FXで利確ポイントのタイミングや目安を決める7つの利益確定ルール

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利確とは、「利益確定」の略です。

「利確が早い」「利確が遅くて損切りになった」「利確できない」など、適切な利確タイミングというのは難しいものです。

今回は、そんな問題を解決するために、利益確定のポイントを決める7つのルールを紹介します。

特におすすめの利確方法は「テクニカル分析で利確する」ことです。

金額やpipsで利確する

まずは、大雑把ですが「欲しいと思う目標金額」や「このくらい(値が)動きそう」と思えるpipsを利確ルールとしてみるのがいいでしょう。

FXを始めたての時はなんとなく勝ったりなんとなく負けてしまう。自分で何をしているのかすら良くわからないでしょう。

そしてそれを何度か経験する事によって自然と気付く事があったり考えたりするようになると思います。

大事なのは色々試した後に勝った理由と負けた理由を考える事です。

出来ればノートにトレード日記をつけて、未来の自分への資料を残しましょう。

後で様々な悩みが出てくると思うので、それを解決したり対策に繋がる様な書き方やノートの付け方が出来るとより良いと思います。

慣れるまではデモトレードなどで色々と試してみるのがいいかもしれませんね。

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通貨ペア毎の平均値幅で利益幅を決める

利確のルール作りをする上で、少なくともトレードする通貨ペアの平均値幅は把握しておいておくべきです。

例えば、ポンド円はクロス円の中で1、2を争う値動きの荒い通貨ペアであり、一日で200pipsの値幅が出る日も度々ある通貨ペアです。

ただ、通常は少なくて50pips、平均的には100~150pipsくらいと考えていいと思います。

そのため一例として、ポンド円でデイトレの場合リミットは最大で150pips。頭と尻尾を引いて100pipsくらい。そしてその7割程度の70pipsくらいが現実的な数字と考える事ができます。

FXの単位pips(ピップス)とは?1pipsはいくら?損益の計算方法

インジケーターで平均値幅を出す

平均値幅を算出するテクニカル指標にATR(Average True Range)があります。

これは通常ローソク足14本の平均値幅を出すものなので、そこから利益確定の目安を計算することができます。

ヒロセ通商 LionチャートPlus+ ドル円4時間足 ATR)

ATR

ATRを利用すると時間足の表示を切り替えるだけで、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードそれぞれの利確幅もある程度見えてくるようになります。

 

年間目標から逆算して利確を決める

資金をどのくらい増やしたいのか目標を立てましょう。

例えば、一年で100%(元金と同額)増やしたいと決めたとします。

年間で10万円増やす事になりますね。
月間では、8400円。 (100000÷12=8333)
一週間では、2100円。 (8400÷4=2100)
一日では、420円。 (2100÷5=420)

ここからトレードスタイルに応じて目標獲得pips数を決めてみましょう。

デイトレなら一日や1回のトレードで、42pips。
スイングなら数日や一週間で、210pips。

となります。

ただし、この計算だと全てのトレードで利益確定できる前提なので、実際は負けトレードも含め当初の予定通りには行かないことに注意しましょう。

 

時間帯で利確を決める

午前や午後、日本時間やロンドン、ニューヨーク時間などと呼ばれる時間帯ではそれぞれ値動きにちょっとしたクセの様なものがあるのでそれに合わせてみましょう。

例えば、日本時間は、ザックリとした動きとしては小動きやレンジ相場が多いので、この時間帯にエントリーした時は大きく狙わずに20~30pips程度で利確をします。

そしてロンドン時間。日本の夕方の時間帯にあたる時間から23時くらいまでは値動きが荒かったり、大きく動きやすい傾向があるので50~60pips程度を狙ってもいいかもしれません。

また時間帯と言う観点から切り離せないのが指標発表です。

重要な指標発表の時は一瞬で大きく値が動くため、指標の重要度に応じて50〜80pips程度大きく狙うのもありかもしれません。

ただ、特に重要な指標発表時は設定したストップからかけ離れた場所で決済されたり、急激なスプレッドの開きによって瞬時にマイナス決済になるなど不利になる要素もあります。

初心者は指標発表時にエントリーしないという判断もまたルールとして有効です。

 

利確と損切りの比率・割合で考える

トレード手法の勝率が5割(1:1)とします。

ストップの値を20pipsと決めた場合、利益を得るための利確ポイントは20pips以上でないといけません。

仮に利確ポイントを40pipsとした場合、1勝1敗でも20pipsずつ資金が増えていきます。

利確ポイントを50pipsとした場合、1勝2敗でも10pipsの利益が出ます。

この様に「勝率」と「利確、損切り比率」との割合でプラスになるように設定することが重要です。

本当にトレードに慣れてくると、投資というものはリスクでリターンを購入するものだと思えるようになってくるでしょう。

トレードの勝率、リスクリワードレシオ(損失に対する利益の割合、ペイオフレシオとも言う)、リスクにさらされる資産の割合の3つの要素から自分のトレードが破産する確率を導き出すもので「バルサラの破産確率」というものがあります。

バルサラの破産確率

バルサラの破産確率

赤色の100%とは、このままトレードしていたら100%資産は無くなり、水色の0はこのままトレードしていれば資金が無くなる確率は0という事になります。

投資で資産をなくさないためにはこの表の水色を目指してトレードをしてきましょう。

FXの資金管理|バルサラの破産確率表と資金管理アプリ

 

テクニカル分析で利確する

テクニカル指標やローソク足で目安になるところを利確ポイントとするのが最も納得のいく利益確定方法です。

フィボナッチで利確ポイントを決める

簡単な例だと、フィボナッチの50%、半値戻しと言われるポイントを利確ポイントにすることですね。

ただ、これはフィボナッチの半値戻しだけで考えた場合であって、本来は上位の時間足の方向性や形、ファンダメンタルなど総合的な判断が必要です。

フィボナッチの具体的な使い方と一覧|FX・株

ボリンジャーバンドで利確ポイントを決める

テクニカル指標を使った利確ポイントでわかりやすいのは「ボリンジャーバンド」です。

ボリンジャーバンドの2σや3σは一時的に売られ過ぎ、買われ過ぎの状態にあることが多く、そこから一旦の反転となる可能性が高いです。

そのため、あなたが見ている時間足でボリンジャーバンドの2σや3σを突き抜けたら、そこで一旦利確するのが良いポイントです。

ボリンジャーバンドとは?使い方と手法

サポート、レジスタンスでの反転で利確する

利確の理想としては反転するギリギリまで利益を伸ばすことです。

そうなると、チャート上で有効に機能しているサポートライン、レジスタンスラインにぶつかって反転が確認できたところで利益確定するのが納得のいく方法です。

 

トレール注文を使う

トレンドフォローの手法でトレードをしていて、常に相場を見ていられる訳では無いという人には、自動で利確してくれる「トレール注文」がおすすめです。

トレール注文なら伸びた利益に応じて自動的にストップを切り上げていってくれるので、相場が反転するまで利益を伸ばすことができます。

ただし、トレール注文は利益を伸ばすことができる順張りでのみ機能します。

逆張りやレンジ相場ではうまく使うことができませんし、トレールの設定値も成績を大きく左右することになるので、利用には慣れが必要です。

トレール注文の使い方と最適なトレール幅!利用可能なFX業者一覧

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マネフルFX編集長 西畠

マネフルFX編集長 西畠

専業トレーダー。月間最高利益2000万円。2007年にFXをスタート、CFD、日経225先物オプションなども取引する。一日に数回取引するデイトレードと長期のスイングトレードを得意とする。

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