【保存版】FX経済指標 重要度、カレンダーの見方など徹底解説

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経済指標を知らずにFXしてると大火傷します!

FXの重大イベントの一つである経済指標。

ここでは経済指標とはなんだ?というところから、どの指標が重要なのか、どう見ればいいのか、経済指標発表時にどう行動すればいいか、などを見ていきます。

経済指標とは

経済指標とは、政府や経済関連の中央省庁、中央銀行が発表している「経済に関連する統計」です。

各国の経済の動向を示す重要な要素の一つであるため、ファンダメンタルズ分析の中でも重要視されています。

投資家は基本的に景気の良い国、これから成長が期待できそうな国に積極的な投資を行うので、この経済指標の結果次第では、投資家心理が変わり、それまでのトレンドの流れが変わってしまう可能性もあるのです。

重要な経済指標であればあるほど、マーケットに与えるインパクトは強くなります。

つまり重要度の高い経済指標は、発表時間前後に大きな値動きを引き起こし、結果発表後に強いトレンドを作る可能性があるのです。

特に重要な経済指標については発表後に「ロイター」や「ブルームバーグ」で解説や見通しの記事が出されます。

発表結果はニュース等ではほとんど扱われないため、結果を知る方法は各FX業者取引ツール内の為替情報や経済指標カレンダーで確認することになります。

アメリカの経済指標が特に重要

経済指標は毎日のように発表され、経済指標カレンダーを見ればわかりますが、その数はかなり多いです。

しかしその全てがマーケットに影響を与えるわけではなく、むしろ重要な経済指標はある程度限られます。

経済指標は各国が発表していますが、基本的にはアメリカの経済指標が最も重要であり、大きな値動きを引き起こします。

それはアメリカが世界一の経済大国であり、ドルは世界の基軸通貨だからです。アメリカの経済指標が一番マーケットにインパクトを与えます。

アメリカの経済指標と比べると他国の経済指標はあまり世界のマーケットに影響を及ぼさない、もしくはその国の通貨や株価を動かす程度におさまる可能性が高いです。

FX取引をする上で、相場を急変させる可能性が高い、特に注意すべき重要な経済指標を次にまとめました。

【米】失業率&非農業者部門雇用統計

重要度 ★★★★★
発表タイミング 毎月、第1週の金曜日

アメリカの「失業率」「非農業者部門雇用統計」は同時国に発表され、どちらも雇用に関する統計なので、その2つの発表をまとめて「雇用統計」と呼びます。

この雇用統計は経済指標の中で1、2を争うくらいマーケットにインパクトを与える指標です。

雇用は国の経済状況を判断する重要な材料であり、中でも世界一の経済大国であるアメリカの雇用統計は毎回注目されます。

「失業率」は、米国では5%以下が完全雇用と言われているため、政府はこの水準の達成を目標としています。

「非農業者部門雇用統計」は毎月20万人以上の増加があれば、アメリカ経済が成長していく強い結果であると言えます。

アメリカの通貨であるドルと安全資産の代表である円が強く取引されるタイミングになるので、ドル円が数秒〜数分で100pips近く上下することも珍しくありません。

それだけ相場参加者の注目度は高く、リアルタイムに雇用統計の解説セミナーを行っているFX会社もあるくらいです。

JFX」「SBI FXトレード」「マネックス証券」「外為どっとコム」などが雇用統計ライブ!としてオンライン生中継を行なっているので、視聴してみるのも楽しみの一つです。

雇用統計自体は各国で発表されますが、アメリカの雇用統計ほどマーケットに影響を与えるものではありません。

【米】ADP雇用統計

重要度 ★★★
発表タイミング 毎月、第1週の水曜日

アメリカのADP社が独自に雇用に関するレポートを発表するのが、ADP雇用統計です。

ADP社はアメリカの給与計算を代行をしているので、そのデータは信憑性が高く、雇用統計の先行指数になると考えられています。

ADP雇用統計の結果が、非農業者部門雇用統計の予想値と乖離した時、マーケットは大きく動きます。

しかしADP雇用統計の結果が予想値と乖離したからといって、実際の雇用統計の結果も予想値と乖離しているとは限らないので注意が必要です。

【米】ISM景況指数

重要度 ★★★★
発表タイミング 毎月、第1営業日

ISMが350社の購買担当者からみた景気状況を調査して数値化した指標です。景気の重要先行指数として注目されています。

数値が50を上回れば景気拡大、50を下回れば景気縮小を示唆していると判断します。

またFRBは景況指数が50を下回る状況で利上げを行ったことがないので、FRBの注目している指数の一つとされています。

日本のハイテク株と高い連動性が見られる経済指標です。

【米】米FOMC政策金利発表

重要度 ★★★★〜★★★★★
発表タイミング 年に8回開催

FOMCはアメリカの金融政策を決定する会合で、日銀の金融政策決定委員会に相当するものです。年8回、約6週間ごとに開催されます。

FOMCは1日又は2日開催され最終日に結果とフェデラルファンドレート(FFレート)の誘導目標値が発表されます。

利上げもしくは利下げがマーケットの話題となっている場合は、相場のトレンドを決定づける最も重要な経済指標になります。

FRBは事前に金利政策について積極的なアナウンスを行なっているため、FOMCでの政策金利発表は結果発表前にある程度市場に織り込まれ、サプライズとならないように行動されています。

しかしフェデラルファンドレート(FFレート)の誘導目標値の発表と、FOMC後のFRB議長の会見ではサプライズとなる発言も飛び出す可能性が高いので、非常に注目度の高い経済指標です。

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【米】GDP成長率

重要度 ★★★★
発表タイミング 四半期最終月の4週間後

日本語だと国内総生産と呼ばれ、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額を表す指数です。遅行指標として知られています。

速報値、改定値、確報値と3回発表されますが、最初の速報値が一番注目度が高くなります

改定値、確報値の重要度は少し落ちますが、結果が事前の予想と乖離した場合は、大きく動く可能性があります。

GDPは各国で発表されていますが、アメリカのGDPが特に重要視されます。

【米】消費者物価指数消費者物価指数(CPI)

重要度 ★★★
発表タイミング 毎月15日頃

消費者から見た財・サービスの価格を示す指標で、国民の購買意欲やインフレ率を測るものとされています。

エネルギー・食品価格といった変動幅の大きい要素を除いたコアCPIが特に注目されます。

利上げを考慮するタイミングではインフレ率が重要な要素の一つとなるため、FRBの金融政策が注目されている場面では、マーケットに大きな影響を与える可能性もあります。

【米】新築住宅販売件数、中古住宅販売件数

重要度 ★★★
発表タイミング 中古住宅販売件数は毎月25日頃、
新築住宅販売件数は28日~翌月4日頃に発表

住宅販売件数は、景気の先行指標として知られています。

この経済指標は売買契約がなされてから2~3ヶ月遅れて計上されるので、実際の市況からは数ヶ月遅れの数値になります。

リーマンショック前、直後など、住宅の資産価格が注目されている局面では大きな値動きとなる可能性が有ります。

日本、ヨーロッパで重要度の高い経済指標

【日】日銀金融政策決定会合

重要度 ★★〜★★★★★
発表タイミング 年8回、2日間

日本銀行の政策委員会の会合のうち、金融政策の運営に関する事項を審議・決定する会合のことです。

金融市場調節方針、基準割引率、基準貸付利率および預金準備率、金融政策手段、経済・金融情勢に関する基本的見解等が議論され、会合終了後に結果が発表されます。

発表時間は明確に決められておらず、会合2日目のおおよそ日本時間の正午前後に発表されます。

以前はあまり注目されることの少なかった経済指標ですが、黒田日銀総裁は事前に市場が予想していなかったサプライズとなる金融緩和政策をたびたび発表し、とりわけドル円、日本株式市場に大きな影響を与えてきました。

金利政策や金融緩和についてマーケットの関心が集まっている場合は、非常に大きな値動きとなる可能性が有ります。

【欧】欧州中央銀行(ECB)政策金利発表

重要度 ★★〜★★★★★
発表タイミング 毎月

ECB役員会とユーロ導入国の中央銀行の総裁による、ユーロ圏の金融政策を決定する会合です。原則的に2週間ごとに開催され、月の1回目の理事会で政策金利が決定されます。

金利が据え置きで、特に重要な発表も予定されていない場合は、目立った動きもなく終わってしまうでしょう。

しかし日銀金融政策決定会合と同じく、金利政策や金融緩和についてマーケットの関心が集まっている場合、とりわけユーロにとって大きな値動きとなります。

ECBもFRBと同じく、金融政策については事前にある程度誤解を与えないようにアナウンスされておりサプライズとなる発表は多くありませんが、事前に予想されていなかった発表があると、マーケットは大きく荒れる可能性が高くなります。

どの国でも政策金利発表とGDP発表と雇用統計は重要

基本的にどの国の経済指標でも最も重要なのは、政策金利発表、GDP発表、雇用統計の3つです。

オーストラリアなどは規模が小さいので、政策金利発表のような重要イベントでもマーケット全体に与える影響は小さいです。

しかし、豪ドルには大きな値動きが起きるので、少なくとも自分が取引している通貨国の重要イベントは必ず押さえるようにしましょう。

旬のイベントがマーケットの強い注目を集める

ここまで重要な経済指標について解説してきましたが、マーケットはその時々で注目しているテーマが変化します。

もっとも旬なテーマの対象となる経済指標が、マーケットを大きく変動させると言っていいでしょう。

例えば、FRB議長が「雇用の伸びが堅調であれば次回FOMCで利上げがコンセンサスになるだろう。」と言ったとすると、次の雇用統計は超注目され、値動きもそれまで以上のものになる可能性が高くなります。

そのため、普段から市場参加者は今なにに注目しているのか、現在のマーケットの重要な関心事はなんなのか、ということを意識しておけば、より市場の値動きに対して理解が深まるでしょう。

経済指標カレンダー掲載サイト一覧

経済指標のカレンダーは各FX会社で見られますが、代表的なものを次に紹介します。

Yahoo!ファイナンス

経済指標カレンダー

外為どっとコム

経済指標 週間予測カレンダー

マネーパートナーズ

経済指標カレンダー

Investing.com

経済指標カレンダー

みんなの外為

経済指標発表カレンダー

経済指標の見方を解説

先ほど紹介したYahoo!ファイナンスの経済指標カレンダーの画像で、経済指標の見方を解説していきます。

経済指標は基本的にどのサイトでも上の画像のようにまとめられていることが多く、一目でその日にどんな経済指標があるかがわかります。

経済指標は主にそれを発表する国の通貨に対して大きく影響を与えるので、どの国の経済指標なのかということも確認してください。

例えば、イギリスの経済指標はポンドに対して大きな影響を与えるので、ポンド絡みの通貨ペアをトレードしている人は注意が必要になります。

重要度

まず重要度が☆1〜☆3で示されており(サイトによっては☆1〜☆5)、☆が多いほど重要な指標ということになります。

重要な指標というのは、その経済指標の発表前後で大きな値動きになる可能性が高いということです。

基本的には☆3の経済指標は普段から大きな値動きとなる可能性が高く、☆2以下はよほど事前予想とかけ離れた結果とならない限り、あまり相場が大きく動くことにはなりません。

前回・予想・結果

「前回・予想・結果」とは次の通りです。

前回 前回の経済指標の結果
予想 事前に市場が予想している今回の経済指標の結果
結果 今回の経済指標の結果

織り込み済み

市場は経済指標発表前までに、この発表前の市場予想を織り込むように動いてきます。

そのため、もし今回の結果が発表前の市場予想と異なっていた場合、結果はサプライズとなり大きな値動きを引き起こす可能性が非常に高くなります。

経済指標の重要度が高いほど、また発表前の市場予想と今回の結果の乖離が大きいほど、大きな値動きとなる可能性が高くなります。

経済指標速報をリアルタイムで知れるtwitterアカウント

重要な経済指標の結果次第では、それまでの経済見通しや戦略を大きく変えなければならない可能性もあります。

経済指標の発表からある程度時間が経てば、先ほどの経済指標カレンダーにも結果が反映されますが。

しかし1秒でも早く経済指標の結果を知りたければ、経済指標カレンダーに結果が反映されるのを待つよりも、ツイッターの方がリアルタイムにより早く情報を得ることができます。

更新情報の早いアカウントを以下にまとめました。

SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM)

楽天FX (@rakuten_fx)

岡三マン(@okasanman)

経済指標時のトレード

重要な経済指標が発表されるときは急に値動きが激しくなるため、この動きを狙ってトレードする人もいますが、基本的に重要経済指標の発表時に取引することはおすすめしません。

重要な経済指標が発表された場合、以下の点がリスクとなります。

  • レートが大きく飛ぶことがある
  • FX会社によってはスプレッドが大きく広がる
  • FX会社によっては成行で約定しづらい

そのためFX初心者は重要な指標発表時は以下の行動を取ることをおすすめします。

  • 指標の発表前は保有しているポジションを一旦手仕舞いする。
  • 指標の発表後しばらくはエントリーを見送る。

私の場合ですが、重要指標の発表時でも自信のあるときは取引を行います。

相場の世界には「噂で買って、事実で売れ」という言葉があります。

事前に予想されている数値がどうであれ、予想できる範囲内であれば市場は既にある程度の結果を織り込んだレートになっています。

どれだけ事前の予想が良くても、実際の結果が予想通りであれば材料の出尽くしということで相場は逆の動きをする可能性もあります。

ファンダメンタルズと指標の事前予想と現在のレートから矛盾を感じることができるなら指標時のトレードも有効です。

ただし指標発表は、時に事前予想と大きくかけ離れた結果がサプライズとして発表されることもあります。

その場合は無理に手を出そうとせず、見送ることをおすすめします。

まとめ

経済指標に関するまとめです。

  • 重要な経済指標の前後は為替レートや株価などが大きく動く可能性が高いので注意
  • 雇用統計や政策金利発表などの重要な経済指標の後は、強いトレンドが発生する可能性がある
  • 経済指標の結果が事前予想と大きく乖離した場合、マーケットは大きく動く可能性が高い
マネフルFX編集部
「FXを始めたいけど失敗したくない!」という初心者の人に、FXってなに?どう勉強すればいいの?おすすめのFX会社は?などを一から順番に丁寧に解説します。
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