これからMT4(Meta Trader 4:メタトレーダー4)を使い始める人にオススメなのが、国内FX業者「FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)」のMT4デモ口座です。
仮想資金100万円を使い、MT4の使い方を試しながら思う存分トレードの練習ができます。
ただ、MT4はとても高機能なので、デモトレードとは言えど使いこなせるようになるまでは少々時間がかかるのが難点です。
公式マニュアルや解説本・解説サイトなどは、情報量が多すぎて読むのが大変だったり、逆に少なすぎてよく分からなかったりすることも多いため、途中で投げ出してしまう人もいるのではないでしょうか?
この記事では、FXTF MT4デモ口座の開設方法と使い方を、デモトレードにちょうど良いレベルで分かりやすく解説するので、デモにチャレンジする前に一通り記事に目を通していただくとスムーズにトレードできるとかと思います。
FXTF MT4の評判!実際に使ってみた評価(ゴールデンウェイ・ジャパン)
目次
FXTF MT4 デモ口座の特徴と注意点
特徴
- MT4の標準機能が全て利用できる
- FXTFオリジナルツールが一部利用できる
- 仮想資金100万円で思う存分トレードの練習ができる
注意点
- レート・スプレッド・スリッページがリアル口座とは異なる
- 自動売買・オリジナルツール・外部ツールはダウンロード版のみ対応
- デモアカウントの有効期限は30日間
- 入出金はできない
FX業者が独自開発したトレードツールは、「機能が物足りない」「ウィンドウ・ボタン類のレイアウトが固定されている」「カラーテーマが少ない」「操作が不便」など、使い勝手の悪いものも中にはあります。
しかし、MT4は「あとからいくらでも機能を追加できる」「ほとんどの機能・見た目をカスタマイズできる」という優れたツールです。
FXTF MT4デモ口座では、このMT4の全ての標準機能と、一部のオリジナルツールや外部ツール(EAやスクリプト)も使うことができます。仮想資金が最初に100万円与えられるので、あまりに無茶なトレードをしたり、ポジションを放置したりしなければ、資金が足りなくなることはないでしょう。
ただし、FXTFに限らず、デモ口座というものはリアル口座とはレート・スプレッド・スリッページが異なるため、約定力を試すことができません。あくまでツールの使い方・トレードの仕方を練習するためだけに利用してください。
また、ブラウザ版・スマホ版のMT4は、自動売買・オリジナルツール・外部ツールに対応していません。そのため、MT4本来の機能を使ってデモトレードするためにはWindows対応のダウンロード版が最適です。スマホ版のアプリは、チャート機能をメインに使った方が良いでしょう。
仮想資金は100万円与えられますが入出金はできず、デモアカウントの有効期限も30日間です。しかし、再度デモアカウント申請すれば、MT4の設定はそのまま引き続きデモトレードができます。
まずはダウンロード版MT4をインストールしてみよう
MT4のダウンロード・インストール・デモ口座申請
まずはこちらのFXTF公式サイトからMT4をダウンロードしてください。
ダウンロードされた「fxtf4setup.exe」ファイルを開き、インストーラを起動します。少し変更しなければならないものがあるので、「次へ」のボタンは押さずに「設定」をクリックしてください。
インストールフォルダを「C:\Program Files\FXTF MT4」から「C:\FXTF MT4」に変更します。その下のチェックボックスを外し「次へ」をクリックしてください。
インストール完了後、「完了」をクリックすると自動的にWEBブラウザに広告ページが表示されるので閉じてください。
インストールしたMT4を開いてください。初回起動時は、自動的に以下の「デモ口座の申請」画面が表示されます。「新しいデモ口座」を選択し「次へ」をクリックしてください。
「氏名」「Eメール」「電話番号」「口座タイプ」を入力します。口座タイプは「fxtf-1000(取引単位1,000通貨)」「fxtf-10000(取引単位10,000通貨)」の2種類です。「fxtf-1000」では、成行注文時にスリッページ許容幅を指定できません。ニュースレターの受け取りにチェックを入れて「次へ」をクリックしてください。
これでデモ口座開設完了です。ここで表示される「ログインID」「パスワード」は一度しか表示されないのでしっかりメモして「完了」をクリックしてください。
自動的にログイン画面が表示されるので、先ほどの「ログインID」「パスワード」を入力、サーバーは「FXTrade-Demo FXTF」を選択し、「ログイン」をクリックします。ログイン後、一度MT4は閉じてください。
便利なミニターミナルもインストールする
FXTFの便利なオリジナルツール「ミニターミナル」もデモ口座で使えるので、一緒にインストールしておきましょう。こちらのページからダウンロードしてください。
ダウンロードした「FXTF-MT4-Terminals.exe」ファイルを開き、インストーラを起動します。自動的にインストール先のフォルダが表示されるので、そのまま「インストール」をクリックしてください。その後、いくつかメッセージが表示されますが、全て「OK」をクリックして進めばインストールが完了します。
サーバーに正しく接続されているかチェックする
MT4を立ち上げて、画面が以下のようになっていれば準備完了です。あとは、仮想資金を使って思う存分トレードできます。
基本的な使い方をマスターしよう
基本操作とカスタマイズ
MT4初回起動時は、以下のような画面レイアウトになっており、各ウィンドウはそれぞれ役割が異なります。
メニューバー・ツールバーは、全機能の呼び出しやショートカットボタンです。
気配値は、通貨ペアの現在価格やスプレッドなどチェックする際に使います。
チャートは、注文やテクニカル分析に利用し、画面上にいくつも表示可能です。
ナビゲーターは、アカウントの切り替えやツールをチャートに追加する際に利用します。
ターミナルでは、取引履歴・メールチェック・アラート作成などが可能です。
ここでは、各ウィンドウで最低限覚えておきたいの基本操作とカスタマイズ方法について解説します。
①メニューバー・ツールバー
基本的にMT4は、各ウィンドウを右クリックすれば、そのウィンドウに対応した全ての機能が右クリックメニューで表示されますが、メインウィンドウの上部メニューバーからも全ての機能にアクセスすることが可能です。
メニューバーの下部の4種類のツールバーには、よく使割れる機能のショートカットアイコンが並んでいます。
このツールバーは、それぞれ右クリックメニュー「カスタマイズ」で、表示させるショートカットボタンとその並び替えが可能です。
「通貨ペア」アイコンなどはよく使うので、表示させておくと良いでしょう。その他のよく使うメニューやボタンについては後述します。
②気配値
気配値は、「通貨ペアリスト」と「ティックチャート」を兼ねており、ウィンドウ下部のタブでページを切り替えることができます。
初期状態は、一部の通貨ペアの「 Bid / Ask 」しか表示されていないため、最初に取引したい通貨ペアをリストに表示させます。以下のようにスプレッドも表示させた方が良いでしょう。
右クリックメニューで、「表示させる通貨ペアの設定」と「表示項目」を指定できます。表示項目は「スプレッド」「高値 / 安値」「時間」が選択可能です。
通貨ペアは「すべて表示」にしても良いのですが、決まった通貨ペアしか表示させたくない場合は、右クリックメニュー「通貨ペア」を選択してください。
設定画面で、通貨ペアごとに「表示」「非表示」を一つずつ切り替えできます。
「設定」ボタンから、各通貨ペアの詳細情報を見ることもできます。スワップや取引単位・取引時間の確認に便利です。
また、「気配値」に表示されている通貨ペアは、ドラッグ&ドロップで並び替えできます。カスタマイズした気配値ウィンドウ自体も、右クリックメニュー「セット」から「名前をつけて保存」も可能です。
この気配値ウィンドウは、上部メニューバー「表示」 →「気配値表示」または、以下のツールバーのアイコンから表示/非表示を切り替えられます。誤って閉じてしまった場合は、いずれかの方法で再表示可能です。
③チャート
チャートはあまりに機能が多く自由度も高いため、ここでは全ての機能を解説しきれません。デモトレードに必要な基本操作を中心に解説し、テクニカルや描画ツールについては後述します。
MT4初回起動時は、以下のように4つの通貨ペアのチャートが表示された状態です。
チャートの通貨ペアを変更したい場合は、気配値から通貨ペアをドラッグ&ドロップすることで変更できます。
6つ、8つとチャートを表示させたい場合など、新規チャートウィンドウを開く方法はいくつかありますが、基本的に以下のツールバーのアイコンから選択すると良いでしょう。
また、チャートウィンドウ右上の「最大化」ボタンで1画面チャート表示、「最小化」ボタンでアイコン化も可能です。アイコンは、パソコンのデスクトップのように自由に配置変更でき、ダブルクリックで元のサイズに戻ります。
チャートウィンドウやアイコンは、メニューバー「ウィンドウ」や、ツールバーのアイコンから自動整列も可能です。
チャート種別は、ツールバーにある「バー」「ロウソク」「ライン」の3種類から選択します。
時間足は以下の9種類から選べ、こちらもツールバーのアイコンから切り替えすると便利でしょう。ティックは、先ほどの気配値で確認してください。
チャート上の右クリックメニュー「プロパティ」から、チャートの配色も個別に変更可能です。
これはお好みですが、テーマを「Black On White」にして、陽線を「赤」、陰線を「青」にするとお馴染みのFXチャートになります。
カスタマイズしたチャート画面は、「組」と呼ばれる単位で「名前をつけて保存」や「削除」が可能です。
以下のツールバーのアイコンから操作でき、初めに「ミニターミナル」をインストールした際に、すでに「FXTF」という名称の組が自動的に作成されています。
④ナビゲーター
ナビゲーターの役割は、「アカウントの切り替え」「ツールの利用」「ショートカットの作成」です。
今回はデモ口座一つだけですが、複数の口座を開設している場合は、ここにアカウントが表示されるので、右クリックメニューでログイン画面を呼び出して切り替えます。
FXTF公式サイトへのリンク集なども表示されていますが、ナビゲーターの中でよく利用するものは「インディケーター」「エキスパートアドバイザ」「スクリプト」の3つが中心となるでしょう。
インディケータとは?
エキスパートアドバイザとは?
スクリプトとは?
ナビゲーターでよく使うツールは、右クリックメニュー「お気に入りに追加」で、お気に入りページにショートカットを作成すれば素早いアクセスが可能です。
このナビゲーターは、上部メニューバー「表示 」→「 ナビゲーター」または、以下のツールバーのアイコンで表示/非表示を切り替えられます。誤って閉じてしまった場合は、いずれかの方法で再表示可能です。
⑤ターミナル
ターミナルには、「取引」「運用比率」「口座履歴」「ニュース」「アラーム設定」「メールボックス」「ライブラリ」「エキスパート」「操作履歴」のページがあり、ウィンドウ下部のタブで切り替えることができます。
この中で、よく使うものは「取引」「口座履歴」の2種類でしょう。
「取引」は、現在保有しているポジションと資産状況が表示されます。リアルタイムで損益がどうなっているかはこのページを見てください。「口座履歴」は、入出金・損益の全履歴が確認できます。
右クリックメニューで表示項目を選べます。FXTFは取引手数料無料なので「手数料」は非表示にしても良いでしょう。
このターミナルは、上部メニューバー「表示 」→「 ターミナル」または、以下のツールバーのアイコンで表示/非表示を切り替えられます。誤って閉じてしまった場合は、いずれかの方法で再表示可能です。
実際にトレードしてみる
- 成行注文
- 指値・逆指値注文
- 決済OCO注文
- IFD注文
- IFO注文
- トレールストップ
注文方法は上記の6種類です。
一つの注文画面を操作して、この6種類の注文方法を切り替えます。
とりわけ「IFO注文」は、初心者にとってトレードスキル上達のためには欠かせない注文方法なので、デモトレードでしっかり練習しましょう。
ここではMT4の操作方法を中心に解説するので、注文方法のより詳しい解説はこちらの記事も参考にしてみてください。
トレール注文の使い方と最適なトレール幅!利用可能なFX業者一覧
現在価格で今すぐ注文しよう(成行注文)
では、さっそく注文画面で成行注文を一つ入れてみましょう。
成行注文は、MT4に表示されている現在価格で、今すぐ注文を出します。
ツールバー「新規注文」か、「気配値」の右クリックメニュー「新規注文」を選択してください。
「通貨ペア」「数量」を指定して「成行注文」を選択してください。一番下の「最大価格誤差」の設定は任意です。
注文内容に間違えがなければ、最後に売買方向によって「成行売り」か「成行買い」をクリックしてください。
1,000通貨口座に最大価格誤差の設定はありません。
数量について
数量の単位には「Lot」が使われます。FXTFの場合、口座タイプによって1Lotあたりの取引数量と最小取引単位が異なるので注意してください。
口座タイプ | 1Lotあたりの 取引数量 | 最小取引単位 |
---|---|---|
1,000通貨口座 | 100,000通貨 | 0.01Lot (1,000通貨) |
10,000通貨口座 | 10,000通貨 | 1Lot (10,000通貨) |
最大価格誤差とポイントについて
「最大価格誤差」とは、スリッページ許容幅のことです。
成行注文は現在価格で新規注文をしますが、パソコンスペック・通信状態・サーバー能力によって注文価格と約定価格がズレてしまうことがあり、このことをスリッページといいます。
「最大価格誤差」をポイントで指定することで、「ここまではスリッページを許容します」といった設定が可能です。
FXのスリッページとは?おすすめの許容スリップ設定はどれくらい?
「ポイント」とは、レートの一番小さい桁のことを言い、小数点以下何桁まで表示するかはFX業者によって異なります。
この最大価格誤差を0ポイントにするとスリッページは生じませんが、その分だけ注文が通りづらくなるので注意してください。
また、1,000通貨口座(fxtf-1000)では最愛価格誤差を設定できません。デモ口座とリアル口座ではスリッページの発生具合も異なります。
例えば、「1,000通貨口座」「通貨ペアUSD/JPY」「成行買い注文」「数量 1Lot(10万通貨)」「注文価格112.811円」「現在価格112.911円」という保有ポジションは、ターミナル(取引)に以下のように表示されます。
この場合、現在価格が注文価格から10pips有利に動いています。
口座タイプが1,000通貨口座の場合、「(1Lot=100,000通貨)×(10pips=0.1円)=10,000円」の利益が表示されます。不利に動けばマイナス表示です。
もし、これが10,000通貨口座だった場合、「(1Lot=10,000通貨)×(10pips=0.1円)=1,000円」が利益として表示されます。
pipsについて
「pips」とは、損益を表す時に使うと便利な、通貨ペアの最小値幅のことです。先ほどのポイントとは異なります。
pipsは通貨ペアによって異なり、例えばUSD/JPYの1pipsは「1銭=0.01円」です。
1pipsあたりの利益は、取引数量によって次のように決まっています。
ただし、FXTF MT4は損益が日本円で自動計算されるので、それほど意識しなくても構いません。
取引数量 | 1pipsの利益 |
---|---|
1通貨 | 0.01円 |
1,000通貨 | 10円 |
10,000通貨 | 100円 |
100,000通貨 | 1,000円 |
決済注文を入れたい場合には、「ターミナル(取引)」に表示されているポジションの「×」をクリックして個別決済するか、ナビゲーターに入っているFXTFオリジナルスクリプト「Close All Positions」で全決済すると便利です。
決済すると、ターミナル(取引)からはポジションが消えるので、これまでの取引結果を見たい場合は、ターミナル(運用履歴)を確認してください。
また、チャートに2Wayパネルを表示させ、確認画面などを省略したワンクリック注文を出すことも可能です。
チャート上部に小さく出ている通貨ペア名の左端「▼マーク」をクリックすることで表示/非表示を切り替えられます。
ワンクリック取引を有効にするためには、上部メニューバー「ツール」→「オプション」を開き、「ワンクリック取引」と「私はこれらの利用規約に同意します」にチェックを入れる必要があります。
全てのウィンドウは最後に「OK」ボタンで閉じることを忘れないでください。
利食い・損切りレートを指定しよう(決済OCO注文)
損切りは「損失をそこで食い止める」、利食いは「利益を確実に手に入れる」という、裁量トレードには欠かせない注文設定です。
MT4では、注文画面の以下の箇所で、成行注文に「損切りレート」「利食いレート」を指定できます。どちらかが実行されるともう片方はキャンセルとなり、決済OCO注文とも呼ばれます。
利益に上限はないので利食い設定は任意ですが、口座資金には限りがあるため初心者こそ損切り設定は必ず入れるようにしましょう。
設定方法は、注文画面の以下の箇所に「損切りレート」「利食いレート」を入力しておくだけです。
注文種別 | 注文内容 | 約定結果 |
---|---|---|
決済逆指値注文 (S/L) | 損切り (Stop Loss) | あらかじめ設定した 損失が確定する |
決済指値注文 (T/P) | 利食い (Take Profit) | あらかじめ設定した 利益が確定する |
また、すでに保有しているポジションに、あとから決済OCO注文を追加することも可能です。ターミナル「取引」に表示されている保有ポジションの右クリックしメニューから「注文変更または取消」を選ぶと修正画面が表示させます。
または、チャート上に引かれた成行注文のラインを上下にドラッグ&ドロップすることでも簡単に「利食いレート」「損切りレート」を追加できます。さらに、そのラインをダブルクリックすれば、修正画面でレートを微調整することも可能です。
チャート上で損切り・利食いラインを指定した場合は、そのレートが自動入力された状態で修正画面が表示され、直接入力で微調整もできます。現在価格との差をポイントで指定することで、レートを自動計算させることも可能です。最後に「決定ボタン」を押せば設定完了です。
現在価格から50ポイント以上離れたレートは指定できません。
予約注文をしよう(指値・逆指値注文)
ここから解説する注文方法は、全て予約注文です。
あらかじめ注文価格を設定し、現在レートがその価格に達すると注文が約定します。
まず、基本となる指値・逆指値注文さえできれば、先ほどの決済OCO注文を組み合わせることで、さらに高度なIFD・IFO注文をすることもできます。
初心者のうちからデモトレードでこれらの注文方法をマスターしておけば、いざリアル口座で実際の資金を使った取引を始めた時に、リスクを抑え有利に取引を進めることができるので、しっかり練習しておきましょう。
では、指値・逆指値注文を一つ入れてみます。ツールバー「新規注文」か、「気配値」の右クリックメニュー「新規注文」を選択してください。
注文画面では「通貨ペア」「数量」を指定して「指値または逆指値注文」を選択してください。
画面下部の「注文種別」を以下の4種類から選びます。
指値(Limit)は、今より有利なレートで予約する際、逆指値(Stop)は、トレンドに乗るときなど今よりも不利なレートで予約する際に選びます。
注文種別 | 注文内容 | 約定結果 | |
---|---|---|---|
Buy Limit | 指値買い | 今より安い価格で 新規買い注文 | 約定すれば 成行より有利 |
Sell Limit | 指値売り | 今より高い価格で 新規売り注文 | |
Buy Stop | 逆指値買い | 今より高い価格で 新規買い注文 | 約定すれば 成行より不利 |
Sell Stop | 逆指値売り | 今より安い価格で 新規売り注文 |
あとは、価格を指定して「発注」ボタンをクリックすれば注文完了です。現在価格から50ポイント以内のレートを設定することはできません。有効期限の設定は任意ですが、設定すると期限までに指定レートに達しなければ注文はキャンセルされます。
また、チャート上の右クリックメニューでも指値・逆指値注文が可能です。現在価格より下をクリックすれば「指値買い」「逆指値売り」、現在価格より上をクリックすれば「指値売り」「逆指値買い」のメニューが自動的に表示されます。
ワンクリックトレードをONにしていれば、注文画面は表示されずそのまま指値・逆指値注文が入ります。だいたいの場所で注文を入れてから、チャート上のラインやターミナルの注文内容をダブルクリックして修正画面を開き、あとからレートを微調整しても良いでしょう。
さらに高度な予約注文を入れてみよう(IFD・IFO注文)
注文画面で、新規指値・逆指値注文と決済OCO注文を同時に設定することで、エントリーからイグジットまでを自動化した「IFD注文」「IFO注文」ができます。
両者の違いは、以下のように決済OCO注文の損切り・利食い設定を、片方だけ指定するか両方指定するかの違いだけです。
新規 | 決済 | |
---|---|---|
IFD注文 | 指値 or 逆指値 | 損切り or 利食い |
IFO注文 | 指値 or 逆指値 | 損切り and 利食い |
「利益と損失の上限をどちらもあらかじめ決めて指値・逆指値注文したい場合はIFO注文」「損失の上限だけ決めておいて利益確定は自分で判断する指値・逆指値注文はIFD注文」といった感じで使い分けると良いでしょう。
インディケーターと描画ツールでテクニカル分析
ここでは、代表的なインディケータ・描画ツールとして有名な「移動平均線」と「トレンドライン」の表示方法を解説します。
移動平均線は「ゴールデンクロス」「デッドクロス」、トレンドラインは「レジスタンス」「サポート」「ブレイク」などをチャートから読み取るために使用するものです。
インディケータ・描画ツールを使ったさらに詳しいテクニカル分析方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
テクニカル分析の種類・基本編|FXチャート・為替レートの見方まとめ
【FX】トレンドライン、サポート、レジスタンスの引き方など解説
まずは、メニューバー「ツール」から「オプション」を開き、「エキスパートアドバイザ」のタブの中にある以下の2箇所にチェックを入れてください。
インディケータは、ナビゲーターからドラッグ&ドロップするか、以下のツールバーのアイコンから選択してください。移動平均線は「Moving Average(MA)」という名称で「トレンド」メニューの中に入っています。
移動平均線を選択すると、パラメータ設定画面が表示されます。一度、期間を「25」で1本作成し、続けて期間を「75」にして1本作成してください。異なるスタイル(色)を指定すると見やすくなります。
このように、チャート上に移動平均線が2本表示され、「ゴールデンクロス」と「デットクロス」を読み取ることができるようになりました。
チャートに表示させた全てのインディケータは、右クリックメニュー「表示中のインディケータ」から簡単に「編集」「削除」が可能です。
次にトレンドラインは、以下のツールバーのアイコンか、メニューバー「挿入」から選択してください。
以下の2つの点(ハンドル)を使い、チャートにラインを描画します。ここでは、チャートから「サポート」と「ブレイク」を読み取るために、チャートの安値同士を結び上昇トレンドラインを引いています。
チャートに表示させた全ての描画ツールは、右クリックメニュー「表示中のライン等」から簡単に「編集」「削除」「名前付け」「スタイル指定」が可能です。
その他の便利な使い方
裁量トレードに特化したミニターミナルの活用
最初にMT4と一緒にインストールしたFXTFオリジナルEA「ミニターミナル」は、ワンクリックトレードパネルの拡張版とも言うべき裁量トレードに特化したツールです。
ワンクリックトレードパネルは、成行注文しかできませんでしたが、ミニターミナルは「損切り値幅(S/L)」「利食い値幅(T/P)」「トレーリングストップ(T/S)」の設定ができ、設定したレートはチャート上に分かりやすいマーカーとラインで表示されます。
また、「損切り値幅」「利食い値幅」は日本円で指定でき、自動的にpips換算して設定してくれます。
そのほか、「全決済」「トレード履歴のグラフ分析」「注文テンプレートの保存」「注文マーカーをドラッグして設定変更」などの機能も搭載しています。
詳しい操作方法は以下の動画でも解説されているので、参考にしてみてください。
日本時間表示・右側シフト・自動スクロールOFFが便利
チャートに日本時間表示を表示しよう
MT4は、標準では日本時間が表示されていません。
しかし、FXTFのオリジナルEA「FXTF-Japan Time」をチャートに追加すれば、ちゃんと日本時間も表示できるようになります。
以下のツールバー「インディケータリスト」の「カスタム」の中に入っているので、チャートを追加したらまずはこの作業を行うようにしましょう。
先行指標を使うときはチャートの右側をシフトする
相場を分析する指標には、過去のチャートの動き分析する「遅行指標」と、未来のチャートの動きを予測する「先行指標」の2種類があります。
トレーダーは、この2つのシグナルを組み合わせて売買の判断をしています。どちらもトレーダーの心理を動かすものなので、チャートの変動要因に代わりはありません。
遅効指標はインディケータを使い求めるのに対し、先行指標はトレンドラインなどの描画ツールを使い求めます。毎月発表される経済指標も、未来のチャートを動かす要因となるものなので先行指標の一種です。
先行指標を利用する場合には、現在のチャートの右側に空白のスペースがあると便利です。
MT4では、ツールバーにある以下のアイコンをクリックすることで右側シフトのON/OFFができ、チャート上部の「▼」で幅を調節できます。
また、過去のチャートを見ていて、すぐに現在のチャートに戻りたいときなどにクリックすると便利です。
テクニカル分析をするときは自動スクロールをOFFにする
ツールバーにある以下のアイコンをクリックすることで、チャートの自動スクロールをON/OFFできます。
これがONになっていると、インディケータや描画ツールを使って過去のチャートを見ているときなどに、自動的にチャートが一番右側に更新されてしまいます。
トレードするときはON、過去のチャートを見ているときはOFFにすると良いでしょう。
外部のエキスパートアドバイザを入手する
「EA配布サイト」「EAに関する掲示板・フォーラム・ブログ」などから、無料・有料のEAを入手することができます。
「MT4」「EA」「無料」「ダウンロード」などのキーワードで検索すれば、専門サイトが見つかります。設定方法やバックテスト結果なども公開されているので参考にしましょう。
ダウンロード・インストール方法は、FXTFオリジナルEAとほぼ同じです。
自分でEAを作成することも可能ですが、高度なプログラミングの知識・トレード知識が必要なので、初心者は既存のEAを利用するようにして、トレードスキルを上げることを優先した方が良いでしょう。
ブラウザ版・アプリ版MT4だけではデモトレードに不十分
ダウンロード版に比べ機能が少ない
FXTF MT4デモ口座は、MT4の「ブラウザ版」「スマホ・タブレット用のアプリ版」にもログインしてトレードができますが、以下の機能が制限されています。
制限される主な機能
- 標準インディケータ・描画ツールが少ない
- 外部インディケータが利用できない
- EA・スクリプトが利用できない
つまり、自動売買ができずFXTFオリジナルツールも利用できないため、FXTF MT4の機能を十分に試すことができません。ちなみにこの制限はリアル口座も同様です。
そのため、ブラウザ版・アプリ版だけではあまりデモトレードにならないので、ダウンロード版と一緒に利用することをオススメします。
ただ、アプリはMT4のフル機能を試せないだけであって、リアル口座では外出先でのトレードに欠かせません。そのため、ここでは iOSアプリの操作方法について簡単に解説します。(MT4アプリはiOS・Androidどちらにも対応)
ブラウザ版は、デスクトップ版をインストールしていれば、緊急時以外に利用することはないと思いますので省略します。
スマホアプリ版MT4のインストールとカスタマイズ
ダウンロードとインストール
まずはアプリをこちらからダウンロードしてください。
アプリを立ち上げて、画面下部のツールバー「設定」→「新規口座」の順にタップし、次のページでは、「既存のアカウントにログイン」をタップしてください。(ダウンロード版で既にデモアカウントを作成しているため)
サーバーを選択します。画面上部の検索ボックスに「fxt」と入力すると候補がいくつか表示されるので「FXTrade-Demo FXTF」をタップします。
次の画面で「ログインID」「パスワード」を入力し「サインイン」をタップしてください。
「設定」ページの上部に「氏名」「ログインID」が表示されれば接続完了です。
同じデモアカウントでログインしたとしても、ダウンロード版とスマホ版・タブレット版のMT4は設定などがリンクしている訳ではないので、こちらも使いやすいようにカスタマイズが必要です。
まずは、表示させる通貨ペアをカスタマイズします。「気配値」ページの画面右上「+」をタップし、次の画面で「Forex-cd」をタップしてください。
表示させたい通貨ペアを「+」で追加していき、最後に「完了」をタップします。
非表示にしたい場合は、画面左上の「鉛筆アイコン」をタップすると編集モードに切り替わるので、選択した通貨ペアを画面右上の「ゴミ箱アイコン」をタップします。
各通貨ペアは、スライドさせると並び替えも可能です。
チャートの使い方
基本操作
チャートは「気配値」の通貨ペアをタップし、メニューから「チャート」を選択して表示させます。
チャートはとてもスッキリしたデザインになっており、上部ツールバーのメニュー、またはチャートをタップして表示するメニューを使って操作します。
「設定」からチャートの配色もカスタマイズ可能です。
スマホ・タブレットを傾けると、自動的に横画面チャートに切り替わります。(スマホ側の自動画面回転設定がONの場合)
ワンクリックトレードのウィンドウが左上に表示されていますが消すこともできるので、画面全体を使って広々とチャートを眺めることが可能です。
横画面チャートをタップすると左右に各種メニューが表示されます。縦画面チャートとは、メニューの配置がだいぶ異なるので注意してください。
また、インディケータ・描画ツールの種類も、ダウンロード版と異なります。
インディケータ・描画ツールの追加と削除
インディケータ・描画ツール(オブジェクト)をチャートに追加するには、上部ツールバーのアイコンをタップします。
インディケータは、初めはメインウィンドウの項目しかありませんが、オシレータ系のインディケータを追加することで「インディケータウィンドウ」というサブ項目が表示されます。
一覧から追加したいインディケータをタップし、表示された設定画面で期間などを指定するとチャートに追加されます。描画ツールも同様に一覧の中から選択してください。
インディケータを削除したい場合は、先ほどインディケータを追加した画面に表示されているものをスワイプすることで「削除」ボタンが表示されます。
描画ツールは、チャート上のオブジェクトをタップすればメニューが表示され「削除」や「設定」からスタイル変更が可能です。
注文画面と注文履歴の使い方
以下は、注文画面と注文履歴の画面です。
当然、ダウンロード版の取引内容はアプリとリンクしており、保有ポジションや注文履歴も表示されます。ポジションの決済や注文内容の修正もできます。
外出先では、急遽新規注文を入れたり、ダウンロード版で注文したポジションを決済したりする際に利用すると良いでしょう。