数あるリピート系注文方式の草分け的存在である、マネースクエアの「トラリピ」は、特許取得済みの自動発注機能です。
トラリピは、どちらかというと資産運用としての面がとても強く、こんな人にオススメの注文方式です。
- FXでなかなか利益が出ない
- 感情で取引してしまう
- 取引が気になって他のことが手につかない
特に、その設定の分かりやすさ、操作性から初心者にも最適です。
トラリピは他社と比べてどのような違いがあるのか、どのくらい稼ぐことができるのかを解説します。
目次
トラリピを実践検証している人たちの口コミ評判
トラリピ2年ちょいで+9万円、、、、、ƪ(˘⌣˘)ʃ笑
— トレード丸 (@tredemaru) 2017年7月24日
トラリピはスプレッド広いし手数料取られるし。せっかくユロ円が128円割れたのにまだ決済できない。あと3pips。しんどい・・・
— エムエスアイ (@msi_since2015) 2017年8月18日
7月より始めたトラリピ結果。4kほどプラス。豪ドル円伸び悩んでるけど、最初やし放置で様子見。 pic.twitter.com/QayG2Pdar1
— たっくん (@iwamuratky) 2017年8月1日
トラリピのスプレッド高すぎ
— きたまる (@ybro25) 2017年6月30日
ついに6月も終わりましたねー。毎月感じるけど月日の流れは早いね💦
6月のFXトラリピの利益は289,975万円でした👏
ほったらかしで相場も見ずにこれだけの不労所得が手に入ることに感謝#あっきん運用成績公開 pic.twitter.com/Y2cK63mCtx— あっきん@元公務員トレーダー (@_akkin_nara) 2017年7月1日
今年って、ドル円、1月を除いて、ずーっとボックス。トラリピ大活躍。
— サフランFX(帰省中) (@eliotsky) 2017年7月23日
笑。
トラリピやって、もっと手数料安いとこってことで、ループイフダン、って流れはあるでしょうね〜。自分もその流れです。(´-`).。oO— 家から出たくない人(´-`). (@Nzd7587) 2017年1月25日
トラリピはレンジ相場や緩やかなトレンド相場に強いため、運用している人の多くが良い結果を出しているように感じます。
しかし、口コミにもあるようにトラリピは他社よりも取引コストがかなり高めです。
現在は、リピート系自動売買はトラリピを始めとして、ループイフダン、トラッキングトレード、iサイクルなどの種類があり、どれも基本的な取引方法はほぼ同じです。
そのため他社と比較すると、リピート系自動売買ではトラリピよりも最も取引コストの安いループイフダンの方がおすすめです。
サービス名 | スプレッド | 手数料 | 取引コスト |
---|---|---|---|
アイネット証券「ループイフダン」 | 2.0銭 | 0円 | 200円 |
FXブロードネット「トラッキングトレード」 | 0.3銭 | 400円 | 430円 |
マネースクエア「トラリピ」 | 4.0銭 | 60円 | 460円 |
外為オンライン「iサイクル注文」 | 1.0銭 | 400円 | 500円 |
-
ループイフダンの評判・口コミと比較でわかる評価
アイネット証券の自動売買システム「ループイフダン」は、少額から低コストで始められる、忙しい人にオススメの自動売買方法です! また、注文方法も非常にシンプルで分かりやす…
「トラリピ」とは?
「トラリピ」はトラップ・リピート・イフダンと呼ばれ、あらかじめ一定の値幅にイフダン注文を繰り返すトラップ(罠)を仕掛ける注文方式のことです。
「いくらになったら買って、いくらになったら売る」という注文を、値段をちょっとずつずらして一定の値幅にいくつも仕掛けます。
こうすることで、相場がどのように動いてもいずれかの注文にヒットし、いつかは決済して利益を出してくれる、というイメージです。
手数料・取引コストは高い
通貨ペア | 取引手数料 | |
---|---|---|
10通貨ペア 南アランド/円を除く | 1万通貨以上 | 1,000通貨単位あたり30円 |
1万通貨未満 | 1,000通貨単位あたり50円 | |
せま割 | 1,000通貨単位あたり10円 | |
南アランド/円 | 1万通貨以上 | 10,000通貨単位あたり200円 |
1万通貨未満 | ー | |
せま割 | 10,000通貨単位当たり100円 |
上記は、「トラリピ」の取引手数料です。自動取引システムを利用するため、裁量取引よりもコストがかかるのは仕方がありません。
ただし、「せま割30」という割引制度を利用すると、取引手数料自体は他社よりもお得になります。(最安は「ループイフダン」)
「利益金額(利食いの設定値)」を1,000通貨あたり300円以下、つまり利食いを30pips以下に設定すると「取引手数料」が1,000通貨あたり10円になります。
しかし、取引手数料の他にスプレッドも別途かかりますので、結局合計すると他社の自動売買サービスよりも割高になってしまいます。
必要資金、最低資金はいくらから始めるべきか
資金いくらから始めるべきか、ですが基本的に自動売買は元手が多ければ多いほど良いです。
結論から言うと、最低でも30万円は用意した方がいいでしょう。
この後のシミュレーション結果を見ればその理由がわかると思います。
「トラリピ」に必要な資金の計算式は以下の通りです。
必要資金 = 通貨ペアのレート × トラップ1本あたりの取引数量 × トラップ本数 ÷ レバレッジ
例えば、レバレッジを3倍で、トルコリラ/円を42円で計算すると、
294,000円=42円×1,000×21÷3
例えば、レバレッジを3倍で、豪ドル/円のレートを87円で計算すると、
609,000円=87円×1,000通貨×21本÷3
トラップ本数が多いほど、多くの資金が必要になりますが、それだけ幅広い範囲のレンジをカバーできるメリットがあります。
手持ちの資金とリスク管理を天秤にかけて判断する必要があります。
トラリピで稼ぐためには、資金があったとしても利益率が悪い設定をしてはダメです。
ポイントは、いかにして「円高→円安」進むことが予想される通貨ペアを選択できるかどうかです。
マネースクエアの「トラリピFX.com」のサイトでバックテストを公表しているので参考にしてみましょう。
下記は利益金額を500円に設定した場合のシミュレーションです。
トルコリラ円の場合
通貨ペア | 設定 | 結果 |
---|---|---|
トルコリラ/円 | 資金:30万円 通貨ペア: トルコリラ/円 注文金額: 1,000通貨 売買の別: 買い レンジ: 40.00~50.00円 トラップ本数: 21本 利益金額: 500円 | 500円を積み重ねた回数: 50回 利益確定の合計金額: 25,270円 スワップの合計金額: 30,857円 利益の総額: 56,127円 利益の年率換算: 15.99% 期間中の最大評価損:-132,300円 東京15時ロスカット:32.61円 |
資金:60万円 通貨ペア: トルコリラ/円 注文金額:1,000通貨 売買の別: 買い レンジ: 40.00~50.00円 トラップ本数: 41本 利益金額: 500円 | 500円を積み重ねた回数: 95回 利益確定の合計金額: 48,300円 スワップの合計金額: 60,247円 利益の総額: 108,547円 利益の年率換算: 15.46% 期間中の最大評価損:-258,300円 東京15時ロスカット:32.26円 |
トルコリラ/円を1年2ヶ月運用した場合の利益は、資金30万円で56,127円、資金60万円で108,547円でした。
設定したレンジを下回った期間の最大評価損が-132,300円、-258,300円(損失リスク)発生しているため、それに耐えられるだけの資金が必要です。
下落トレンドだったので、高金利通貨のおかげで半分以上をスワップポイントが稼ぎ出していますが、為替差益の利益は1年2ヶ月で25,270円、48,300円はちょっと少ないですね。
NZドル円の場合
通貨ペア | 設定 | 結果 |
---|---|---|
NZドル/円 | 資金:100万円 通貨ペア: NZドル/円 注文金額: 1,000通貨 売買の別: 買い レンジ: 65.00~85.00円 トラップ本数: 41本 利益金額: 500円 | 500円を積み重ねた回数: 430回 利益確定の合計金額: 216,420円 スワップの合計金額: 51,844円 利益の総額: 268,264円 利益の年率換算: 4.53% 期間中の最大評価損:-165,550円 東京15時ロスカット:53.71円 |
資金:200万円 通貨ペア: NZドル/円 注文金額: 1,000通貨 売買の別: 買い レンジ: 65.00~85.00円 トラップ本数: 81本 利益金額: 500円 | 500円を積み重ねた回数: 864回 利益確定の合計金額: 436,130円 スワップの合計金額: 102,662円 利益の総額: 538,792円 利益の年率換算: 4.55% 期間中の最大評価損:-323,030円 東京15時ロスカット:53.41円 |
NZドル/円を5年11ヶ月運用した場合、資金100万円で268,264円、資金200万円で538,792円の利益を得ています。
上昇トレンドですが、期間中の最大評価損が-165,550円、-323,030円発生しています。
利益金額500円で、レンジ幅を20円、または30円で「トラリピ」を設定したとしても、逸失リスク・損失リスクどちらも発生しているので、いかにレンジの利益金額とレンジ幅の設定が利益に直結しているかが分かります。
トラリピのメリットとデメリット
メリット
- 感情を排除した取引ができる
- 時間を有効活用できる
「トラリピ」のようなリピート系注文方式の最大のメリットは、感情を排除した取引でコツコツと利益を積み重ねることができること。
また取引画面を見続ける必要もなく、時間を有効活用することが、できることです。
これまでFXの取引でトレーダーが抱えていた問題を、一気に解決することができるのです。
デメリット
- 取引コストが他社の自動売買より高い
- 通貨ペアが少ない
- 評価損を抱える
「トラリピ」には、取引手数料がかかります。
他社は、取引手数料が無料で、代わりに自動売買手数料が発生するところが多いのですが、マネースクエアではは自動売買手数料はなく、代わりに取引手数料がどの注文方法でも発生します。
結果的に「せま割30」という割引制度を利用しなければ、取引手数料は他社と比べ最も割高になってしまいます。
取引手数料詳細については「手数料・取引コストは?」を参照してください。
また、「トラリピ」は通貨ペアが11種類と他社に比べかなり少なめです。
通貨ペアの数で選ぶのであれば、FXブロードネットの「トラッキングトレード」、インヴァスト証券の「トライオートFX」、外為オンラインの「iサイクル注文」などは、リピート系注文方式の中でも通貨ペアが豊富で20種類ほどから選べるのでオススメです。
リスクと失敗しないために気をつけるポイント
想定したレンジ範囲を超えて逆行すると損失が大きい
「トラリピ」のリスクは「想定したレンジ範囲を超えて逆行してしまった場合、損失が大きく拡大する」ことです。
売買区分が「買」にも関わらず円安から円高に向かってしまう、または「売」にも関わらず円高から円安に向かってしまうなど、大きくトレンドを見誤ってしまうと、トラリピを仕掛けた値幅に相場が回復しなければポジションが塩漬けのまま保有し続ける事になります。
トラリピは、将来の為替相場が変動しそうな範囲にリピートイフダンを並べ網をかけておくことで、収益を狙い続ける戦略です。
もし、相場がこの仕掛けた網を超えてしまった場合、利益の取りこぼし、または損失の拡大につながります。
利益の取りこぼしを「逸失リスク」、損失の拡大を「損失リスク」と言います。
もちろん怖いのは「損失リスク」で、利益確定のチャンスを失った塩漬けのポジションの強制ロスカットが最も大きなリスクと言えます。
また、以下のように「トラリピ」を仕掛ける範囲を損失リスク側に寄せることでリスクを軽減することができます。
狭いレンジ幅を狙い撃ちにしない
想定するレンジ幅が狭いほど、利益確定のチャンスは増え、儲かるペースは上がります。
しかし、大きな変動が起きた時にはあっという間に含み損が増えてしまいます。
そうならないためには、早く儲けたいという考えを捨てて、想定変動値幅を大きく考える必要があります。
「今すぐ稼ぐ」ではなく、長期的な資産運用としての目線を持っておくことが重要です。
前述した「必要資金、最低資金はいくらから始めるべきか」を見れば、どの程度の想定値幅、ポジション量でいくらの利益率になるのかがわかります。
運用試算表で事前に本数を計算しておく
トラリピの運用試算表という機能では、想定している設定を入力すると以下の項目を自動計算してくれます。
- ポジションの平均価格
- ポジションの合計
- 証拠金必要額
- 全て成立時の評価損
- 全て成立時の維持率
- トータルの必要資金
- 東京15時ロスカット
- 自動ロスカット
今の設定で実行するとどんな結果になりそうかが一目で確認できるので、実際に運用を始める前に、その設定で問題ないのかをよく検証してみてください。
運用試算表はログイン後のマイページから利用できます。
スマホでも「トラリピ」ができる!
スマホ取引ツール「ポケトラ」でも、「トラリピ」が利用できます。
これまで数字の羅列でしか管理できなかったポジションや指値、成立履歴もチャート上でビジュアルとして確認できることでき、直感的に発注、確認、修正、取引操作が可能です。
スマホ取引画面
まとめ
リピート系自動売買は、あなたがチャートを見ていなくても自動で取引して利益を上げてくれる素敵なシステムです。
トラリピはそんなリピート系の先駆者でしたが、現在は他社も追随してより良いサービスを提供しているため、残念ながらトラリピがベストな選択とは言えません。
リピート系自動売買については次の記事で徹底比較していますので、参考にしてみてください。
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