場合、損切りリスクが高まる。
    しかし、相場の動きが予想通りであれば、1回あたりの利益が大きく利益確定のチャンスも多い。
  • トレール幅が広いと、相場の方向が予想に反した場合でも損切りリスクは低い。
    しかし、相場の動きが予想通りでも、1回あたりの利益が少なく大きく相場が上昇下降しなければ、なかなか利益確定をしない。

また、相場が動きが予想通りでも、「全ての新規注文」が「全て損切り」になってしまうことも考えられます。

なぜなら、オートレールに限らず、FXでは新規注文後すぐに相場が反転してしまうことはよくあることだからです。(特にレンジ相場)

これが設定した全てのトリガーで発生する可能性は決してゼロとは言えません。

それぞれのトリガー価格はマニュアルで設定できないので、設定が相場とマッチするかは「運」次第なところもあります。裁量取引とは違い、トレーダーがコントロールできない範疇です。

予想が的中したのに大損することもあり得ることがオートレールの怖いところです。

手数料・取引コストは?

「オートレール」は、10,000通貨以上の取引であれば取引手数料が無料なので、取引コストが安いアイネット証券「ループイフダン」と取引コストはほぼ同一水準です。

しかし、10,000通貨未満の取引の場合、1,000通貨あたり片道30円の取引手数料がかかります。

米ドル/円のスプレッドが2.0pipsなので、トータル8.0pipsの取引コスト(スプレッド2.0pips+新規3.0pips+決済3.0pips)となり、他社のリピート系注文方式の取引コストを大幅に上回ってしまいます。

スプレッド

通貨ペア スプレッド幅
米ドル/円 原則2.0pips
ユーロ/円 原則4.0pips
豪ドル/円 原則4.0pips
NZドル/円 原則6.0pips
英ポンド/円 原則6.0pips
スイスフラン/円 原則6.0pips
カナダドル/円 原則6.0pips
香港ドル/円 原則3.0pips
シンガポールドル/円 原則6.0pips
南アフリカランド/円 原則5.0pips
ユーロ/米ドル 原則3.0pips
英ポンド/米ドル 原則8.0pips
豪ドル/米ドル 原則4.0pips

ドル円の取引コスト比較

FX会社 スプレッド 取引手数料(往復)
アイネット証券「ループイフダン」 2.0pips なし
FXブロードネット「トラッキングトレード」 0.3pips 4.0pips
外為オンライン「iサイクル注文」 1.0pips 4.0pips
マネックス証券「オートレール」 2.0pips 6.0pips(1万通貨未満の場合)

必要資金、最低資金はいくらから始めるべきか

一つのオートレール注文で設置できるトリガーは「買」方向または「売」方向は最大11本です。(「上下」方向の場合10本)

1米ドル/円が100円の場合、注文数量を1,000通貨とするとレバレッジ25倍で必要証拠金は4,000円です。最大11本設置するとなると合計で44,000円の証拠金が必要となります。

しかし、これは極端な例です。設置本数を減らすか、証拠金を増やしてレバレッジを下げなければ、あまりにもリスクが高過ぎます。

期待する利益と運用期間によって必要資金は大きく変わりますが、上記の例でレバレッジ2倍程度にする場合は550,000円の資金が必要となります。

スマホでもオートレールができる!

シンプルで使いやすスマホアプリでも、注文方法の種類はPCと変わらず「オートレール」が利用できます。

まとめ

オートレールは他社の自動売買には無いトレール機能がついているため、トレンド相場の順張りで大きな利益が期待できますが、基本的には使い方が難しいシステムです。

普段からトレンドフォローが得意で自動売買に活かしたい人にはオートレールがおすすめです。

そうでなければ従来のレンジ逆張り型である「ループイフダン」や「iサイクル注文」の方が初心者向きです。

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マネフルFX編集部 斉藤
専業トレーダー。月間最高利益2000万円。2007年にFXをスタート、CFD、日経225先物オプションなども取引する。一日に数回取引するデイトレードと長期のスイングトレードを得意とする。
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