プライスアクショントレード|ローソク足だけで勝つ手法

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プライスアクションとは、日本語で「値動き」のことを意味します。つまり、プライスアクショントレードとは為替の値動きに注目するトレード手法のことを言います。

ローソク足1本~数本のパターンを見て売買の判断をしていく「パターン分析」を使ったテクニックで、複雑なテクニカル指標に依存することなく価格の動きと足の形状で売買を判断していくシンプルな手法です。

インジケーターよりも素早くエントリーシグナルが点灯するため、欧米のトレーダーたちが重要視している手法で、欧米参加者の多いFXでは有効な手法と言われFXトレーダーも活用している人が多いトレード方法です。

ローソク足の形状とパターンを見る方法といえば「酒田五法」を思い浮かべる人もいると思います。酒田五法は日本で生まれたパターン分析ですが、プライスアクションは欧米で生まれたパターン分析です。

どちらもローソク足の並び方に注目しますので、共通する部分もあり、親戚のようなものだと思ってください。

プライスアクションが生まれた欧米の取引参加時間は、ヘッジファンドや大規模な投資家のような為替を大きく動かすトレーダーが参加している時間帯です。

彼らは価格の勢いに注目してプライスアクションを利用してトレードを行っています。

プライスアクションと酒田五法の違い

ローソク足の並びのパターンで市場心理を読み解く方法としては日本では「酒田五法」が有名です。

酒田五法は山形県の庄内酒田に伝わる本間宗久という相場の達人が編み出した日本を代表するトレード手法です。

酒田五法といえば「明けの明星」「宵の明星」「三尊」「逆三尊」などのローソク足のパターンから売買シグナルを読み取るプライスアクションの一種ともいえる手法ですが、両者には少しだけ考え方に違いがあります。

明けの明星

明けの明星

宵の明星

宵の明星

酒田五法については「ローソク足チャートの種類と読み方|FX・株・仮想通貨」で解説しています。

ローソク足とバーチャート
ローソク足チャートの種類と読み方|FX・株・仮想通貨

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プライスアクションと酒田五法の違い

  • 酒田五法…始値と終値に注目、前後のローソク足の組み合わせから相場心理を読み解く
  • プライスアクション…高値と安値に注目、前後の流れと価格を更新する時の勢いに注目

酒田五法が始値と終値に注目していることに対して、プライスアクションが高値と安値に注目している理由は、日本の市場では日本生まれのローソク足が主流であることに対して欧米では長いことバーチャートが主流となっていたことにあります。

ローソク足とバーチャート

ローソク足とバーチャート

ローソク足が欧米使われるようになったのは比較的最近のことですので、チャートパターン分析には始値と終値の概念よりも高値と安値を重視する傾向にあるようです。

両者は非常によく似た分析の方法ではありますが、FXのトレード手法としては酒田五法よりもプライスアクションの方が有効であると言われています。

その理由は一つは、為替相場では酒田五法で言う明けの明星、宵の明星のような価格が飛ぶようなことは起こりにくいことが挙げられます。窓が空きづらいFXではプライスアクションが有効であり、酒田五法は株式や商品取引に向いていると言えます。

また、為替相場が活況する時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場が開場している日本の夜の時間帯です。

この時間帯の主要な参加者は欧米の機関投資家となりますので、FXでは為替の主要参加者が何を見てトレードしているのかが重要になります。

プライスアクションは欧米のプロトレーダーたちが重要視しているシグナルになりますので、欧米発のプライスアクションをトレードに用いた方が有効であるということになります。

欧州時間ヨーロッパ市場・ロンドン市場の特徴と値動き

アメリカ時間・ニューヨーク市場の特徴と値動き

 

プライスアクションとダウ理論

プライスアクションではローソク足1本から数本のシグナルから売買ポイントを読み取りますが、これだけに重点を置いていると大きな相場の流れが見えづらく大きな相場の波を見落としてしまいます。

欧米の投資家たちはプライスアクションにも注目していますが、同時にダウ理論にも重点を置いてトレードをしています。

ダウ理論はチャールズ・ダウ氏が提唱した市場の値動きの法則性を見つけたテクニカル指標の元祖で、欧米のトレーダーはプライスアクションと平行してダウ理論を活用している参加者が多いのです。

詳しくは「ダウ理論の使い方とエントリーポイント」で解説していますが、ここでは簡単にダウ理論の6つの基本法則について紹介します。

チャールズ・ダウ
ダウ理論の使い方とエントリーポイント

ダウ理論とはウォールストリート・ジャーナルの最初の編集者であったチャールズ・ダウが提唱した市場での値動きを評価するための理論です。 ダウ理論は価格の動きの法則性を見つ…

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ダウ理論には6つの基本法則があります。

  1. 平均はすべての事象を織り込む
  2. トレンドには3種類ある
  3. 主要トレンドは3段階からなる
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
  6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

①は経済指標、政治、自然災害、事件事故などのファンダメンタルズはすべて価格に反映し、相場に織り込まれているということです。

②はトレンドは大きな波、中くらいの波、小さな波の3種類があり、大きな波は「主要トレンド」という1~数年の長期トレンド、中くらいの波は「訂正トレンド」という3週間~3ヵ月間のサイクル、小さな波は「マイナーサイクル」という3週間未満のサイクルを指します。

プライスアクションではどうしてもその日の4本値に注目してしまいますので、トレンドの波をダウ理論で押さえておくことで全体的な方向性を把握することができますね。

③主要トレンドは第一段階の「先行期」、第二段階の「追随期」、第3段階の「利食い期」の3段階からなります。トレンドはいつかは終わり、転換していくのでトレンドの成長パターンを捉えて適切な時期にトレンドに乗り、適切な時期に利食いしましょう、というものです。②と同様にローソク足1本に注目しがちなプライスアクションで相場全体を俯瞰するのに役立ちます。

④はダウの時代では「工業株平均」と「鉄道株平均」のことをいいます。ものを作る企業と作った製品を運ぶ鉄道の株両方を確認してトレードを行いなさいよ、ということですが、FXでは通貨ペアの相関関係や原油や金などの商品価格との相関関係がこれに当てはまります。

⑤出来高が多いほど株式が活発に取引されているということで、出来高の上昇が伴わないと本当のトレンド発生とは言えないというものです。

FXでは出来高をはかることはできませんが、MT4に搭載されている「Volumes(ボリューム)」など、FXで出来高に相当するものを表示するインジケーターがあります。

⑥ダウ理論のトレンドの定義は

上昇トレンド:高値・安値を切り上げながら上昇している

下降トレンド:安値・高値を切り下げながら下降している

ことです。

これが崩れない限りはトレンドが継続するというもので、トレンド把握には非常に重要な考え方になります。

 

プライスアクショントレードの種類と手法

プライスアクショントレードが有効な時間帯

プライスアクショントレードはどの市場の時間帯でも向いている手法ではありません。

欧米生まれの手法ですから、欧米の投資家がメインとして参加するロンドン市場とニューヨーク市場が得意な時間帯です。

 

ピンバー

ピンバー(Pin Bar)の名前の由来は童話のピノキオ(Pinocchio)から来ています。長いヒゲをピノキオの長い鼻になぞらえてピノキオバー名付けられたようで、ピノキオバーが省略されてピンバーと呼ばれるようになっています。

ピンバーは長い上ヒゲ、下ヒゲのローソク足で、逆張りエントリーのチャンスとなります。

反転のシグナルですので、ピンバーをシグナルとしてエントリーする場合は基本的に天井圏または底値圏に現れたときのみです。

ピンバー

ピンバー

ピンバーの条件

  • 実体が小さい
  • ヒゲの長さは少なくとも実体の3倍はある
  • ヒゲが直前までのローソク足よりも突き出している

ピンバーの実体は先端に近ければ近い程良いとされています。

ピンバーの買いエントリー

サポートライン付近でピンバーが出現しているのを見つけたら反転のサインです。

長いヒゲのピンバーが出た次以降のローソク足がピンバーの高値をブレイクした時点で買いエントリーをします。

ロスカットポイントはピンバーのヒゲの先端です。

ピンバーの次のローソク足でシグナルが出ないこともありますので、シグナルが出ていないのに焦ってポジションを持たないようにしましょう。

ピンバーの売りエントリー

レジスタンスライン付近でのピンバーの発生は反転のサインです。

長い上ヒゲのピンバーが出た次以降のローソク足がピンバーの安値をブレイクした時点で売りエントリーをします。

ロスカットはピンバーのヒゲの先端に置きます。

 

2バーリバーサル

2バーリバーサルはピンバーと同様に反転のシグナルです。

ピンバーが1本のローソク足のシグナルであるのに対して2バーリバーサルは2本のローソク足のシグナルです。

買いの2バーリバーサルシグナル

買いの2バーリバーサルシグナル

比較的長い陰線の後に同じくらい長い陽線が出現した形です。

2本を合成するとピンバーとなりますので、ピンバーと同じくトレンド反転の買いシグナルとなります。

売りの2バーリバーサルシグナル

売りの2バーリバーサルシグナル

買いの2バーリバーサルシグナルの反対で、長い陽線の後に長い陰線が出現した形です。トレンド反転の売りシグナルとなります。

  • ローソク足は長い方がシグナルとして条件がよくなります。
  • 買いの2バーリバーサルは1本目の陰線よりも2本目の陽線が長い方が良いとされます。逆に売りの2バーリバーサルは1本目の陽線よりも2本目の陰線が長い方が良いとされます。

買いの2バーリバーサルシグナル

①サポートライン付近で2バーリバーサルが派生していたら2本のローソク足の高値を更新した時点で買いエントリーします。

②損切りは2本のローソク足の安値に置きます。

売りの2バーリバーサル

①レジスタンスライン付近で2バーリバーサルが発生していたら、2本のローソク足の安値を更新した時点で売りエントリーします。

②損切りポイントは2本のローソク足の高値です。

 

エンゴルフィングバー

エンゴルフィングバー(engulfing bar)のengulfとは日本語で「飲み込む」「圧倒する」という意味です。

つまり、前回のローソク足を飲み込むようなローソク足のことを言います。

エンゴルフィングバーの条件は、実体とヒゲ両方がトレンドと反対方向に更新して、1本目のローソク足を完全に否定した形になることです。

買いサインのエンゴルフィングバー(ブリッシュ・エンゴルフィング・パターン)

下降トレンドで発生し、1本目のローソク足が陰線、2本目のローソク足が陽線です。

1本目の始値よりも2本目の終値が上に、1本目の高値より2本目の高値が上になっている形です。

サポートライン付近で出現した場合は上昇トレンドへ転換する可能性が高いとされ、買いシグナルとなります。

売りサインのエンゴルフィングバー(ベアリッシュ・エンゴルフィング・パターン)

上昇トレンドで発生し、1本目のローソク足が陽線、2本目が陰線になります。

1本目の始値よりも今回の始値が下に、1本目の安値よりも2本目の安値の方が下になる形です。

レジスタンスライン近くで出現すると下降トレンドへ転換する可能性が高いとされ、売りシグナルとなります。

ブリッシュ・エンゴルフィング・パターン

ブリッシュ・エンゴルフィング・パターン

①下降トレンド中のサポートライン付近でエンゴルフィングバーが出現したらトレンド転換のサインとなります。FXのエンゴルフィングバーでは終値=始値となることが多いので実体の下部が並んでいることにも注目して探すと良いでしょう。

②2本目のローソク足の高値を更新したところで買いを入れます。損切りポイントは2本のローソク足の安値です。

ベアリッシュ・エンゴルフィング・パターン

ベアリッシュ・エンゴルフィング・パターン

①上昇トレンド中のレジスタンスライン付近で売りサインのエンゴルフィングバーが発生したら転換のサインです。

②2本目のローソク足の安値を更新したところで売りエントリー、損切りポイントは2本のローソク足の高値です。

 

インサイドバー・アウトサイドバー

インサイドバー、アウトサイドバーは注目しているトレーダーが多いプライスアクションパターンの1つです。こちらも反転シグナルですので底値圏、天井圏に出現したら見逃さないようにしましょう。

インサイドバー、アウトサイドバーは日本のパターン分析では「はらみ足」「包み足」にあたりますので日本式の呼び名を聞いたことがある人もいるでしょう。

ただ、厳密にははらみ足、包み足とインサイドバー、アウトサイドバーは違います。

はらみ足、つつみ足はローソク足の実体の中に前または次のローソク足が収まっていなければなりませんが、インサイドバー、アウトサイドバーは高値~安値の中に収まっていればインサイドバー、アウトサイドバーを形成しているとみなしています。

ですので、

インサイドバー≒はらみ足

アウトサイドバー≒包み足

と考えておけばOKです。

アウトサイドバー(包み足)のトレード手法

アウトサイドバー(包み足)

アウトサイドバーは1本目のローソク足を2本目のローソク足が完全に包み込んでいるパターンです。

1本目のローソク足の高値(安値)を2本目のローソク足が完全に更新しています。

アウトサイドバーのトレード手法は「揉み合い放れ」の考え方を使います。

アウトサイドバーはローソク足2本のパターンですが、チャートの時間軸を細かい時間軸で見ると、保ち合いになっていることが分かります。

上の2つのチャートはユーロ円の同じ時間帯の4時間足と30分足のチャートです。

4時間足のグリーンのエリアでアウトサイドバー(包み足)を作っていますね。これを、30分足のチャートで見ると上下に揉み合っていることが分かります。

このチャートからも分かるようにアウトサイドバーは揉み合いを表しているローソク足のパターンとなりますので、揉み合い放れについていくトレード手法になります。

①サポート・レジスタンスラインで発生したアウトサイドバーを見つける。

アウトサイドバーはよく発生するパターンですが、どこでもエントリーしていいわけではありません。高値圏と安値圏で発生した場合に反転のサインとなりますので、サポートライン、レジスタンスライン上で発生したものをエントリーサインとして注目します。それ以外の場所で発生したアウトサイドバーは無視します。

②エントリールールはピンバーと同じです。2本目のアウトサイドバーの高値(安値)を更新した時点で買い(売り)エントリーします。損切りはアウトサイドバーの安値に置きます。

インサイドバー(はらみ足)のトレード手法

インサイドバー(はらみ足)

はらみ足は1本目のローソク足に2本目のローソク足が完全に収まっている形です。

2本目のローソク足が高値、安値共に更新できずにいる形です。

インサイドバー(はらみ足)の場合はアウトサイドバー(包み足)ほど強い反転のサインではないことがポイントです。

インサイドバーの出現ですぐに反転シグナルと判断せずに、「反転の予兆」として準備をするようにし、エントリーポイントは2本目のローソク足ではなく、1本目のローソク足の価格に注目します。

①サポートライン、レジスタンスライン付近で発生したインサイドバーを見つける。

②1本目のローソク足の高値(安値)を更新した時点で買い(売り)エントリーをします。アウトサイドバーでは2本目の高値でエントリーしましたが、インサイドバーでは1本目の高値を更新するまで待ってください。

損切りは2本のローソク足の安値(高値)に置きます。

 

スラストアップ・スラストダウン

「スラスト」とは日本語で「グイグイ押す」という意味です。価格がグイグイ上昇(下降)している時のプライスアクションのパターンが「スラストアップ」と「スラストダウン」です。

現在のトレンドが上向きなのか下向きなのかをローソク足で確認することができるのがスラストアップとスラストダウンで、見つけたらトレンドに追随していけばよいことになります。

スラストアップ

スラストアップは直前のローソク足の高値を終値が上回っているパターンです。

上昇トレンドではスラストアップが多く発生しますが、スラストアップが連続して発生している状態は勢いが強いことを示唆していて、スラストアップの数が多いほどトレンドの力が強いことを表しています。

スラストダウン

スラストダウンは直前のローソク足の安値を当日終値が下回っているパターンです。

スラストアップの反対で、下降トレンドではスラストダウンが現れやすく、スラスダウンの数が多く連続しているほどトレンドの強さを物語っています。

スラストアップ、スラストダウンを見つけることでトレンドの方向を判断することができますので、スラストを見つけたら価格の方向に追随してエントリーします。

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  • この記事を書いた人
マネフルFX編集部 斉藤

マネフルFX編集部 斉藤

専業トレーダー。月間最高利益2000万円。2007年にFXをスタート、CFD、日経225先物オプションなども取引する。一日に数回取引するデイトレードと長期のスイングトレードを得意とする。

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