スマホアプリ対応のMT4ってどう使うの?
FXトレードをする人の多くが利用している取引ツールのMT4(メタトレーダー4)。
その大きな特徴は、なんといってもチャート分析に必要なテクニカル指標を数多く表示できることです。
FXトレードでは相場のトレンドなどを判断するために、テクニカル指標を参考にしたりトレードラインを引いたりしますが、MT4ならそれらを自由にカスタマイズして分析することができます。
そしてもうひとつの特徴が、スマホアプリ版が提供されているという点。
つまり、高機能なチャート機能を場所を問わずに手軽に利用できるということです。
MT4のスマホアプリはiOS版とAndroid版の両方があるので、機種を問わずに利用できるのもうれしいポイント。
ということで、この記事では、そんなスマホ版MT4アプリのインストール方法や使い方、設定方法などを詳細に解説していきます。
スマホ用MT4アプリのインストール
MT4のスマホアプリはiOS版とAndroid版の両方があります。
説明のために今回はiOS版の画面を使って、アプリのインストール方法を説明します。
まずApp Storeの検索画面から「MT4」と打ち込むと、下のような画面が出ます。
見てわかりますが、MT4のスマホアプリのほかに、「MT5」というMT4の後継アプリも出てきます。
ここで、新しい「MT5」を使うほうがよいのでは?と思うかもしれませんが、筆者はあくまでもMT4のスマホアプリをおすすめします。
というのも、MT5は確かに新しい取引ツールですが、まだ対応している業者の数がかなり少ないため、使い勝手があまりよくありません。
機能面では確かにMT5のほうが優れる点もありますが、普通にFXトレードをする分には、まだMT4のスマホ版で十分です。
それではMT4をタップしてみましょう。
画面は次のようになります。
ここでチェックしておきたいのは、ファイルサイズとiOSのバージョンです。
ファイルサイズは決して大きなものではありませんが、スマホの残容量を一応確認しておくとよいでしょう。
また、iOSの最新バージョンは2019年3月時点で12.1.4です。
スマホがAndroidの場合には、Google Playから検索画面で「MT4」と打ち込んでアプリをインストールしてください。
それでは、iOS版のアプリをダウンロードしたら起動してみましょう。
以下のようになれば、次に進みます。
デモ口座申請は必要?トレード方法を3つのパターンで解説
Android版もiOS版も、MT4のスマホアプリからFXの注文を直接出すことができます。
それではFX業者のアカウントがなければ使えないのかというと、そうではありません。
続いては、アカウントを持っている方、持っていない方それぞれのパターン別で操作手順を見ていきたいと思います。
FX業者のアカウントを持っていない方
Android版でもiOS版でも、MT4のスマホアプリを起動させてみたら「設定」を押してみてください。
iOSの場合には次のような画面になると思います。
一番上に注目してください。
「MetaTrader 4 iOS Demo」とあります。これをタップしてみましょう。
「現在の口座」と出ますね。
では設定の左の「履歴」をタップしてみます。
「Deposit 100 000.00」となっています。
Depositとは、口座の残金のことで、証拠金を表します。
つまり、入金していないのに、証拠金が1,000,000円入っていることになっています。
実は、MT4のスマホアプリは、立ち上げてから少しの間操作しないでいると、勝手にデモ口座を作るようになっているのです。
これでチャートも動きますし、架空の取引ではありますがこのままFXトレードもできます。
もしデモトレードで架空口座の証拠金がなくなってしまっても、心配ありません。
MT4のスマホアプリを一度アンインストールして、再度インストールすれば口座の架空残高は元に戻るので、何度でもやり直しができます。
しかし、もしほかにデモ口座を作りたいという場合には、設定の「新規口座」をクリックすれば作成可能です。
ここで、「個人デモアカウントを開設」をクリックして「tradeview」と入力すれば、「Tradeview-Demo」というアイコンが出ます。
これをクリックして必要事項を入力し登録すれば、MT4のスマホアプリでデモ口座を新規に作成できます。
ここで作成したデモ口座は、アプリを立ち上げた時に自動的にログインした状態になっています。
複数のデモ口座を作っているならば、パスワードを記憶させておけば簡単に口座を切り替えることができます。
まだFX業者の口座を開設しておらず、アカウントを持っていなくても、これでデモトレードができる環境になったということです。
いきなり自分の資金を投じることには不安があるという方は、このデモトレードでしばらく練習するとよいかもしれません。
次に、FX業者のアカウントは持っているので、MT4のスマホアプリを使ってデモ口座でトレードしたいというケースの説明をします。
FX業者のアカウントを持っていてデモ口座でトレードしたい方
FX会社ですでにデモアカウントを持っているという場合にも、MT4のスマホアプリでアカウント開設ができます。
申請の方法は、先ほどのアカウントを持っていない時と同じです。
MT4のスマホアプリはまだ検索画面で対応しているFX会社のリストがないので、検索で打ち込んで表示させます。
たとえばTitanFXを使っているのであれば、「Titan」と打ち込むだけでリストに表示されます。
ここで、「TitaniumPremium-Demo」をクリックすれば、使っているFX業者の登録内容を入力する画面に移ります。
ここでログインIDとパスワードを入力して登録すれば完了です。
スマホ版MT4で、デモではなく実践トレードをしたいという場合は、リアル口座アカウントでの登録に移りましょう。
FX業者のリアル口座アカウントでトレードしたい方
リアル口座でトレードをするのであれば、「既存のアカウントでログイン」を選択します。
手順はデモ口座の時と同じです。
複数のFX業者でアカウントを持っているならば、そのすべてをMT4のスマホアプリで登録できます。
ひとつの口座の登録を終えてサインインする時に、「パスワードを保存」のところをONにしておけば大丈夫です。
次々と違うFX業者のリアルトレード口座を登録するだけで、次からはワンクリックで業者を切り替えることができます。
次はいよいよ、MT4のスマホ版アプリの使い方の説明をしていきます。
MT4アプリの見方と使い方
まずは基本的なMT4のスマホ版アプリの使い方から説明します。
気配値と通貨ペア
MT4のスマホ版アプリでは、最初に9つの通貨ペアの情報が表示されるようになっています。
まずはその画面から見てみましょう。
アプリの一番左下にある「気配値」をタップしてみます。
上はシンプルモードで下は詳細モードです。
画面の左から通貨ペア・売値・買値となっています。
売値と買値の下には、その日の安値と高値が表示されます。
通貨ペアは自由に追加したり削除したりできます。
このように候補が並んでいるので、必要なものを選べば通貨ペアを追加できます。
もう一度気配値の画面に戻り、ここで通貨ペアをどれか選ぶと、トレード画面とチャート画面に移ります。
また、選んだ通貨ペアの詳細など情報を見ることもできます。
チャート設定方法
チャート画面は以下のようになります。
ここでは、チャートの時間軸を変えることが可能です。
画面は1時間足で表示していますが、これは「H1」と表示しています。
このH1の部分をタップすると、「M1」から「MN」まで9種類の時間軸(分足から月足まで)が選択できるようになっています。
試しに「M1」をタップしてみましょう。
このような画面表示に変わります。
もちろんチャートは刻々と動いているので、ローソク足も次々と描画されていきます。
この画面からも注文を出すことができます。
ちなみに、下の時間は日本時間ではなく、サーバーが置かれている場所の時間です。
決済方法
チャート画面で「トレード」をタップすると、注文を発注できる画面に変わります。
ここで買い注文か売り注文を出せます。
ちょうどRSIレシオが70に近づいていたので、売り注文を出してみました。
下の画面のように、ポジションの様子をチェックできるようになっています。
もしポジションを決済するのであれば、ポジションを左にスワイプすると、メニューが表示されるので、ここで決済注文を出せます。
ここで一番左のチェックマークをクリックすれば、決済できます。
ここであらためて、発注・注文の方法を説明します。
成行注文の場合は、「Sell」と「Buy」のどちらかをタップすれば、すぐに約定します。
取引する数量は、「ストリーミング注文」の下の数字を打ち込むことで、好きな単位に変えることができます。
注文の種類は、「ストリーミング注文」のところをタップして選択するようになっています。
それぞれの意味は以下のとおりです。
現在より低い価格を指定して予約買い注文② Sell Limit 指値売り
現在より高い価格を指定して予約売り注文
③ Buy Stop 逆指値買い
現在より高い価格を指定して予約買い注文
④ Sell Stop 逆指値売り
現在より低い価格を指定して予約売り注文
保有するポジションを決済する時、ポジションを長押しすれば指値決済や逆指値決済も可能です。
「注文変更」を選ぶと、ストップロスで逆指値決済を、テイクプロフィットで指値決済をすることができます。
このようにMT4はスマホ版アプリでも、便利な機能がいろいろとあるので、自由度の高い注文と決済ができるでしょう。
さて、MT4といえば何といっても豊富なインジケーターを使ってチャート分析できることが大きな特徴です。
もちろん、MT4 のスマホ版アプリでも、インジケーターはいろいろと揃っています。
チャート画面の上にある、フォルテマーク(ƒ)をクリックするとインジケーターを選ぶ画面に移ります。
ここで選べるインジケーターの種類は、以下の通りです。
MT4のスマホ版アプリをインストールしたばかりの状態であれば、インジケーターはデフォルトで「RSI(Relative Strength Index)」がチャートの下のウィンドウに表示されています。
ここにたとえば、移動平均線を加えるとしましょう。
トレンドの中の「Moving Average」をタップしてみてください。
チャート画面は次のようになります。
(追加する前に期間を変更できます)
今まで表示されていたRSIに重ねるように、移動平均線が描写されているのがわかると思います。
必要があれば、同じ手順でほかのインジケーターを追加できます。
FXトレードのスタイルは人それぞれ違いますが、何かしらのインジケーターを使ってチャート分析をしていると思います。
MT4のスマホ版アプリは使用できるインジケーターが30種類と限定されるので、それ以外を使っている人にとっては厳しいかもしれません。
しかし、これからFXトレードを始めようという初心者の方にとっては、あまり問題ないかと思います。
インジケーターのほかにもうひとつ、チャート分析には「オブジェクトの描画機能」が必要ですが、もちろんこちらもMT4のスマホ版アプリに搭載されています。
フォルテマーク(ƒ)の右にあるアイコンをタップしてみましょう。
このように24種類の描画ツールを用意しています。たとえばトレンドラインを引きたいと思えば、次のように抵抗線を引くことが可能です。
このほかにもいろいろとあるので、いくつか試してみて、自分に合ったものを探してみるとよいでしょう。
まとめ
MT4のスマホ版アプリは、小さな画面ながらも多くの機能を搭載しています。
FXトレードはスキャルピングやスイングトレード・・・どんな手法でもチャートの分析は不可欠。
その点、こちらは大いに役立つのではないかと思います。
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