パターン別で即解決!MT4が動かない原因はこれだ
FXにおける非常に高機能な取引プラットフォームとして人気の高いMT4(メタトレーダー4)。
しかし、この便利なMT4も、突然動かない状態になってしまうことがあります。
また、動かない状態になってしまう原因もひとつではなく、「無効な口座と表示されて動かない」「回線不通と表示されて動かない」など様々なパターンがあります。
FXトレードを円滑に進めるためには、MT4のトラブルはスムーズに回復させることが肝心です。
今回は、MT4が動かない原因を洗い出し、パターン別に対処することで素早く解決する方法を紹介いたします。
目次
MT4が正常に動作している状態
一目でチェック!MT4の動作状態
MT4が正常に作動している時は、次のようになっています。
②チャートのローソク足が動いている
※チャートを1分足画面に切り替えれば、動きがよくわかります。
③画面右下の回線接続状況に、数字が表示されている(下図参照)
この数字は、「データの受信量/送信量(累計)」を表しています。
ここを見ると、ひと目で稼働状況をチェックできます。繋がっていない時は、ここに「無効な口座」、「回線不通」などと表示されます。
上記を踏まえた上で、実際によくありがちなMT4が動かない原因5つを解説していきます。
MT4が動かない原因①「無効な口座」と表示される場合
MT4にログインしても、画面右下に「無効な口座」と表示され、画面が動かない場合があります。
この場合の、原因と対処法を見ていきましょう。
リアル口座のログイン情報が誤っている
リアル口座で「無効な口座」と表示されMT4が動かない場合は、ログイン情報が誤っている可能性があります。
デモ口座の場合は、デモ口座が開設された時にログイン情報が自動保存されるため、ログイン情報を毎回入力する必要はありません。
したがって、ログイン情報の入力誤りは、リアル口座を開設している場合です。
ログイン情報は
- ログインID
- パスワード
- サーバー
の3つです。
上記のログイン情報が誤っていないかを確認し、正しい情報を入力するようにしましょう。
ログイン情報がわからない場合は、リアル口座開設時にFX会社から届いたメールか口座開設通知に記載されているはずです。
MT4のログインは、「ファイル」メニューから「取引口座にログイン」をクリックして行うことができます。
ログイン画面に正しい情報を入力し、「ログイン」ボタンをクリックすればログインができます。
デモ口座の有効期限が切れている
デモ口座で「無効な口座」と表示されMT4が動かない場合は、デモ口座の有効期限が切れている可能性があります。
デモ口座の有効期限は、FX会社により異なりますが、1~6か月間程度です。
有効期限が切れた場合は、再びデモ口座の開設を申請しましょう。
デモ口座の申請は、「ファイル」メニューから「デモ口座の申請」をクリックして行うことができます。
デモ用のサーバー(Demoと表示されている)を選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。
スキャンが終了(緑の帯が右端まで伸びる)するのを待って、「次へ」をクリックします。
次に、「新しいデモ口座」を選んで「次へ」をクリックします。
氏名・連絡先を入力し、「貴社からのニュースレター受取りに同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
新しいログインID、パスワードが表示されるので、メモしておきましょう。
「完了」をクリックすれば、デモ口座が開通します。
MT4が動かない原因②「回線不通」と表示される場合
MT4の画面右下に「回線不通」と表示され、画面が動かない場合があります。
この場合の、原因と対処法をみてみましょう。
ネット回線が切断されている
自宅のパソコンでMT4を表示している場合は、ネット回線の切断を疑ってみる必要があります。
ネットでニュースなどが閲覧できれば回線が繋がっていますが、できなければ回線が繋がっていません。
LANケーブルとパソコンやターミナルアダプターとの接続、ターミナルアダプターの外部との接続状況を確認し、ケーブルが外れていたら入れ直します。
無線LANの接続設定も、再度状況を確認してみてください。
また、パソコンの再起動で接続が回復する場合もあります。
デモ口座の有効期限が切れている
デモ口座の有効期限が切れていると、「回線不通」と表示される場合もあります。
その場合は、上の「デモ口座の有効期限が切れている」で説明した方法で、新しいデモ口座を申請し直します。
MT4が最新のバージョンでない
MT4が最新のバージョンではない場合に、回線不通で動かない状態になるケースがあります。
通常MT4は自動更新されるため、バージョンアップが必要な場合は、MT4を立ち上げる時にポップアップのメッセージが出て自動更新されます。
しかし、何かの具合で自動更新がされていないと、回線不通で動かない状態となってしまうことがあります。
MT4は、2018年12月に「Build1170」がアップロードされ、そのバージョンが現在の最新となっています。
自分が使っているMT4のバージョンは、以下の方法で確認できます。
①MT4の「ヘルプ」メニューから「バージョン情報」を選択します。
②バージョン情報画面の左下に現在のバージョンが表示されます。
最新バージョンに自動更新されていなければ、利用しているFX会社のサイトから最新版をダウンロードします。
最新バージョンをダウンロードしてもMT4が動かない場合は、既存のMT4を一度アンインストールしてから、再び最新版をインストールしてみましょう。
MT4の設定が正しくない
利用しているMT4の接続設定が何かの具合で狂ってしまうと、回線不通で動かない状態になることがあります。
その場合は、以下の手順で、普段利用しているサーバーの接続設定を確認・更新します。
自分が利用しているサーバーがわからない場合
①「ツール」メニューから「オプション」を選択します。
②オプション画面が現れるので、「サーバー」タグを選択すると、サーバー名が確認できます。
利用しているサーバーの接続設定を確認・更新する
①「ファイル」メニューから「デモ口座の申請」を選択します。
②取引サーバーの選択画面が現れますが、正常な状態では、自分が利用しているサーバーの接続状態が下図の「168.68ms」のように数字で表示されます。
③接続設定が正しくない場合は、右側の接続状態が「n/a」となっているので、「スキャン」を実行します。
④利用しているサーバーがない場合は、最下段の「新しいブローカを追加します」にサーバー名を入力・検索してスキャンを行います。
⑤スキャンが終了すれば、利用サーバーの接続設定が正しいものに更新され、接続状況を示す数字が表示されます。これで、回線が正常に接続されます。
FX会社がメンテナンスを行っている
FX会社がシステムメンテナンスを行う時間中は、MT4も動かない状態となります。
国内業者では、毎日朝の6時頃から20~30分程度、定期のシステムメンテナンスが入っていることが多いようです。
それ以外にも、臨時のシステムメンテナンスや利用制限が実施されることもあります。
その場合は、口座会員に対する連絡メッセージ、または、FX会社のサイトのお知らせで確認します。
この場合は、システムメンテナンスや利用制限が終了するまでは、正常にログインができません。
MT4が動かない原因③土日やクリスマス、年末でマーケットが休み
MT4の画面右下に「回線不通」と表示され画面が動かない場合は、FXのマーケットが開いていない可能性があります。
マーケットが休みの時はMT4が動かない
世界のFXマーケットは、イスラム諸国の一部を除き土曜・日曜は休みになります。
すなわち、土曜日の早朝5:00頃から月曜日の早朝6:00頃までは取引ができない期間となります。
また、クリスマスから年末、元旦にかけての時期は、マーケットの休みが多くなります。
このようにFXマーケットが休みの時は、FX会社もMT4のサービスを停止します。
MT4のサービス停止中は、MT4を立ち上げても回線が繋がらず、画面も動かない状態になります。
MT4が動かない原因④サーバーが不安定、ダウンしている
MT4が動かない場合は、FX会社のMT4サーバーが不安定、あるいはダウンしている可能性があります。
デモ口座のサーバーは不安定
サーバーが原因でMT4が動かないケースは、その多くがデモ口座で発生しています。
デモトレードは、FX会社が無料でサービスを提供しているものです。
そのため、リアル口座に比べると、どうしてもサーバーの性能・環境や回線接続状態が悪くなってしまいます。
リアル口座のサーバートラブルは、顧客に大きな損害を与えてしまう危険があるため、FX会社の方も万全の体勢をとっていますが、デモ口座にそのしわ寄せが来てしまうのです。
デモ口座の場合は、元々サーバーを無料で使わせてもらっている関係で、FX会社に苦情を言い難いのが実情です。
あまり頻繁に発生するようなら、他のFX会社にデモ口座を変更すると良いでしょう。
リアル口座でサーバーが不安定・ダウンした場合
リアル口座では、大量の注文が一時に集中するなどしてサーバーに大きな負荷がかかり、サーバートラブルに発展してしまう場合があります。
MT4のリアル口座でサーバーが不安定になるか、ダウンしてしまったら大変です。
MT4が正常に動かないと、保有中のポジションを決済できなくなってしまうかもしれません。
万が一、MT4サーバーがトラブルを起こした際は、FX会社からの連絡メッセージを確認してください。
このような場合は、電話をかけても回線が混雑して繋がりにくい状況になっています。
別のFX会社にリアル口座を持ち資金を入れてあれば、保有中で決済ができなくなったポジションと同じ通貨ペアで、同量の反対ポジションを建てると損益が相殺され、一方的な損害を被ることを免れることができます。
リアル口座でサーバートラブルを起こす業者の口座からは、撤退する方が賢明かもしれません。
MT4が動かない原因⑤インジケーターが重くてフリーズしている
もうひとつ考えられるMT4が動かない原因は、MT4のフリーズです。
MT4は多くのインジケーターやテクニカル指標を表示できて大変便利ですが、そのことが原因で重くなってしまう場合があります。
インジケーターは必要なものを厳選して入れる
MT4が動かない原因として、インジケーターやテクニカル指標を詰め込み過ぎてソフトがフリーズしている可能性もあります。
また、MT4がフリーズするだけでなく、パソコン自体が固まって動かない状態になってしまう場合もあります。
興味があるインジケーターを沢山表示したいという気持ちもよくわかりますが、あまりに多くのインジケーターを入れ過ぎると、MT4が重くなり画面もゴチャゴチャして見づらくなります。
FXのトレードは、人によりスタイルが異なります。
ポジションの保有期間では、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期保有と分けることができます。
また、すべてのトレーダーがトレンドフォロー(順張り)の手法をとっているわけではなく、中には逆張りが得意な方もいらっしゃいます。
したがって、自分のトレードスタイルを振り返ってみれば、その手法に沿う本当に必要なインジケーターは意外と少ないことに気づくはずです。
インジケーターやテクニカル指標を並べて自己満足に浸っても、肝心な勝負どころでMT4が動かない死に体となってしまっては元も子もありません。
インジケーターは、本当に必要なものだけを厳選して入れるようにしてください。
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