スリッページとは?許容スリップやおすすめ設定について
スリッページとは、自分が注文した値段と、実際の約定した値段が変わってしまう現象のことです。
対策として、許容スリップというものを事前に設定しておけば、範囲外での約定を防ぐことができます。
この記事では、「なぜスリッページが起きてしまうのか?」の説明から
許容スリップのおすすめ設定と、約定力の高いおすすめのFX業者を紹介。
FXのスリッページ設定について、初心者でもわかりやすいよう丁寧に解説していきます。
目次
スリッページが起きる原因はタイムラグ
なぜスリッページが起きてしまうのかというと、さまざまなタイムラグが影響しているからです。
主に、以下の3つが大きな原因とされています。
原因1:インターネット回線の読み込み速度
あなたが約定ボタンをクリックし、データが通信回線を通じてFX業者のサーバーに届くまでにはタイムラグがあります。
いくら高速通信回線を利用してインターネットをしていたとしても、WEBページの読み込みに時間がかかることってありますよね?
そのこととまったく同じ原理です。
原因2:FX業者自体のサーバーの処理能力の問題
サーバーは顧客からの注文を順番に処理しているのですが、取引の数が多いと処理にタイムラグが発生します。
飲食店で料理を注文しても、厨房は順番に料理を作りますよね。
原因3:FX業者自体のレート配信スピード
値動きが激しいときは取引画面にそのレートを表示させるスピードが遅くなる場合があります。
なぜなら、FX業者があなたに提供しているレートは、複数のカバー先が提示しているレートから、顧客に最も有利なレートにスプレッドを上乗せして出した独自のレートだからです。
そのため何かしらの処理をする必要があるので、ここでもタイムラグが生まれてしまうのです。
スリッページが発生しやすいのはどんなとき?
為替レートをローソク足チャートでジッと見ていると、ヒゲの伸び縮みが激しい(値動きが激しい)時があります。
これは頻繁に売り買いの取引がおこなわれている証拠なのです。
そこで、一気に売りか買いかに取引が流れると、為替チャートは大きく波を作ります。
このローソク足のヒゲの伸び縮みが激しい(値動きが激しい)ときに約定するとすべりやすくなります。
値動きは様々な要因で大きくなりますが、特に重要な経済指標の発表前後は値動きが激しくなりやすいので注意が必要です。
FXをするうえでスリッページは常に起こる可能性があり、プラスにもマイナスにも働くことがあります。
スリッページが起こりにくいことを「約定力がある」「約定スピードが早い」といいます。
この約定力の高さは各FX会社のスペックによって変わってきます。
約定力の高さを重視してFX会社を選ぶなら、「マネーパートナーズ」が最もおすすめです。
許容スリップとおすすめ設定
成行注文では、注文する際に「許容スリップ」というものを設定することができます。
許容スリップとは、もし成行注文で自分が注文した値段と、実際に約定する値段が変わってしまった場合に、許容スリップ範囲外であれば約定しないという機能です。
許容スリップを「0」にしておけば絶対に滑りませんが、スリップが発生する相場では約定拒否が起きます。
許容スリップを「3pips」など、許容範囲を設定しておけばその範囲内でのスリップで約定します。
この許容スリップの設定は
- 取引の金額
- レバレッジ
- 緊急性
によって判断しましょう。
また、このスリッページがプラスに働くことがあります。
例えば
とすると、自分が思っていたよりも多く利益が得られます。
だからといって許容スリップを大きくしておくと、もしマイナスに働いた場合には自分が思っていたよりも損失が大きくなりかねないのでご注意ください。
許容スリッページのおすすめ設定
スリッページの設定は状況によって使い分ける機能ということがわかりましたね。
値動きがそれほど激しくなく、スキャルピングでレバレッジを大きくかけているときなど
ほんの少しの差でも大きく利益が変わってしまう場合は、許容スリップを「0」か、なるべく小さく設定しましょう。
また、値動きが激しく、今あるポジションを早めに決済しないと損失が大きくなるとき、許容スリップが「0」だと、なかなか約定できません。
その場合は許容スリップを大きく設定しましょう。
管理人が実際に使用している許容スリップ設定
次に、私が実際に米ドル/円で設定しているスリッページを紹介します。
設定値は人によるでしょうが、私はこの設定値をおすすめします。
スキャルピングの時 | 0.3pips |
---|---|
値動きが小さい時 | 0〜0.3pips |
絶対に約定させたい時 | 5pips |
特に値動きが大きい時 | 5〜10pips |
特にスキャルピングの場合は、利益が小さいので本当はスリッページをゼロに設定したいのですが、
タイミングがシビアなため、それで約定拒否されるともう二度とそのエントリーチャンスは来ないかもしれません。
滑りを許容できるギリギリのところまで広げてスリップ設定を入れることが重要です。
許容スリッページが効かない場合
成行注文やクイック注文による新規・決済注文は許容スリッページが有効です。
しかし、逆指値注文には許容スリッページが効きません。
効かないというより設定ができません。
通常の相場であれば指定したレートで滑らずに約定されますが、値動きの荒い相場では「逆指値が滑った!」という声をよく聞きますね。
逆指値注文は損失を限定するために、約定することを最優先とする注文なので、どれだけ滑ろうが約定してしまいます。覚えておきましょう。
スリッページを防ぐなら「約定力」で口座を選ぶべし
ここまでのお話では、スリッページが発生する原因と、スリッページを防ぐことができる機能をご紹介してきました。
ここで重要なことを言います。
いくらスプレッドが狭くても、スリッページが発生したらそのぶん割高になります。約定しないのはもう最悪です。
そしてスリッページが発生する、しないはFX会社の約定力次第です。
では、どのようなFX業者が約定力と信頼性が高いといえるのでしょうか?
以下の表で、約定力の高さを売りにしている代表的なFX業者を比較してみました。
会社名 | マネーパートナーズ | ヒロセ通商 | FXプライムbyGMO |
---|---|---|---|
約定率 | 約定率100% | 約定率99.9% | 約定力(約定率)99%以上 |
スリッページ | なし | あり | あり |
ドル円スプレッド | 0.3銭(固定) | 0.2銭(固定) | 0.3銭 (1shot50万通貨以下の場合) |
スプレッド変動 | 結構広がる | やや広がる | 安定 |
その他 | オリコン顧客満足度 5年連続No.1 | 食料品が貰える | 初心者サポートに 定評あり |
この中で最もおすすめなのは"スリッページゼロ" "約定拒否なし"で圧倒的な約定力の高さを実現している「マネーパートナーズ」です。
"スリッページなし"か"約定率100%"のどちらかを実現しているFX業者はいくつかあります。しかしその場合
- 約定率100%だけど、スリッページは起きる
- スリッページなしだけど、約定拒否が起きる
というFX会社がほとんどです。
"スリッページゼロ" "約定拒否なし"の2つを満たしているのはマネーパートナーズのみとなります。
約定力の高いFX会社なら「マネーパートナーズ」がおすすめ
マネーパートナーズは約定力11年連続ナンバー1に選ばれており、スリッページなし、約定拒否なしが大きな強みです。
約定力を求める人には間違いなく最もおすすめできるFX業者です。
また、PC用の取引ツールも使いやすいと評判で、中~上級者が満足できる高いスペックを誇るFX業者でもあります。
この他にも、約定力の高いFX業者については、以下の記事で徹底比較しています。
約定力を求める人にとっては必ず参考になるので、あわせてチェックしてみてください。
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